Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

苦き決勝戦

2006年07月11日 | 生活
ワールドカップ決勝戦は最悪の結果となりました。


1対1まではよかったです。延長戦も仕方がないです。
でもこれで引退を表明しているジダンヌがレッドカードで退場、しかもあってはならぬ行為で。

決勝戦まで素晴らしい戦いをしてきたフランス、ジダンヌがその筆頭となって活躍し、フランス中が決勝戦のために固唾を呑んで見守る中の信じられぬ出来事。

今日はそのニュースで持ちきりでした。なにを言われたのか、その一言に激しい怒りを覚え、頭突きを食らわせたほどの。そのことについては一切ノーコメントです。「申し訳なかった」と一言いい、なぜかは硬く口をつぐんでいます。

数日後にはその理由を言わなければならないようです。

とはいえ、フランスもイタリアも素晴らしい戦いぶりでした。前半戦はイタリアにおされ気味でしたが、後半戦はフランスがリードしっぱなし。惜しい場面もたくさんありました。

今日はパリ市庁舎でシラク大統領の招きでフランスチームへの昼食会が催されました。シャンゼリゼ通りでの凱旋は取りやめになりましたが、市庁舎の前には人々が集まり、負けたフランスチームの面々に盛んな拍手をしていました。

最初に全員が市庁舎のバルコンに出て挨拶。それから一人一人が挨拶。

キックに失敗したトレゼゲは思わず落涙。チエリー・アンリーが抱きしめていました。ジダンヌにも惜しみのない拍手が送られましたが、愛称ジズーは寂しい笑顔。バルコンから引っ込んでも一人になろうとし、常にうつむき加減。

シラク大統領はまずジズーに賞賛の言葉を送りました。大変温かい言葉でえらいと思いました。あの場面のために今までのジズーの活躍が帳消しになったかのごとくでしたが、ここまで来たのはやはり彼の働きのおかげです。賞賛して切る人はたくさんいますが、本当に惜しい終わり方でした。

ジダンヌは2017年まで、広告の仕事が入っているそうです。このせいで取り消しとかにならないといいですが。