Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

復活祭の卵

2006年04月15日 | 生活
この週末は復活祭休みです。
復活祭は明日16日。翌月曜日もお休みです。
すでに出かける人で道路は混雑しているようです。

復活祭の前にはクリスマスのときと同じようにチョコレートが出回ります。一番多いのは鶏の形のチョコレート。そして卵形のチョコレート。それから鐘の形やらウサギの形のチョコ・・・・

そして復活祭には子供たちが外に卵を探しに行くのが行事となっています。本当の卵のこともありますし、チョコレートをあちこちに隠しておいて、子供がかごを持って探すのです。うちでも子供が小さいときは卵形のチョコレートを庭の木の陰とか、石の影に隠しておいたものです。それがとっても楽しみなんですね、子供にとって。

復活祭のシンボルが卵なのですが、「なぜ?」
卵の殻に絵を描いて贈るのがもともとで、いまだにその習慣があります。

これは復活祭だからというのではなく、キリスト教が生まれる前から存在していたらしいです。
卵は生命、復興のシンボル、春の再来、生まれ変わる自然を象徴しています。
ウクライナでは、古代から卵に絵を書くことをしてていたらしいです。美しい日々が戻ってきた喜びを表す儀式のようなものです。
エジプト、ペルシャでは、春にふさわしい華やかな色を卵に塗り、身近な人々に贈っていました。

キリスト教の風習でこの卵を送る習慣を取り入れるようになったのは、肉断ちの期間は卵を食べなかったこと、そのために養鶏場に卵があふれたためとか。

12世紀の終わりから、教会では礼拝式のときに卵を祝福することを義務付けました。そして、コーラスの子供たちが、家から家を回って卵とお金をもらうことも行われていました。

鐘がなぜ復活祭に関係あるかというと、復活祭の前週の間は鐘を鳴らさず、ひっそりとしていましたが、キリスト復活を知らせるときに輝かしく鳴ったからだそうです。

これは余談ですが、なぜか復活祭の日はお天気が悪く、雪が降ることも多いんです。昨日はすばらしい春日和で、今までの憂鬱を一挙に吹き飛ばしたような日でしたが、今日は強い南風。そのうち雨になるでしょう。さて明日の天気は?