社労士(社会保険労務士)さんのひとり言

社会保険労務士ブログは早く卒業して、グルメブログにしたいものです。

会社の感覚は有給休暇で計ります。

2005年03月17日 23時18分24秒 | Weblog
 「ゆずき」さん。「『ゆずき』さんからのご質問。」に関するコメント、ありがとうございました。

 私は、よく会社の就業規則を見せていただきます。その時、会社の「労務管理レベル」を見るのですが、いい指標になるのが有給休暇の取り扱いです。

 一番低レベル・・・社長が就業規則のありかを知らない。ひどい場合は発見する事ができない。

 次に悪いレベル・・・社長が就業規則を従業員に周知していない。ひどい場合は、金庫に保管してある。

 以上は、レベルを計る以前の問題です。まあ、評価に値せず・・・でしょうか。

 良くないレベルの例は・・・。
 「うちの会社には有給休暇はない。」と言い切ってくるような社長・・・話していて面倒くさくなってきます。
 有給休暇の日数が労働基準法より少なくなっている就業規則・・・半年で5日って・・・。「中小企業は大企業の半分でいいと思った。」って・・・。勝手に決めるなよ・・・。
 有給休暇の次年度繰越の条文にペケがしてある就業規則・・・これも困りますね。
 有給休暇の条文を就業規則に書かないでくれ・・・と言って来る社長・・・そう言うわけには行きません。

 確かに、有給休暇を取られると痛いのはわかりますが、ごまかすのはねえ・・・。

 私がいた会社も、計画的付与が実施された代わりに夏期休暇がなくなっちゃいました。何のことはない。夏期休暇が有給休暇の消費につながっただけです。それを許した労働組合も困ったもんなんだけど。
 

開業前の不安。

2005年03月17日 07時40分05秒 | Weblog
 「はやまるろうむ」さん。「労働保険の申告書。」に関するコメント、ありがとうございました。

 実は、開業前の不安は誰もが持つものです。仕事が入るだろうか。いただいた仕事をこなせるだろうか・・・と考えてしまいます。

 やはり、仕事である以上、顧客に迷惑がかけられない・・・というのも事実ですね。そのためには、矛盾するようですが、実務を積み重ねる事が重要になります。

 開業される方には、まず、手続本をそろえるよう、お話しています。(前にも書きましたが。)「雇用保険」に関しては、ハローワークで手続本をもらってきて下さい。県によって名前が違いますが、「雇用保険のてびき」と言えば大体わかります。

 私は、「社会保険」については、「社会保険のてびき」を使っています。本屋に行かれて、わかりやすいものを購入してください。

 「労災」については、労働基準監督署にわかりやすいものがおいてあります。「私傷病報告」の書き方も入手しておきましょう。

 それと、開業したら、「聞ける先輩」を探しておく事です。社会保険労務士会の勉強会に参加するとかね。受験校の講師とか・・・。やはり、実務を知っている人を知っておく・・・と言うことですね。

 県によって違いますが、社会保険労務士会の勉強会や研修会があるはずです。最初は出来るだけ参加してみてください。