Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

スーパー保母さん

2008年03月18日 | 生活
先ほど面白いテレビ番組を見ました。

「スーパーナニー」という映画があります。


子供が親のいうことを聞かずに、やりたい放題、わがまま放題。
そこに、ベビーシッターと言うのか保母さんと言うのか、
子供の面倒を見る人がやってきて、子供が見る見る変わって、
家の中が落ち着くと言う映画です。


それをまねして作ったテレビ番組でした。

テレビでは、実際にそういう子供に手を焼きかねている家庭へ、
カティーさんという子供を扱うベテランの女性がやってきます。

3日間、その家庭がどのような状態かを見たあと、どのように
したらいいかを両親に教え、傍につきながら、必要な時に
アドバイスを与えるのです。



モハメドとエリアドと言う6歳と4歳の男の子のいる家庭。
朝起きてから、朝ごはんを自分で食べようとせず、母親が
食べさせています。
歯を磨くのも強制したり、叱ったりしながら、結局は磨かせる事が
出来るのですが、多大な時間を掛けます。

学校から帰ったら、宿題をさせるのも、ごねたりふざけたり
しているのを叱り付けたり、なだめたり、あらゆる手を使って
これも大変な労力を使います。

とにかく、子供たちが家にいる間、親を困らせる事ばかりして
いる家庭です。
父親も母親以上の力がなく、子供はちっともいうことを聞きません。


そこで、「スーパーカティー」は、決まりを書いて、サロンに
張り出しました。


母親には 

●だめ、と言った時は、しっかりだめといい、そのあとで、理由を言う。
●物を言う時はしっかりと、決断した言い方をする。

父親には

●母親をサポートする事。

この家庭は、夫婦で言いあいをするため、子供がそれに乗じている。

子供には、時間を書いて、この時間にはなにをする事ときめ、それを守る事。

これだけのことで、子供の態度が、がらっと変わったのには驚きでした。
でもいろいろな場面で、母親を試そうとするのですね。
その節々に、カティーが、アドバイスをします。

例えば、
●言う事を聞いてよい子にしたら、ポイント「5点」あげる
●10数える間に、着替えをする。
●詩を学ぶ時に、子供が先生になって、お母さんが生徒になって詩を暗証し、
 次に、交代する。

親が物を言う時には、しっかりと迷いのない言い方をする。
大きな声を出さない。常に冷静な態度で接する。


わがまま放題な子供はこのような親の態度に安心感を抱くのだと思います。

この家庭は見事に変わりました。