社労士(社会保険労務士)さんのひとり言

社会保険労務士ブログは早く卒業して、グルメブログにしたいものです。

労働保険の申告書。

2005年03月16日 14時38分38秒 | Weblog
 いよいよ労働保険の申告の季節ですねえ。今回は、申告書の書き方の講義です。これに沿ってしゃべってみようと思います。

1、申告書の枚数は??・・・一元と二元について解説します。二元の主な職種は建設業ですね。建設業は、現場労災の場合、元請の請負額で計算するのが原則です。すると、労災と雇用の保険が別計算になるのです。それで、労災・雇用で別に申告する必要があるのですね。

2、現場労災と事業所労災・・・建設業の場合、事業所労災も立てたほうが無難な場合があります。それは、事業所に寄って現場に行く事がある場合ですね。その時、事業所労災がないと、通勤災害にならない恐れがあります。私は1万円ぐらいを立てておいて、毎年、更新する形にしています。もちろん、設計職や事務職がいる場合は、事務所労災は必須となりますけどね。

3、申告書を書くときの留意点・・・以下の通り。
 ①訂正印は押さない事。数字を直すときは、縦に線を引いてください。その横ぐらいに訂正した数字を書けばいいです。
 ②数字は明瞭に。1と7がわかりにくいのは困ります。
 ③「領収済通知書」は、切り離さない事。離れてしまっても、一緒に持って行ってください。直さなければならない時に、「すでに銀行で払いました。」なんて言われると困るらしいです。まあ、何とかするんですけどね。
 ④「領収済通知書」の住所欄に相違点があったら、労働基準監督署に相談を。勝手に修正しても直らないんですよ。労働基準監督署のマスターが変わらない限り。
 ⑤「領収済通知書」の金額の頭は円マーク(Yに2本横線)ではないので注意。円マーク(Yに2本横線。)の横棒が一本少ないのを使います。(つまりYに一本横線。)この文字が、コンピュータにないので、これでご勘弁を・・・。
 ⑥「領収済通知書」以外の数字には円マークをつけないこと。コンピュータに読ませるので、要らない事は書かないほうがいいです。
 ⑦「領収済通知書」で納付額を間違えた場合は、新しい「領収済通知書」を作成する事。労働基準監督書にあるので、入手してください。


 以下次号。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

就業規則7。

2005年03月16日 08時11分18秒 | Weblog
 前号で、「退職前に引継ぎは完了しておく事。」と言う一文は入れて欲しいと書きました。私は、その上で、引継ぎ計画を提出させるよう進言しています。特に営業職の場合は必須ですね。その後、上司がその計画に対してのチェックを行います。そうすれば、引継ぎの出来た所と出来なかった所がわかり、後の仕事がしやすくなります。

 重ねて言いますが、会社を辞めるまで仕事はきちんとすべきです。もし、再就職しようとする会社が、前会社に問い合わせをしたらどうなりますか?? きちんと仕事も引継ぎもしなかったような人間の事を、うまく言ってくれるわけがないと思います。自分で自分の首をしめているようなものですね。

 さて、本題。

 解雇規定・・・この規定は絶対必要。
 「身体・精神的な障害により業務にたえられないと認められるとき」・・・医師の診断書を取った方が無難。
 「就業状況・勤務態度が著しく不良であると認められるとき」・・・マメに始末書等は取っておくこと。裁判になった場合、証拠になりますからね。労働組合が来てもね。
 「休職期間が満了しても、休職事由が継続し、復職できないとき」・・・休職期間の延長は定めておく事が望ましいです。いい人材は、少々休まれても確保しておくべき。延長規定を作っておけば、「特別扱い」もしやすいでしょう。
 「事業の縮小、その他会社の都合でやむを得ない事由があるとき」・・・ない事を祈る・・・。

 解雇予告・・・ほとんど労働基準法の法文どおりかな。要は、解雇予告を行った日数+予告手当を支払った日数分=30であればいい。

 解雇に関する法律は・・・労働基準法には解雇ルールと2つの解雇制限があるのみです。それと、解雇ルールはあまり機能していませんね。裁判では、民法が根拠条文として使用されることが多いようです。第1条の権利の濫用の禁止と第90条の公序良俗違反は読んでおいてください。


 次号で最終回かな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

負担率の軽減。

2005年03月16日 07時43分31秒 | Weblog
「はやまるろうむ」さん。「就業規則と確定申告。」に関するコメント、ありがとうございました。本当に国民の負担率は上がるばかりですね。厚生年金・国民年金・介護保険・雇用保険・そしてソッと行われた増税。そんな中で、天下りをしてバカ高い給料・退職金をもらっている元官僚。本当に頭に来ます。

 まず、予算の効率的な配分。無駄な公共事業を行った行政主体への責任追及の強化。余った予算を無駄に使い切るのではなく、それを再分配できるシステムの構築をすべきだと思います。

 そう言えば、車検の延長が国土交通省から反対を受けているそうですね。安全が確保できないとか言って・・・。しかし、以前、「車検は車の安全を約束するものではありません。」なんてポスターを作っていなかったっけ。車検の組合か何かが・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする