浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

3月法話会に代えて

2020-03-02 11:08:00 | 法話



本日3月2日のニコニコ法話会は昨今の新型肺炎の影響を考慮して、中止とさせて頂きました。皆様の健康への影響を考えた上での苦渋の決断でありました。
今現在もテレビや新聞で新型肺炎に関係するニュースが流れており、私のように今後への不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。



3月のカレンダーのお言葉には「本当のものがわからないと本当でないものを本当にするとあります。このお言葉は、「阿弥陀様の教えこそが、自分自身が救われる真実の教えであるはずなのに、そのことがハッキリと分からない私達は他を疑い、自分の考えが真実だと捉えてしまう」ことをお示しくださっております。

数日前に、近所のデパートへ買い物に行った際、トイレットペーパーなどが全て売り切れになっていました。調べてみたところ、インターネット上でトイレットペーパーが近いうちに品薄状態に陥るという情報が出回っておりました。
後に間違いだと判明したこの情報の影響で、トイレットペーパーなどが私の近所でも売り切れてしまったようです。
最初は間違った情報、デマであったものが広まった結果、いつの間にかトイレットペーパーが店頭で一時的に、本当に品薄になるという皮肉な事が起こってしまいました。

今月のカレンダーのお言葉はまさに阿弥陀様がご覧になられている、私達の姿を明らかにしてくださっていると味あわせていただいております。
阿弥陀様の光明に照らし出された私とは、本来は真実ではない自分の考えに頼り、このままでは不安と迷いの中にあり続けてしまう存在でありました。

阿弥陀様は、自己中心的な考えに固執し、疑い深い私の性質をご存知でいらっしゃいます。阿弥陀様は私達の抱える不安をそのままにはしないという願いから、「安心してくれよ、この私に任せておくれ」と南無阿弥陀仏のお念仏となって、いつまでも私に呼びかけ続けてくださっているのです。

私達が今できることは、周りの人々が自分と同じ不安を抱える者同士であることに気づかされ、思いやりの心を持って行動していくことです。
また皆様と法徳寺の本堂でお会いできることを楽しみにしております。  合掌

副住職より

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