浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

阿弥陀如来様に出会うとどうなるのか

2016-05-10 20:27:06 | 法話

① 死んでいく、人生が、浄土へ生まれていく人生に転換されます。

② お浄土で親しき方と再会を遂げることが出来ます。

③ 仏様は、仏像かと思っていたのが、そうではなかった、いつでも、どこでも、南無阿弥陀仏とはたらいてくださっていたことに気づかされます。常に、仏さまと一緒の人生です。南無阿弥陀仏は、阿弥陀如来様が、私たちに向かい、「必ず救う」とはたらいて下さる呼び声と親鸞様は教えて下さいます。

④ 阿弥陀様は、さまざなは、手立てで、皆様を、念仏の教えに出会わせてくれるのです。親しき方の死も、辛いことも、病気も念仏の教えに出会えた、佛縁と頂くことが出来る

⑤ 生きるとは、お念仏を次の世代に受け継ぐ役目があること。

自分の生死は、思い通りにはなりません。しかし、今、生きているということは、この世に、まだ、自分の御用、役目があるということです。毎日、仏様に向かいお念仏を称えましょう、それも、私たちの大切な御用です。最近、テレビは、どんどん、大画面になりますが、それに比べて、仏壇は、どんどん、小さくなっております。私は、大きい小さいは、こだわりませんが、皆様にお願いしたいのは、次の代の方に、どうか、「手を合わせる」心を伝えて欲しいのです。あらたまって、教えなくてもいいのです、皆さんの手を合わせている姿を見て、真似をするのです。


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良き出会いを

2016-05-10 20:09:44 | 法話

親鸞聖人のお言葉親鸞におきては、ただ念仏して弥陀にたすけられまゐらすべしと、よきひと(法然)の仰せをかぶりて、信ずるほかに別の子細なきなり。念仏は、まことに浄土に生るるたねにてやはんべるらん、また地獄におつべき業にてやはんべるらん。総じてもつて存知せざるなり。たとひ法然聖人にすかされまゐらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからず候ふ。そのゆゑは、自余の行もはげみて仏に成るべかりける身が、念仏を申して地獄にもおちて候はばこそ、すかされたてまつりてといふ後悔も候はめ。いづれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし。親鸞聖人は、比叡山にて、20年にもおよぶ命がけの自力修行にはげまれました、しかし、修行にはげまれても、煩悩は消えることはありませんでした。その頃、念仏一つで救われると説く、法然上人をお訪ねになったのです。その法然上人のもとに、何度も通われたのでしょう。そして、ついに、このお方だったら、私は、たとえ、騙されたって、かまわないというお気持ちになったのでしょう。本当に、信じることの出来る方、心からお任せ出来る方に出会えたというのは、大変なお喜びだったことでしょう。人は、どうしたら、このように、相手を信じるようになるのでしょうか、それは、その信じるという心は、相手から、頂いたものだからです。私が信じる前に、私を信じてくださった、私のことを、本当に思ってくれていた、そのはたらきに気づいた時、人を「信じる」という心が生まれてくるのです。こういう時代であればこそ、本当に「信じる」ことの出来る方との出会いは、大変な有り難いことであり、喜びであると思います。この人は、絶対に、私を裏切らない、どんなことがあっても、自分を見捨てることがないという、出会いこそ、生まれてきた甲斐があるというものです。皆様、良き出会いを。今日は、今週末、法徳寺でお勤めさせて頂きます、仏前結婚式の打ち合わせをさせて頂きました。私にとって、住職として、初めての経験です。楽しみです。

 


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GWが終わり 思うこと

2016-05-09 16:38:20 | 日記

GWが終わりました。

GWは、毎年、あまりご法事がありません。ご葬儀は、前もって予定がたつわけではありませんが、今年は、静かな穏やかなGWでした。

渋滞で、なかなか時間通り集まれないからとか、やはり、レジャー優先のためなのでしょうか。

私は、いつも、檀家さんや門信徒さん、または、まったく初めての方が、気軽にお寺に来てもらうにはどうしたら良いのかを考えています。

それには、坊守(住職の妻)の意見を聞くことが大事なのです。

私は、寺に生まれ、寺に育ちましたので、なかなかお寺以外のご家庭の気持ちがわかりません。

その点、坊守は、在家(お寺以外の一般の家庭)よりお寺に来たので、檀家さんの目線で判断してくれます。

例えば、お布施は、ホームページにはっきり、金額を書いた方がいいのか。

ホームぺ―ジには、お寺の写真をたくさん入れた方がいいとか。

寄付金は、絶対求めたいと書いた方がいいとか。

檀家さんになることは、強制しないとか。

法事の持ち物は、具体的に書いた方がいいとか。

直接、お寺に行かなくても、電話をしなくても、メールだけでも法事の申し込みが出来ますよとか。

出来るだけ、お寺の敷居を低くし、不信感や不安を無くそうというのが坊守の意見です。

私自身も、もし、自分が、檀家さんの立場なら、門徒さん、初めて方の立場なら、こんなお寺なら、お願いしたいなと思えるような

お寺にしていきたいと思います。

 


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第25代 専如門主 法統継承式 京都旅行のご案内

2016-05-09 16:22:06 | お知らせ

京都 西本願寺 団体参拝へ行きましょう!!!

 今年は、世界遺産 西本願寺住職並びに浄土真宗本願寺派門主の継承式が行われます。西本願寺住職 宗派門主は、宗祖 親鸞聖人の子孫にあたる大谷家が勤めております。この度、第24代 大谷光真師より長男 大谷光淳師へと受け継がれました。浄土真宗本願寺派は、全国に約10300のお寺がありますが、その中で、法徳寺には、光真様が、平成8年、光淳様が平成23年にお参り下さいました。お二人の御門主様が、来て下さったお寺は、稀であり、大変名誉なことであります。是非とも、法徳寺 住職として、このご慶事に、一人でも多くのご門徒と京都西本願寺へお参りし、御門主様をお祝いしたいと思います。また、西本願寺では、この時期に、特別拝観出来る、国宝 飛雲閣・書院などにもお参り出来ます。

宿泊場所は、西本願寺に隣接する、京都東急ホテルです。京都の中でも、上級クラスのデラックスホテルを予約出来ました。現在、京都は、外国人旅行者が殺到し、特に、秋の紅葉シーズンは、予約が取れません。西本願寺へは一番便利なホテルが東急です。

夕食は、京都らしい風情あるお店です、有名な鴨川がすぐ近くを流れています。しかも、夕食には、舞子さんを手配しております、美味しい料理と舞子さんとの記念写真も楽しみです。

 二日目は、数多くの寺社が存在する京都の中でも、住職が厳選したおすすめの寺社に行きます。まず初めは、十円玉に刻まれていることでも有名な世界遺産 宇治の平等院鳳凰堂に行きます。平等院は、時の関白藤原道真が、極楽浄土へ往生することを願い建立したお寺です。こちらも、なかなか行く機会がないお寺です、私は、初めて、お参りしたとき、本当に感激しました。是非、皆さんと、阿弥陀如来の極楽浄土を想像したいと思います。

次に、全国に30,000社あるといわれ全国各地の老若男女から親しまれているお稲荷さんの総本宮、それが、伏見稲荷大社です。関西地区では初詣ランキング1位です。朱色の千本鳥居で有名な伏見稲荷大社は、外国人旅行者からも人気ナンバーワンを誇ります。是非、みんなで、千本鳥居を歩きましょう。

次に、三十三間堂は、南北に118メートルもあるお堂が特徴。お堂正面の柱間が33あることから『三十三間堂』と言われています。その中にある国宝 千手観音座像を中心に、1001体の観音像 風神雷神 観音二十八部衆などが安置されている凄いお寺で、あまりの仏像の多さに圧倒されます。しかも、すべてが国宝、重文に指定されています。是非、お見逃しなく。

次に、京都と言えば清水寺です。「清水の舞台から飛び降りる」の語源となった本堂の舞台、音羽の滝などが特に知られていますが、緑深い境内には、様々な意匠の堂宇があります。また、清水寺周辺は、買い物お土産の宝庫です、是非楽しみ下さい。

どれもこれも、住職が厳選した寺社ばかりです。是非、申し込み下さい。何より、御門主が代わる、継承式に参加出来るのは、一生に一度あるかないかのめったにない法縁です。どうか、一生に一度は、本山 西本願寺へお参りしましょう。

日時:平成28年11月9日~10日 

費用:お一人様 60000円(高い!と感じる方、そんなことはありません。こちらには、各寺社への参拝料、本願寺への懇志、旅行中の食事代すべて、含まれています。後必要なのは、お土産代位です)旅行社さんからは、これ以上かかってしまうかもしれませんと言われていますが、後は、お寺で負担します。

申し込み用紙は、お寺にありますので、お手元にない方は、郵送いたします。

どうか、住職と一緒に京都へ行きましょう。


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5月の法話

2016-05-09 16:09:37 | 法話

ここに愚禿釈の親鸞、慶ばしいかな、西蕃・月支の聖典、東夏(中国)・日域(日本)の師釈に、遇ひがたくして今遇うことを得たり、聞きがたくしてすでに聞くことを得たり。真宗の教行証を敬信して、ことに如来の恩徳の深きことを知んぬ。

(『註釈版聖典』132頁)

 

今月は、親鸞聖人の誕生を祝う降誕会・永代経法要をお勤めさせて頂きました。

その法要の場で私も、冒頭に挙げましたご讃題をもとに法話をお取次ぎさせていただきました。親鸞聖人は、インド、中国、日本の高僧たちが伝えて下さった阿弥陀様の教えに出会い、聞くことが困難であるにもかかわらず、聞くことが出来たとおっしゃっています。さらに、阿弥陀様が、この世に生きる衆生すべてを、必ず救い出してくれるという教えを聞信して、阿弥陀様の有難さを知り、救いの目当てが、自分自身であったことに気づかされたことを示されています。

親鸞聖人は六角堂において、聖徳太子からの夢のお告げを受けたことから、法然上人の元へ行き、阿弥陀様の教えに出会われました。

親鸞聖人にとって法然上人が説かれた教えとは、まさに親鸞聖人が求めていた答えだったのです。

仏教は、仏さまの教えであると同時に仏さまに成ることを目指す教えです。それは、煩悩をなくすことを目指すものです。しかし、煩悩を無くすことが出来ない人は、どうすればいいのか。それが、聖人が問題とされたところなのです。

聖人は、煩悩をなくすために、比叡山延暦寺で20年間一生懸命修行されました。しかし、修行をすればするほど見えてきたものは、煩悩だらけの自分の姿でした。そんな煩悩だらけの自分が救われる道を求められ、京都の六角堂に100日間のお参りをされたのでした。お参りを始めて、95日目に上記のとおり夢のお告げにより生涯の師である法然様に出会われたのです。

ところで、煩悩がなくなるとどうなるのでしょうか。

よく、煩悩がなくなると。何かをしようという気持ちが起こらず、気が抜けてしまったような人間になるようなイメージがあるようですが、そうではありません。自己中心の心から離れられず、自分の欲望ばかりを満たそうとする心が煩悩であり、それが、自らを苦しめるのです。なぜなら、この世で、自分の欲望をすべて満たすことは出来ないからです。

しかし、自己中心の心を離れたところから出てくる何かをしたいという心は、煩悩ではありません。自分の好きな人だけを助けたいという思いは煩悩ですが、すべての人を、平等に助けたいという思いは、煩悩ではありません。仏さまは、すべての人の喜びを共に喜び、すべての人の悲しみを共に悲しむ、そんな豊かな心を持った方なのです。

そのような人を目指すのが、仏教です。私たちは、煩悩をこの世で完全になくすことは不可能ですが、少しでも近づけるように努力勤めていくことが大切です。

浄土真宗も仏教の一宗派ですから、仏に成ることを目指します、しかし、煩悩を無くすことが出来ない者でも平等に救われる教えです。さらに言えば、「私」が救われる教えです。阿弥陀如来様は、煩悩を無くすことが出来なくても、仏さまのはたらき(他力)によってお救い下さいます。阿弥陀如来様は、私が、自らの力では、どうしょうもないことを見抜き、既に、はたらいて下さいます。そうような者を、一番の救いの目当てとして下さいます、煩悩があるからこそ、救われるのです。そこに、聖人の喜びがあったのです。阿弥陀如来様のはたらきに出会うことにより、煩悩から離れられない、自分の姿に気づかされると同時に、阿弥陀如来様への感謝のお気持ちがわいてきます。それが、お念仏です。

親鸞聖人は、生涯を通して数多くの書物を書き残されております。特に、80歳を過ぎて、精力的に書かれています。それは、自身が救われた阿弥陀様の教えを、他の多くの迷える人々に伝えることで、救い出したいという思いが込められているのだと思います。

親鸞聖人が説かれた阿弥陀様の教えは、時を超えて今、この世を生きている私たちに届いているのです。かつて、親鸞聖人がインド、中国、日本の高僧たちを通じて阿弥陀様の教えに出会えたように、私たちは親鸞聖人を通じて、阿弥陀様の教えに出会うことが出来たのです。

因みに親鸞聖人の誕生日は5月21日です。法徳寺における降誕会法要は終わりましたが、皆様も是非ご自宅の仏壇や、お寺にお参りして、阿弥陀様の教えに出会うことができたことに、お念仏をお称えしていただければと思います。

 


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