一切善悪凡夫人 聞信如来弘誓願 仏言広大勝解者 是人名分陀利華
（善人でも悪人であっても 阿弥陀如来の本願を信じるものを 釈迦如来は優れた智慧ある人と呼び 最も美しい花＝白蓮華と呼ばれます）
私たちがいつもお称えする、正信偈の一節です。
私たちはニュースで殺人事件を見るたびに「あんな凶悪な犯人は地獄行きだ」と思うことでしょう。けれども、そう思う私自身も時には酷いことを思ったり、軽い交通違反をしたり、思いがけず殺生を繰り返しています。社会的には犯罪者と一般人は大きな違いですが、仏さまの眼で見たら大して変わらないどちらも悪人なのです。自分は良い人だとタカをくくるより、じっくり自分を見返してみて懺悔し、手を合わせる。阿弥陀さまにすがる他、救われる道がない愚かな自分であると気づいたとき、自然に手が合わさりお念仏が口に出るのではないでしょうか。
そのような素直な心でお念仏する姿はとても美しく、仏さまに護られ生涯、報恩感謝の生活ができることでしょう。ただその美しい念仏の行者になることはとても難しいと言われています。
仏教では、汚い泥の池から茎を伸ばし、美しい大輪の花を咲かせる蓮華の花は、殺伐とした現代社会を超越し、報恩謝徳の生活をする念仏者を表していると言われています
11月２日 明日は、法話会です。
午後1時半より開催致します。
お参りお待ちしております
