私たちも「そういう年齢」になってきました。
つまり、人生も50年が過ぎ、「熟練」の域に入ってきたということです。
50年も生きていれば、思いっきり楽しい経験や、絶対に思い出したくもない人との出遭い
命に関わる試練、そんなことも乗り越えてきた、、、。
だから、ちょっとだけプライドが出てしまう時があります。
(当たり前です、プライドは大切ですから!)
生きてきた、、というプライドですね。
ただ、このプライド
いいタイミングで出せばいいのですが、バッドタイミングだと、かなりあと味の悪い思いをすることになります。
授業中、思いっきり頷いている人がいます。
「お〜、よく聴いていてくれる人がいる」と先生としては嬉しくなりますが、、、
ちょっとだけ質問を振ってみると、ガクっ!
「え〜、あんまり聴いていなかったんだ〜」とわかる時があります。
まあ、その人のせいではなくて、教える側がもう少し工夫しなければならないのですが、、、。
実は、私も思いっきり頷きながら、実はあんまりよくわかっていない、というタイプです。
頷いて、頷いて、そのままこっくりコックリと寝てしまう、、、そんなパターンも度々!
「中国語の通訳をしてもらえませんか。AIの関係です」と昨年、頼まれました。
何となくやってみたい、という気持ちが大きくて、つい引き受けてしまいました。
でも、そのあとは地獄です。
実はAIについて何も知らないし、中国語の専門用語もわからない、、、
最近は中国語も使っていないから、忘れちゃってるし、、、
結局は相手が1分喋っているのに、15秒で終わる、なんていう通訳をしてしまいました!
いやですね〜、、私って!
改めて、自分を観察すると面白いですよね。
「知ったかぶり」をよくしています。
また、営業なんかでは「ハッタリ」も使います。
「知らないことを知っているように見せたり」「知っていることを知らないようなふりをしたり」
ただ、最近はプライドをかなり捨てて、素直にわからないことはわからない、というようにしています。
そうじゃないと、仕事が前に進まないことが、やっとこの年齢になってわかったからです。
50代で再就職をすると、周りの人は
「あの人は30年以上特別な公務員として頑張ってきたのだから、これくらいできるでしょう」と
大事な仕事を任せられるかもしれません。
認められて仕事を任された時、特にこれまで体験したことのない仕事の時には
慎重に、慎重に!です。
ちょっとだけプライドが出て
「わからないことをそのままにしたり」
「知ったかぶりをしたり」すると
仕事が停滞してしまうことがあります。
「知らないことは知らない」
「わからないことはわからない」
「だから教えていただけますか」と間髪入れずに言える自分になりたいと思うし、ならなくてはいけないんですよね!