Wake Up !

一人のヒーラーさんとの出会いから、私の世界が変わっていきました。

映画を見たくなった

2012-06-01 22:16:30 | 日々のつぶやき

昨日の毎日新聞に、「ミッドナイト・イン・パリ」の事が書いてあった。

脚本と監督の言葉に「人生とは悲しく、満ち足りないもの」という見出しにとても引かれ、内容を読むと、ウディ・アレンは「誰もが今の自分の人生に満足せず、別の時代に生きたいという願うものだ。でも、いつの時代でも結局、人生とは不幸なものなんだ。」と言い、ではどうすべきか。

「この世は住みよいところではない、ということを受け入れ、何とかするしかないと言う事だ。」と

本当にそう思う。あの時、ああすればと言うことや、別の人生があるのではと思うこともあるだろう。しかし、私は最近、全くそんな事を感じなくなったし、不幸だとも思わない。ただ、なるように為るさと言う感じである。

ノワタリさんの言葉の影響だろう。人生の浮き沈みを見せられ、ある人は絶望して自殺されたり、じっと耐えられたり、「いいって事よ。」と言いながら家族一団となって新たな仕事に就かれたりしている姿をこの10年あまりの間に見せられた。

ノワタリさんは「必要な事は見せられ、体験させられる。」とよく言われる。自分が体験しないと、相手の情況が分からないので、霊能者のお仕事は出来ないそうである。出来れば、厳しい体験は遠慮したい。

振り返れば、ないものねだりの人生だった時は、不満だらけで、体の調子も悪く、孤独だった。今も、孤独には違いないが、それを楽しんでいて感じ方は違う。

内容はタイムスリップして自分の存在していなかった1920年代に行くそうである。

ますます見たくなり、早速、上映館を調べたが、残念四国にはなかった。数ヶ月遅れでも上映されればよいのだが…

以前ならば、大阪に仕事でとかと言って見ることも出来たが、今はそういう事が無い。

隣町の映画館は、漫画とが原作の物とかかハリウッドの大作ばかりで見たいと思うものはない。たまに見たいと思うものが来ても知らない間に終わっている。

ウディ・アレンの映画なんて久しぶりだ。ダイアン・キートンやミア・ファロー以来ではなかろうか。

とても見たい!地元のツタヤに出てくることを祈る。

先日もBSで、ご贔屓のジャック・レモンとウオルター・マッソーの「フロントぺージ」と、「博士の異常な愛情」と「日の名残」が放映されたが、見たくても仕事中でおまけに茶の間のテレビは録画が出来ない。昔、見たからと思い諦めた。

しかし、その時よほどを買おうかと迷った。母は「なんて、今は安いから買えば」と言う。

安い、高いの問題では無い。見るものも少ないのに、人恋しさにあれば点けっ放しにするのではないか?と思い買えない。

それだけではなく、ラジオならば,BGMで済むが、手を止め、頭を止めと言うことになり、くだらない情報が入ってくるだけで嫌だ。貴重な時間をロスしそうなので踏みとどまった。

有った時でも、リアルタイムで見ないと、次々録画しても見なかった事を思い出し、止めた。

本当に映画館が少ない。昔は私の町でも4件あった。

高校生になって自由に映画館に出入りできる頃は反体制の映画が多くニューシネマと呼ばれる映画の流行っている頃だった。ほとんど、ドロップアウトした主人公は亡くなるか、挫折感を味って去っていくと言うのが多く、それまでのハッピーエンドというものは無かった。

3本立てで何を目当てで見に行ったか分からないのだが、グレゴリー・ペッグの映画と、「西部番外地」と言う網走番外地のようなタイトルの内容はさっぱり覚えていないジーン・セバーグの映画と一緒に「バニシングポイント」言う映画を見た。

3本とも毛色が全く違い訳の分からない組み合わせだった。そんな3本立ての映画の中にたまに拾い物のように心に残るものがある。その頃はトイレの匂いがしてもネズミが走り回っていてもパラダイスだった。

入館した時は明るく、出たときはほとんど日が暮れていて、不思議な感覚になったものだったが、その映画は一人で行ったのと予備知識は全く無かったのでそのまま映画に引き込まれた。

極端に会話が無く、ただ走るだけの映画でベトナム戦争帰りの主人公の過去をフラッシュバックで現在と混ぜてヒッピーや応援する盲目の黒人DJなどの当時の風俗と世相を見せる映画でたぶんにもれず、主人公は最後に亡くなった。

主人公の車の運び屋役のバリー・ニューマンとゴダールの映画に出ていたアンナカリーナと共演の「ザルツブルグコネクション」と、もう1本見たがそれに比べると台詞は多くとも何の魅力も感じなかった。

しかし、私はこの映画が好きで、名画座などでカーアクションの3本立てなどに掛かったら欠かさず見に行った。何度見たであろう。虚無感しかなかったが、この雰囲気は好きだ今でも見たいと思う。

もう一つ、見たいのは「海の沈黙」である。高校生の時、ラジオの朗読で聞いたが、とても印象に残っている。占領下のフランスの田舎を舞台にしたドイツ将校と、その将校が間借りしている家のレジスタンスの娘と伯父との短編小説である。沈黙で抵抗するレジスタンスだったが、最後に将校が戦場へ出て行くときに、互いに好意を感じながら、娘は初めて「アデュー」とだけ言った。

数年前、これもデジタルりマスター版で公開されたが、田舎に来る事はなかった。BSにでも放送されたらと思う。