(息子の音楽ユニット 右から2番目が次男)
「不登校、まさか、うちの子が!」
なんでもポジティブに考える私も、自分の息子が不登校になった時には、とても悲しくなった。
息子は中学校で虐められていたのだ。
でも、毎日、朝、学校に「いってきまーす」と言って出かけていった。
担任から「しばらく学校に来ていませんが、何かありましたか」と電話が来た時には
青天の霹靂!すごく驚いた。
息子は毎朝、制服を着て家を出て、家から少し離れた公園で私服に着替えて、夕方までその辺りをぶらぶらしていたらしい。
それを知った時、涙が出て止まらなかった。
私は友人の高校の教頭先生に相談をした。
不登校の生徒とその両親、家族のケアに多くの経験がある先生だった。
「絶対に学校に行け、と言ってはいけない。口元までその言葉が出てきても絶対に言ってはだめ」
と、その先生は言った。
でも、それは親にとってはかなり大変なルールだった。
家でいつまでも寝ていて、ゴロゴロしている息子に
「みんな、学校に行っているじゃない、なんで!?なんで行かないの?」
と、言いたかった。
だけど、言わなかった。
教頭先生は「過干渉はよくないけれど、君のことをいつも心配しているよ。大丈夫だよ、とサインを出してみて」とも言った。
そんなこと、言わなくても子どもにはわかるんじゃないか、と思っていたけれど、
とにかく伝わるように、わかるように言ってみようと思った。
息子は徐々に家の中で、明るくなっていった。時間はかかったけれど、、、。
彼はどうにか中学校を卒業、卒業式はたった一人だけの卒業式だった。
なんだかんだとあったけれど、一つ目の高校は半年でやめた。
その後、単位制の高校に入り直し、新しい高校では野球部に入った。
3年間、野球にはどうも向いていないと思いながらも、高校球児として甲子園を目指した。
負けばかりの野球部だったけれど、それでもやり切った。
大学にも推薦で入ることができた。
息子はユニークだ。
もちろん私の息子だからユニークかもしれない。
でも、それでいいのだ。好きな道を進んで欲しい。
息子は今年の夏、突然、長野県に移住した。
家を出る時、すごく恥ずかしそうに、私の手を握って「じゃあね」と言って、
星のきれいな上田市に移って行った。
昨日は午前、午後、100名ほどのカウンセリングセミナーに登壇した。
終わった時に、数名の人が「実はうちの子どもが不登校で、、」と相談にきた。
その不安そうな親の顔の表情に、かつての私が見えた。
不登校は家族の大問題です。
とても悲しいし、辛い、、それは子どもも親も同じですが、、
やっぱり子どもが一番大変でしょう、、、。
そんな時、親はぜひ、誰かに相談して欲しいです。
ちょっと勇気がいるけれど。
私にアドバイスを与えてくれた当時の教頭先生が、弊社のカウンセリングルームで相談を担当しています。
きっと、何か新しい道が見つかると思います。
誰も頼る人がいなかったら、思い切って相談してみてください。
https://careersg-oneonone.jp/counselingroom/