理論は理論であって、現実的ではない場合もあるのですが、時として、「すごい、私にピッタリ!」とおもえるようなものがあります。キャリアの転機の理論です。
1 ストーリーの終わり(終焉)
以前所属した大学。
有期雇用ですから、終わりが必ずやってきます。この時は7年でした。
50代でしたが、私の仕事人生の中では、最も充実し、ワクワクドキドキ、ハラハラした時期でした。全く違う分野の人たちから強い影響を受け、ほーっ、こういう型破りですごい人たちもいるんだ、と知った時期でした。私は5年ほどで、自ら退職を選びました。この先どうなるかはよくわかりませんでしたが、前に進まなければならないと思いました。
ストーリーの終わりは様々です。
仕事を変わる時だけでなく、結婚もそうでしょう、もちろん離婚もそうだと思います。
誰でも人は転機があります。この転機を前向きに積極的に活かすにはどうしたらよいのでしょうか?
2 悩んだり、振り返ったり、整理したり ニュートラル
終わった後の悩みの期間。眠れない日もあるし、イライラするときもあります。
ここで、終わってしまったストーリーを振り返り、整理をする。これがとても大切だと言われています。
次男。太りすぎて彼女にふられ、落ち込んで部屋に引きこもる。
悩んだのでしょうね、、そして、いろいろ考えて考えて、ダイエットを決心しました!
3 再スタート、新しいスタートが始まる!
新しいスタートは何か吹っ切れて希望に満ちています。これまでとは異なる状況での再スタートです。
3日、1週間、数ヶ月、数年、と人によって時間の長さは異なりますが、悩んで悩んで悩み抜いたあとは、再スタートが待っています。
私が会社を立ち上げた時のことを振り返ると、起業するかどうか、けっこう悩みました。大学での教員生活しかしていなかったので、自分で会社を起こす難しさがわかるからです。事務や会計など、あまり好きではないですし、できればやりたくありませんでした。でも、やってみたい、チャレンジしたいという気持ちがマイナスの思考に勝りました。一歩踏み出すのに、1ヶ月。起業は当時、小さな前進でしたが、人生においては大きな一歩でした。
息子、痩せると決心してから、およそ1年。もやしと肉と玄米、納豆と味噌汁の生活を続け、12キロの減量に成功。XLからMサイズにダウン!ある時、パスタを作ってあげたら、「あぁ」と一言、数秒おいて「やっぱりパスタはうまい」とその味をかみしめていました。
彼の再スタートは順調で、痩せたら、また彼女ができた!やったー!と喜んでいました。
息子の事例も、ある意味転機の理論に当てはまっています。
誰にでも起こる、または経験してきた3段階の転機の理論。
なんだそんなことか、当たり前でしょ、と思われるかもしれませんが、自分自身に起こった転機をあとで整理して振り返るのに、理論はなかなか有効です。
ストーリーの終焉→悩んだり振り返ったりのニュートラルマネージメント→新たなストーリーの展開 再スタート
ブリッジスの転機理論。