Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

アイーダ・・・ オランジュにて

2006年07月08日 | 音楽
ヴェルディの有名なオペラ「アイーダ」がフランスのオランジュのフェスティヴァルで公演されています。

この写真は先日行われた総舞台練習の時のもの。
オランジュの舞台は大変幅広く、舞台栄えするようにするにはなかなか大変だと思います。やはりアイーダ級のいろいろな舞台装置が使えるオペラを上演するのに適していると言えるでしょう。

配役は次の通り

指揮 ミシェル・プラッソン
舞台 シャルル・ルーボー
照明 ウラディミール・ルカセヴィッチ
装置 エマヌエル・ファーブル
衣装カチア・ドゥフロ

アイーダ:インドラ・トーマス
アムネリス:マリアンヌ・コルネッティ
ラ・サセルドテサ: マリー・ポール・ドッティ
ラダメス:ロベルト・アラーニャ
アムナスロ:セング-ヒュン・コウ
ラムフィス:オルリン・アナスタソフ
イル・レ・ディ・エディト: ダニエル・ボロフスキー

9000人入る巨大なテアトルですが、舞台にいるとせりあがった座席のせいか、とてもそんな人数を収容するようには見えません。

演奏開始は日が完全にくれるのを待って、21:45。
照明のためにこのような遅い時間から始めます。

アイーダ役のインドラ・トーマスは大変美しい顔立ちですが、巨体と言ってもよい体格。スカートの張ったドレスを着ているために、その欠点は隠されて素敵でした。声の質は大変素晴らしい。震えるようなソプラノです。

ラダメスのロベルト・アラーニャは今ではフランスを代表するテノール歌手です。
駆け出しの当時に比べると自信に満ち、きれいに日焼けした素敵な男性。舞台裏で何度もすれ違いました。写真を一緒にとって見たいと思うんですが・・・
アラーニャらしいまあるいチャーミングなテノールで堪能しています。

韓国人のセング-ヒュン・コウが大変に素晴らしい声で、一番の喝采を受けていました。

昨日がアイーダ初日。オペラ終了が朝1時半。
ホテルに2時に戻り、今朝はそれでも7時に目が覚め、友人の車に便乗して、我が家に戻りました。二回目の公演まで2日の休みがあるのです。

10日間のオランジュ滞在で、夜しか練習しませんので、昼間はホテルのプールに行ったり、人によっては自転車を持ってきて自転車であちこち回ったり、テニスをしたりして、半分ヴァカンスの様相です。

でもオペラの演奏というのは集中力を要するので、よく体調と相談しながら行動しないとなりません。なかなか難しいところですが、南仏の空気はなんともいえない魅力があり、快い日々を過ごしています。