Wake Up !

一人のヒーラーさんとの出会いから、私の世界が変わっていきました。

さようなら、フクちゃん

2010-02-02 10:17:08 | ネコ

2006年、青森に行った後、9月に熊野三山と玉置に行ったが、その前後に体の変化に伴うさまざまな出来事があった。

6月の初旬の事、所属している会の会報を2,3件の家に届けた後、気分が悪くなり横になった。珍しい事である。もう年齢的なこともあるから、血圧を測ったらと言われ、測るとなんと上が168、下が100近くあった。私は普段上が120位しかない。その日、一日休むと、翌日には気分の悪さは無かったが、ノワタリさんにお尋ねすると、「憑けて来ましたね。」と言われた。最後に寄った家の中庭の踏み石らしい。その家は2年前に前の家の間取りのまま建て替えていた。(残留波動というらしい、そのおうちは先代の時、請け判で財産と病気で伴侶を失い、おばあちゃん一人が家を支えてきた)それまでにも幾度も遊びに行っていたのでまさかと思ったが、私の体の変化らしく、一層過敏になってきたらしい。

しかし、入れ替わりに飼い猫のフクちゃんがぐったりして、食事もしないで蹲っている。慌てて獣医さんに行くと、急性心不全言われた。数本の注射と点滴、薬を貰ったが、どうなるかは難しい。1週間通ったところで、具合が好転して助かった。今まで、病気もせず元気な猫だったが、13歳、もう若くはない。老化も始まっているだろう。

私が旅に出ると、1晩めは私を探すが、いないと分ると、母を誘導して、私の家のドアを開けさせ、自分から戻っていたと言う。2日目になるともういないので諦めて出てこなかったと言う。ずいぶん寂しい思いもさせたと思う。

食事はし出したものの、以前の活発さは見られない。病み上がりかなとも思っていたが、7月の20日過ぎ頃から、体は痩せて来て、おなかだけ膨らんで腹水がたまり、とてもしんどそうであった。獣医さんに行ってももう手のうち用が無かった。フクも体をもてあましてるらしく風呂場の冷たいタイルの上に行き、横になったリしていたが、私の後も元気なうちはついて来ていた。

8月の10日、いつもならばフクの様子を見に何度も部屋に入るのだが、その日に限って、来客が続き、昼休みも伯父が来たりして、午後2時過ぎまでもどれなかった。部屋に入ると、いつも私が座っている椅子の横に冷たくなりかけていた。

可哀想に最後を見取ってやる事も出来なかった。籠に入れてでも事務所に連れて行けばよかったのか...まさか、その日死んでしまうとは思っていなかった。花を買ってきてもらい、チエさんや両親とダンボールケースに入れ、線香をあげ、「フクちゃん、ごめんね」と泣きながら声をかけると、返事をするように鼻水が流れ出た。母が「フクはとても手の掛からない利口なネコだったね。」とみんなで生前のフクの話をした。フクは汲み置き水は飲まず、風呂場や洗面所に行き、舌でトントントンと蛇口を叩き、ポタポタと落ちてくる水を飲むのが習慣だった。母屋に閉じ込めた時は、和式トイレに用をたしていた。食べ物に手を出すことはなく、鯛と紋鯛、サヨリのような白身魚が好物で母が調理していると、背伸びしてせがんだが、青魚などは目もくれなかった。

その晩は夜伽をした。あれこれ楽しかった思いが浮かんできたが、いつも猫を見送るたびに思うが、目の前に居るフクはフクであっても違い、魂の抜けた抜け殻であり、違和感を感じた。翌日、般若心経と光明真言をあげながら、海に戻した。本当にお別れである。その時は、助かる見込みもなく、しんどそうな姿を見ていたので半分、諦めもあり、立ち直りも速いかと思っていた。

ノワタリさんがおっしゃるには「本当は、6月で駄目だったのだけど、心の整理をする為に2ヶ月持たせてもらった。」と言うことだった。本当にそうだと思う。

突然、事故で亡くなったときのような、体の一部が無いような、虚無感は起きなかったが、時間と共にジンワリと寂しさが募って来た。いつも一緒に寝ていた。夏は通販で買ったメディカル枕をベッド代わりに寝て、私は隅に小さく頭を乗せていた。寒くなると湯たんぽ代わりにべったりくっ付いていたので、寝返りを打つと直ぐ目の前にあった顔が見えない度、居ないのだと言い聞かせた。時折、今でも掃除をしていたら、フクの毛や爪の欠けらが部屋の隅っこやクローゼットの奥から埃に混じって出て来るたび、思い出しては涙した。

昨年、精神的に落ち込んでいる時、夢の中に元気な姿で出てきた。とてもうれしかったが、目覚めるとまた、泣いてしまった。その後、留守が多くかまってやる事も出来ないのと、母が「留守中いなくなったりしたら、気が怖いから、もう飼わないでくれ」と言うのでネコはいない。30年間猫と暮らした生活が終わった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 何が来たのだろう? | トップ | 残留波動 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ネコ」カテゴリの最新記事