瀝瀝(れきれき)散歩道

人の働き方をサポートする株式会社キャリア・ストラテジー代表、𠮷本惠子のブログです。

就職する時に知ってほしいこと〜民間との違い

2018-10-28 11:10:40 | 特別職国家公務員


いかがお過ごしでしょうか?
カンボジアから帰国し、また元の生活に戻りました。

さて、私は今、
日本を代表する大手通信会社でアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の研修を担当しています。
横文字でちょっとわかりにくい「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」ですが、
これから再就職する人には知っていてほしい言葉です。

他の言葉で言い換えると、「悪気のない思い込み・決めつけ」
「無意識のうちに物の見方や捉え方がゆがんでいる」というところでしょうか。
偏見とは、自分の経験や知識などに基づく否定的な感情や評価を意味する言葉です。

例えば

ある会社の人事課長は求人に応募してきた「群馬県の女性」の履歴書を見て
「ああ、この人は群馬県の女性か」
ふと、群馬県の女性=かかあ天下と空っ風 という言葉を想像しました。
課長は、「この人、群馬の女性だから、きっと気が強いんだろうなあ」と思います。
課長は悪気はないのですが、「アンコンシャスバイアス」無意識の偏見を彼女に抱いている恐れがあります。
「気が強い人より、優しい人のほうがいいかな」と、公平であるべき採用に要らぬ考えが入り込む、、、
これは困った管理職、ですよね。

例えば、

男は細かいことにはこだわらない、女性は細かいことまでこだわる
中高年の社員はパソコンが苦手
最近の若い者は根性がない
女性は出しゃばらないほうがいい
この仕事は若い人には任せられない

上記はアンコンシャスバイアスの例です。
でも、本当にそうだとは限らないですよね。
ただ、これを書いている私も結構「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」で人を見ている時があると思います。
「経験のない人にはこの仕事は無理」なんてね、、もう❌です!

アンコンシャスバイアスは企業のダイバーシティを阻害するもの、つまり多様な人々を受け入れる、ことを
妨げる要因の一つである、と位置付けられています。
またハラスメントとも密接な関係があります。


「自衛隊で車を運転していた人は運転手の仕事が向いている」

これはなかなかいい感じです。
(でもこれもアンコンシャスバイアスの一つです)
確かに自衛官の運転は慎重で、無事故無違反、すごい人が多いです。
だから、採用決定! やった〜!

でも、ある運輸会社の管理職の人は言います。
「すぐやめちゃうんだよね〜、自衛隊の人は、、」
こんなアンコンシャスバイアスがかからないようにしなくてはなりません。

確かに、民間の会社の運転手さんは、運転の他にも色々な仕事があります。
荷物も自分で揃え、自分で車に積みます。
「車長」さんもいないので、運転の他に仕事が多々あります。
目的地に着けば、荷物を下ろし、書類も作らなければなりません。
運転は運転でも会社ごとにやり方は異なります。

自分の行きたい会社の運転手はどんな仕事をするのか、それを是非探ってもらいと思います。

アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)という言葉、ちょっと頭の隅に置いといてくださいね。




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カンボジアの中の中国人の町

2018-10-22 08:19:04 | 日記


カンボジアに来ています。
20年前、昨年9月に続き3回目です。
今回は私の元学生のホーンさんとホーンさんのご主人、二人の子どもたちにプノンペンで会いました。
ホーンさんは私の8年前の学生さんです。



ホテルに訪ねてきてくれたホーンさんから、とても興味深い事実を聞かされました。
実は、カンボジアは現在大発展中。
外国資本もたくさん入ってきています。

最も多いのは中国人のビジネスマンたち。中国人は商売が上手です。
その影響でかどうか、、、カンボジアのある港町は中国人の町になってしまったということでした。
飛び地のようなカンボジアの中の中国人の都市です。

町は中国人が店を出し、中国人の住む住居が並び、中国語がまかり通る世界。
物価が高く、治安もあまり良くない、、、
カンボジア人たちはなんとなくその町をちょっと敬遠することになったようです。
カンボジアの中に中国が出現した感じ、言葉も通じないし、、、

日本では、まだ飛び地のような場所ができてはいないと思いますが、国境がなくなる時代、、、に向かっているのかもしれませんね。

今回はホーンさんの言葉に、めちゃくちゃ驚きました。







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好きな言葉とその理由を教えてください〜面接にて

2018-10-18 23:05:11 | 日記


秋めいてきましたね。
いかがお過ごしでしょうか?

今日で10月のクラスの「職業能力基礎講座」が終わりました。
今期も熱心な学生さんに囲まれて、毎回とても楽しい授業でした。

今日は朝霞からその足で、仙台に出張でやってきました。
仙台は4ヶ月ぶりです。

夕食には仙台名物の「牛タン」定食を食べました!
やはり仙台に来たら牛タンですよね。


さて、10月のクラスの皆さんには「模擬面接」の授業の時に
「好きな言葉はなんですか、なぜその言葉が好きなのですか」と言う質問を出しました。
「好きな言葉」はよく採用面接で聞かれます。

あるアンケートによると

好感度100点を狙える「好きな言葉」は以下です。

第1位 「ありがとう」
第2位 「努力」
第3位 「愛」
第4位 「思いやり」
第5位 「前向き」
第6位 「一期一会」
第7位 「笑顔」
第8位 「健康」
第9位 「平和」
第10位 「なんとかなる」

意外とシンプルですね〜。

面接でこの質問が出るのは、面接する側が応募者の「人となり」を知りたいからです。
好きな言葉とその理由には、その人なりの特徴が現れてくると思います。

「笑顔」と言いながら、表情に明るさや笑顔のない人はちょっと困りますよね。
「前向き」が好きだったら、その人の主張の中に積極性が感じられないと
なんだか、言っていることと行っていることに隔たりができてしまいます。

面接のためにわざわざ作った言葉だと、真実味がなくなる場合があります。
無理して凝った言葉を使ったりすると、実際の面接の場面では、度忘れしてしまうこともあるでしょう。

つまりシンプルでも複雑でも、自分が好きでさえあれば、それが一番いいと思います。





さて、私が好きな言葉は前にも書いたと思いますが、もう一度紹介したいと思います。

一天是一个短单位的一生,
一日は短い一生と言えます、

一生是一个长单位的一天。
一生は長い一日でしょう。

我想像一辈子一样认真地度过一整天,我想像一天一样轻松过一辈子。
私は一日を一生の如く真剣に生き、一生を一日の如く楽しく過ごしていきたいのです。



この年齢になると、こんな言葉が好きになってしまうのですね。






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少年のこころ〜笑顔を思い出して

2018-10-08 01:44:48 | 特別職国家公務員


少年工科学校第26期の入校38周年の記念行事に招いていただきました。
15歳の時、自衛官になった少年もすでに50代半ば、退職し再就職した方々も3分の1ほどいらっしゃるそうです。

15歳の時に全寮制の学校に入るって、ちょっと想像ができません。
それも自衛隊の学校です。

高校時代、私は体育会系のハンドボール部に入っていました。
東京都の強豪チームでしたから、練習は厳しく先輩後輩の間の人間関係もちょっと面倒くさかったです。
でも、夜、家に帰り、母の作った夕食を食べると、すごく元気が出たものです。

全寮制の学校は何か辛いことがあっても、帰るところは寮の部屋。
そこで一緒に頑張った同級生は、言葉では表すことのできない「絆」ができるのでしょうね。



100名を超える人が集まり、最後に少年工科学校の校歌を歌いました。
肩を組んで大きな声で校歌を歌う姿はまさに少年でした。
皆、顔が輝いていました。笑顔も素敵でした!




今回は退官3年前の教育を受けた私の学生さんたちが、私を恩師として、特別に招待してくださいました。
ちょっとだけ早く生まれただけで恩師なんて言われるのも恥ずかしいですが、、

一人ひとりの個性が輝く、人間的に魅力のあふれる人たちです。
退職後もどこかで社会貢献したいと思っている方が多いということも、授業を通してわかってきました。

楽しいひと時でした。ありがとうございます。
26期のみなさんの退職後の活躍を心より願っています。


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