瀝瀝(れきれき)散歩道

瀝瀝というのは「水が音をたてる様子/風が音をたてて吹く様子」つまり、「ありのままの風景」ということでしょうか。

東京の番外地にて

2018-11-19 21:32:42 | 日記


東京の埋め立て地に仕事で行きました。
実はこの埋め立て地はふたつの自治体が所属をめぐって争っており、現在は便宜上どこにも属さない「番外地」
になっています。

そんなところが東京にもあるのですね〜。
番外地の手前にはトンネルがあって、そこは自転車も徒歩も禁止なので、結局ここには車かバスでしか行くことができません。

さて、研修ですが、、、
「どうやったら風通しに良い職場にできるのだろうか、できない」とか
「自分と相反する人に向かって笑顔の練習なんて、、」とか
「この研修は???」等
とにかく否定的なコメントが多いのです。

対象の社員は私と同年代。
なんだか、コメントだけ見ていると夢も希望もありません。

常に人生、どうにかなる、
否定的に生きたくない と思っている私にはなかなか難しいコメントです。

人は「肯定的に生きる」のと「否定的に生きる」のでは
ずいぶん違いが出てくるような気がします。

この年齢になると、ストレスなく、生きていきたいと願ってしまいます・
「自分の人生を肯定的に生きる」というささやかな願いです。









世界はこんな感じで変わっていく〜衰退していくかもしれない仕事

2018-11-11 12:38:15 | 特別職国家公務員




この年齢になると、世の中の流れの速さについていけないなあ、と思うことがあります。
例えば、新しく編纂んされた国語辞書にこんな言葉が取り上げられました。

「沼」
湿地の一種。池や湖との区別は明確ではないが、一般に水深 5 m 以内の水域であり、イネ科やシダ、ヨシ、ガマ、スゲなどの草に占められ、
透明度が低く、規模があまり大きくないものを指す。

そしてもう一つの「沼」は
アニメや自分の好きなジャンルに「はまってしまい」抜け出せない、そんな状態を表すそうです。

う〜ん、わかりませんね、、。


このように分からないことがいっぱいで、突っ込みどころ満載の社会。
その中でこんな商品が売り出され、私は衝撃を受けました。








ポケトークという翻訳機です。
この翻訳機がかなりの高性能で、1台2万円から3万円のお手頃価格。
74ヶ国語に対応。マイノリティの言語も使用することができます。
会議の通訳もできるほどの音声認識力と翻訳力を感じます。
それも瞬時に翻訳できるのです。

通訳・翻訳の分野は機械翻訳が非常に難しいと言われていました。


2020年の東京オリンピックを控える日本には、毎年たくさんの外国人がやってきます。
それに対応できる通訳者がいるかというと、「いいえ」ということになってしまいます。
しかし、この翻訳機があれば、
空港の免税店でも、量販店でも、レストランでも、オリンピックでも
かなりのパワーを発揮できることになります。

政府は来年度から50万人近い外国人の単純労働者にビザを出そうとしています。
建設、造船、宿泊、介護、農業等でほとんど会話のできない外国人労働者に
説明をするとき、もう通訳があまり必要なくなる恐れがあります。
1台2万円なら労働者一人一人に貸与しても、構わないかもしれません。
生産性が上がればいいのですから。

私は若い頃から「中国語」で随分家計を助けてもらいました。
私よりずっと上手に訳すこの翻訳機を見て、
あ〜、とうとう私の仕事も先が見えてくるのかなあ、とすごく心配になりました。

世界はこんな感じで変わっていくのでしょうね。






見た目が違うと、、、研修様変わり

2018-11-10 10:44:16 | 特別職国家公務員


朝霞の椿が綺麗に咲き始めました。
椿の花は長〜い時間、、、たぶん来年の2月ぐらいまで、目を楽しませてくれそうです。

さて、私は現在、退職10年前の教育の真っ最中で、
10月末から3期、16時間の授業をおよそ350名ほどの学生さんを対象に行っています。
今期からは「これまでにはあまりないちょっと変わった」取り組みが始まりました。

7月期に10年前の教育をした時には、参加者は全員が制服を着ていました。
しかし、今期からは体操服(ジャージ)着用に変わりました。

私たちが担当する教育は「再就職、特に民間企業に就職をする」ということを前提に
自衛隊と民間のちょっとした違いとは何か、
どのような準備をしたら良いか、働くとは何か、を考える授業です。
16時間のうち3分の2はグループワークやペアワークを行います。
自由なアイデアを参加者が同じような条件で議論をしたり、活動したり、、、

ところが、上記のような目標の授業で、
参加者が制服を着ていると教育効果はどうなるか、考えました。
もしかしたら「自由な意見の交換やアイデアの提案」を自衛隊の階級章が阻む恐れがあるのではないか、
とちょっと心配になったのです。

そこで7月の授業の前から関係者に
定年10年前の教育は「私服かジャージ」でと提案していたのですが、
「前例にない」「荷物が増える」「この時期からでは難しい」と断られてしまいました。

実はすごく意気込んで交渉したので、「難しい」と聞いて、かなり落ち込みました。
「ダメ」と言われれば、それは絶対にダメということ、と思い込んでいたのかもしれません。
やっぱり難しいのかなあ、、、(ガクッ!)

そんな時、ある方が
「ジャージや私服の方が教育的効果があると思うのなら、もう一度交渉したほうがいいですよ」と
励ましてくれました。さらに
「他では、ある種の会議において、自由な意見が十分出せるように私服着用ですると聞いたことがあります」
と教えてくれました。

落ち込んでいると、どこかで背中を押してくれる人現れる、私はとてもラッキーです。
その言葉に元気をもらい、再度のお願いを始めました。

すると即答ではありませんが、「検討してみます」との回答をいただきました。
(これはいい!)

10月末の教育が始まる2週間前に「今回からはジャージ着用です」と連絡を受けました。
(やった〜!)
きっと関係者が頑張って上の人たちに通してくれたのでしょう。
その時は本当に嬉しかったです!
やっぱり諦めてはダメですね。



さて、教育の効果はどうでしょうか?
上々です。
アンケートでも「ジャージ着用がとても良い・自分の意見を階級を気にせずに(わからないので)言える」との
反応が結構あります。

そんな中で、今回「ストロータワー」で3年ぶりにこれまでの最高記録2m30cmを10センチ上回る2m40cmの
記録が出ました。それも1回目で立ち上がる!という快挙です。
ジャージが影響したとは言い難いですが、グループの雰囲気がとても良かったことは確かです。





諦めないで交渉する、って大切ですね。
また、自分を応援してくれる人、適切なアドバイスを率直に伝えてくれる人が周りにいる、ということが
仕事を続けていく上でどんなに貴重であるか、を改めて今回の「ジャージ着用」で確認できました。

今回、様々なサポートをしてくださった方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。






業務管理教育センターの裏庭の桜が咲きました。
晩秋の桜です。
何か、ちょっと嬉しいですね。
こんな時期に桜が見られるなんて、、、、