瀝瀝(れきれき)散歩道

瀝瀝というのは「水が音をたてる様子/風が音をたてて吹く様子」つまり、「ありのままの風景」ということでしょうか。

キャリアの転機  新しいストーリーが始まる!

2019-11-26 16:20:03 | 特別職国家公務員


理論は理論であって、現実的ではない場合もあるのですが、時として、「すごい、私にピッタリ!」とおもえるようなものがあります。キャリアの転機の理論です。



1 ストーリーの終わり(終焉)
以前所属した大学。
有期雇用ですから、終わりが必ずやってきます。この時は7年でした。
50代でしたが、私の仕事人生の中では、最も充実し、ワクワクドキドキ、ハラハラした時期でした。全く違う分野の人たちから強い影響を受け、ほーっ、こういう型破りですごい人たちもいるんだ、と知った時期でした。私は5年ほどで、自ら退職を選びました。この先どうなるかはよくわかりませんでしたが、前に進まなければならないと思いました。

ストーリーの終わりは様々です。
仕事を変わる時だけでなく、結婚もそうでしょう、もちろん離婚もそうだと思います。

誰でも人は転機があります。この転機を前向きに積極的に活かすにはどうしたらよいのでしょうか?



2 悩んだり、振り返ったり、整理したり ニュートラル

終わった後の悩みの期間。眠れない日もあるし、イライラするときもあります。
ここで、終わってしまったストーリーを振り返り、整理をする。これがとても大切だと言われています。

次男。太りすぎて彼女にふられ、落ち込んで部屋に引きこもる。
悩んだのでしょうね、、そして、いろいろ考えて考えて、ダイエットを決心しました!



3 再スタート、新しいスタートが始まる!
新しいスタートは何か吹っ切れて希望に満ちています。これまでとは異なる状況での再スタートです。

3日、1週間、数ヶ月、数年、と人によって時間の長さは異なりますが、悩んで悩んで悩み抜いたあとは、再スタートが待っています。

私が会社を立ち上げた時のことを振り返ると、起業するかどうか、けっこう悩みました。大学での教員生活しかしていなかったので、自分で会社を起こす難しさがわかるからです。事務や会計など、あまり好きではないですし、できればやりたくありませんでした。でも、やってみたい、チャレンジしたいという気持ちがマイナスの思考に勝りました。一歩踏み出すのに、1ヶ月。起業は当時、小さな前進でしたが、人生においては大きな一歩でした。

息子、痩せると決心してから、およそ1年。もやしと肉と玄米、納豆と味噌汁の生活を続け、12キロの減量に成功。XLからMサイズにダウン!ある時、パスタを作ってあげたら、「あぁ」と一言、数秒おいて「やっぱりパスタはうまい」とその味をかみしめていました。

彼の再スタートは順調で、痩せたら、また彼女ができた!やったー!と喜んでいました。
息子の事例も、ある意味転機の理論に当てはまっています。




誰にでも起こる、または経験してきた3段階の転機の理論。
なんだそんなことか、当たり前でしょ、と思われるかもしれませんが、自分自身に起こった転機をあとで整理して振り返るのに、理論はなかなか有効です。

ストーリーの終焉→悩んだり振り返ったりのニュートラルマネージメント→新たなストーリーの展開 再スタート

ブリッジスの転機理論。






ようこそ、こちらの世界へ!

2019-11-18 09:41:21 | 特別職国家公務員


夏から秋にかけて、業務管理教育の卒業生が、たくさん退官されました。

ちょうど、私が自衛官のキャリア教育に関わって、授業にのめり込んできた時期の学生さんたちです。




首都圏で就職された方、地元に帰られた方、起業された方、元自衛官の先輩がいる会社、自衛官としては最初の一人となった方、再任用された方とさまざまですが、ほとんどの方が民間の会社に再就職、はじめの一歩を踏み出します。

民間は自衛隊とは異なる社会です。まずは、会社に入ったら、ご自身の立ち位置を確かめてくださいね。人との関係は大切です。挨拶と笑顔を忘れないで!
自衛隊を民間に持ち込むことには慎重に。常に相手にリスペクトを持って接してください。

ちょっとワクワクドキドキしませんか?
そして、最初はヒヤヒヤ、、、。

ようこそこちらの世界へ。
みなさんのご活躍を心より願っています。



失敗するのが怖い!

2019-11-15 11:29:17 | 特別職国家公務員


先日、20年ぶりぐらいに中国語の通訳をしました。
AIビジネスフォーラムで、専門的な言葉の連続、全く縁のない分野なので、当日、うまくできるかどうかとても心配でした。
もし、失敗したらどうしよう!?
100名以上の人が来る、それに中国語と日本語のわかる人も結構いる、、、、
不安でいっぱいでした。



ただ、主催者側の協力もあり、様々なサポートや励ましを得て、当日はどうにか通訳を終えることができました。
終わったら、気持ちがスカッとして、とても楽しい気分になり、「次の仕事、頑張ろう!」という気持ちになりました。
単純ですね〜。




「失敗するのが怖い」
そう思うことがありますよね。失敗するくらいなら、やらないほうがいいよ!なんてね。

誰でも失敗するのが怖いのです。
それでは失敗を恐れる人とはどんな人たちなのでしょうか?

1)つい人と自分を比べてしまう・人の評価が怖い・人の目を気にする・自意識過剰

誰でも、人と自分を比べたことがあるし、人の目が気になるものです。
でも1)の文の前に「いつも」をつけたらどうでしょうか?
例えば「いつも人の目が気になる」「いつも人の評価が怖い」
ダメな人間だ、と評価されてしまうを恐れています。
目先のことで手がいっぱい、もう少し長期的に物事をとらえる視点が必要かもしれません。

2)プライドが高い・完璧主義

私が務めた大学は日本でも有名な大学でした。そこには中学校でも高校でも成績が一番だった、という学生が結構多くいました。
ずっと「すごいね」と褒められてきた人たちは、大学に入って初めて、1番ばかりの集団で序列がつけられます。
ずっと1番でいることは難しいと現実を知りその失敗に傷つきます。
過去の栄光から失敗を認めることができないのです。

また、なんでも完璧を求める人も失敗を恐れる気持ちが強いです。
完璧にして当たり前、できなかったら自分を密かに責める、だから次も完璧を目指す。
ストイックにそしてすごい忍耐力で頑張ります。


次に失敗を恐れない人の特徴を挙げてみましょう。
失敗を恐れない人が「楽天的」だと思っている人がいるかもしれませんが、そうでもありません。

1)大きな失敗をして、それを克服した経験がある

予期せぬアクシデントが起こって、誰でも失敗をすることがあるでしょう。
でも、そこからどのように立ち直ったか。
何が原因で、自分はどのようにそれを対処したか、思い出したくない経験をもう一度フィードバックして
それに対策を立てる、そんなことができたら、失敗をものにした!ことになります。
大きな失敗をすると、次に同じような困難な状況が来た時に、以前の経験学習から、それを乗り越えることができます。

長い人生、失敗しないで生きるなんて、そんなことはできない、と考えられるようになると
「失敗を恐れる」気持ちが薄れてきます。

また失敗した時に、助けてくれた人たち、優しい言葉で励ましてくれた人たちのことが大きな印象として残り、
部下を持ったなら、その部下の失敗に対し、厳しく対応するのではなく、適切なアドバイスができるようになります。

2)目標が明らかである

自分の進むべき大きな目標が確立されていれば、小さな失敗は経験として積み重なり
目標達成へのステップとなります。
できることから一つ一つクリアしていけば、大きな目標にたどり着くことができます。

3)準備をしっかりする・リスクをクリアする方策を考える

仕事をする上で、また再就職の時にも準備というものは大切ですよね。
リスクのない成功はありません。
「失敗しないように」と考えるのではなく、「リスクを乗り越えて仕事を達成する」という積極的な考え方が
必要だと思います。





授業で「仕事ができる人の条件を挙げてみよう」という時間があります。
TOP5はなんだと思いますか?

1 レスポンスが早い
2 意思決定が早い
3 フットワークが軽い〜行動量が多い
4 笑顔で挨拶できる

さて、5番目には
「失敗経験がある」が入ってきました。
仕事ができる人の項目に「失敗経験がある」というのが面白いですね。


失敗は「勇気を持って踏み出し、チャレンジした結果」です。
仕事のできる人は数々の失敗を乗り越えて、自分を成長させてきたのですね。






学び始めたら、止まらない、、

2019-11-10 19:08:09 | 特別職国家公務員


しばらく投稿できませんでした。
ちょっと忙しかったかなあ、、、。でもこれから2ヶ月はたっぷり時間があります。

勉学の秋、読書の秋がやってきました。
「学びなおし」「学び始め」をするのには最高のシーズンですね。



国家資格キャリアコンサルタント養成講座の説明会には結構な人が集まりました。
3、4人かなあ、と思っていたら椅子が足りなくなってしまいました。


こちらは「外国人労働者生活指導員」クラス。


写真は2期生です。
クラスのレベルは高いです。毎回のレポート発表と質疑応答、ディスカッション。
誰もが「外国人労働者」の専門家になっていきます。




AIビジネスフォーラム
早稲田大学と産学連携で作られたベンチャー企業のプレゼンがありました。
台湾の会社なので、プレゼンは中国語。
20年ぶりぐらいの中国語の通訳を担当しました。
1週間、早稲田に通って、今回の発表のAIって何か、ということ、なんとなくわかりました。
新しい発見がたくさんありました!




最後は国連難民高等弁務官事務所の元駐日代表を務められた滝澤三郎先生の
「難民・難民と就労」のお話。
20名の学生で聞くことができるなんて、本当に幸せでした。




2時間半、たっぷり世界の難民の状況、日本が受け入れをした難民の現状などをお聞きしました。

学生は98%が特別職国家公務員の40代〜50代まで。
少年少女のように目が輝いていました。

勉強を始めたら止まらない、そんな50代の学生さんたちでした。