8月15日、16日の両日、計6回のご法要をお勤めさせて頂きました。今年も沢山の方にお参り頂きました、ありがとうございました。
当日のご法話を一部ご紹介させて頂きます。
亡き方とは、いろいろなことがあったことでしょう。思い出せない程、沢山の思い出があったことでしょう。日頃は、忘れていても、こうして、お盆にお参りしますと亡き方のことを思い出されると思います。
今振り返ってみて、皆様は、亡き方と、いい出会いがあったからこそ、こうして、お盆にお参りくださったのです。是非、別れを悲しむお盆ではなく、出会いを喜ばせてもらうお盆にして下さい。
お帰りになっている亡き方に、「おかえり」と言ってあげてください。きっと、「ただいま」とご返事をされることでしょう。
合掌をしますと、手と手が合わさり、温かみを感じます。それは、亡き方が仏様となっていつも一緒にいて下さるからこその温かみでもあるのです。
亡き方は、お浄土の世界で安らかに眠り続けているのはなく、いつも、残された者の心配をされ、娑婆の世界にお戻りになり、皆様を見守り続けてくださっているのです。
浄土真宗は、感謝のお参りです。感謝とは、幸せを感じたときにするものです。いつも、亡き方が見守ってくれている、支えてくれている、そして、私たちも、この世の役目が終わったら、必ず、阿弥陀如来様のお浄土に生まれ、愛する方とまた出会うことが出来る、その幸せを感じた時には、いつでも、感謝のお気持ちでお参りをして下さい。
人生は、山アリ谷アリ、何が起こるかわかりません。悩みのない人間もおりません。迷ったり、辛いときには、いつでも、仏様にお参りし、相談なさってみてください。少しでも気持ちが安らいだら、いつも、見守ってくれてありがとう、いつも、心配かけてごめんねとお参りして下さい。
逆に、何か良きこと、嬉しいことがあったら、報告してあげてください、「良かったね、良かったね」と一緒に喜んでくださいます。
人生に失敗はつき物です。たとえ、失敗したり、人生うまくいかなくても、また、やり直せばいい、人生は、その繰り返しです。現実に目を背けずに、逃げずに歩き続ける、それが、残された者の勤めなのです。
これからも、残された者が、仲良く助け合い、強く明るく生きて頂くことが大切です。どんなことがあっても、生きていることに感謝をし、前向きに生きてください。
大切な方を大切に出来る時間は、とても、短いのです。家族が健康で暮らし、一緒に笑ったり、泣いたり喧嘩をしたりすることが出来ることが、当たり前ではなく、どれだけ、有難いことであったか。今ある幸せを大切にしてください。
亡き方は、この世を、卒業され、仏様の世界に入学されました。これからも、仏様として生き続け、常に皆様の元でお帰りになり、残された者たちを、救い続けて下さいます。
残された者たちの勤めは、亡き方に喜んでもらえるような生き方をすることです。