写真は「迎賓館」国宝に指定されています。
古い建物にとても興味があります。
特に明治40年以降に建てられた擬洋風建築の窓とガラスです。
ここ10年、古い建物に絞って、重要文化財、有形文化財をまわる旅を続けています。
私が美しいと思う建物と窓のベスト3をご紹介したいと思います。
N o.3
東京女子大学。
「武士道」を書いた新渡戸稲造博士が初代学長で、創立100周年を迎えました。
大正時代に活躍したレイモンドという建築家の設計です。
窓ガラスは新渡戸稲造夫人のアメリカ人メリーさんがデザインしました。美しいモチーフですね。大正時代のガラスです。
いくつかの教室には大正時代の歪んだガラスがそのまま残っています。
私はこの大学の講師をしていますが、歴史的建造物である教室で教えていることに、とても喜びを感じます。
大正時代の学生や先生がここに立っていたのかと思うと、歴史って、積み重ねなんだなぁと感動してしまうのです。
N o.2 その1
旧盛岡銀行本店、国の重要文化財です。
明治44年の建物で、東京駅を設計した辰野金吾のデザインです。なんとなく東京駅に似ていますよね。
まあるい階段の手すり。見事な作品です。
ここは窓に昔風のシャッターがあるので、ほとんどのガラスが明治のまま無事に残っているそうです。
N o.2 その2
秋田県 旧小坂鉱山事務所
国の重要文化財 明治38年の建物です。
秋田県鹿角郡小坂町。本当に静かな静かな里山に突如として現れる洋風建築です。
明治時代には鉱山町として、5万人の人が暮らしていましたが、今は5000人だということです。
明治のガラスがわずかですが、残っています。
この町の偉大な文化遺産、というか日本の誇る擬洋風建築です。当時の繁栄ぶりが街全体から伝わってきます。
No.1
函館港を見下ろす高台に建つ旧函館区公会堂は、明治43年(1910年)に建てられた左右対称のコロニアルスタイルとブルーグレーとイエローの色が特徴的な美しい建物です。
実は明治時代のガラス窓が残っています。
明治時代のガラスは小さな気泡が入っています。また、若干の歪みがあります。シャボン玉を通して外を眺める感じです。
午後の木漏れ日で、ガラスの気泡が映し出されます。
ロマンがありますよね。100年前のガラスが割れないで残っているのです。
さて、私の旅は続いています。出張の時にお休みを1日足して、いろいろな歴史的建造物をめぐっています。
多分、これが私のストレス解消法の1つです。さらに素敵な歴史的建造物と窓ガラスを求めて、旅を続けようと思います。
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