社労士(社会保険労務士)さんのひとり言

社会保険労務士ブログは早く卒業して、グルメブログにしたいものです。

グリコラン!!

2013年02月26日 21時38分13秒 | Weblog
グリコランねえ…。

私がMR(医薬品の営業)をやっていたときには、もう「過去の薬」で売れていなかったんですけどね。

私が会社を辞めた後に再評価されたらしく…。販売担当を置いて売り出しを図ったんですよね。


何で「売れなくなった」のかと言いますと、重篤な副作用である「乳酸アシドーシス」が起きやすいと考えられたから。

「グリコラン」が属する「ビグアナイド系の血糖降下薬」では、「乳酸アシドーシス」が起きやすいらしいです。

じゃあ、再評価されたのは何故かと言いますと…。

グリコラン=メトホルミン塩酸塩は、比較的、乳酸アシドーシスが起きにくいことが分かったからです。

その上で、長期処方での効果が高いことが分かった…と。

で、現在、欧米では2型糖尿病の第一選択薬として広く用いられているということなんです。


ところが…。前投稿で触れたとおり…。

2010年、メトグルコ錠(グリコランと同等品です。)が新薬として改めて承認。海外での使用実績をふまえ、従来のメトホルミン塩酸塩の用法・用量を大きく見直し、高用量処方を可能としたのであります。

その間、「グリコラン」はどうしていたんでしょうね??


私は、インスリンは通常量分泌されています。

それゆえ、医師は「血糖値が下がらないのは、インスリンの感受性に問題がある。」と判断したのでしょうね。

だからアクトス(インスリン抵抗性改善剤)を処方し、ダメだったら「エネルギーとして消費される血糖の量を増やして血糖値を下げると言われるメトホルミン塩酸塩」に変えるつもりなのでしょう。


メトグルコ錠は9.9円なので、アクトス錠の142.70円よりは安くなります。

変えてもらった方が薬剤費は安くなるということですね…。

朝晩に飲んでも19.8円だもんな…。

メトグルコ!!と大日本住友製薬の英断??

2013年02月26日 11時01分04秒 | Weblog
>1月8日の検査結果ですが…。ヘモグロビンA1cが6.7でした。(国際基準。正常値は4.6~6.1。) 泡を喰うほど高くはないが、薬を飲んでいてこれでは…って感じですか??

はい。今日は、6.8でしたよ。はいはい。悪化しましたよ。

ただ薬は、変更なしでした。

もう1回。様子を見るそうです。

意外だったのが、医師の言葉で…。

「アクトスが効かなかったらグリコランに変える。」とか。

DPP4阻害薬じゃあないじゃん。

「グリコランと言っても名前は変わっていますけどね。」


おそらく…。医師はグリコランとメルビンを混同したのではないか…と。

グリコラン⇒日本新薬。メルビン錠⇒大日本住友製薬。

どちらも、先発品扱いですが、薬価は違います。

ところが、ここでメトグルコ錠が係ってくるとややこしくなります。


メトグルコ錠も実は「グリコラン」「メルビン」と同じもの。

じゃあ、何が違うのかというと…。

1日の投与可能な最大容量が違うのです。

「グリコラン」「メルビン」⇒750mg
「メトグルコ」⇒2,250mg

実に3倍の差ですね。

何で名前まで違うかというと…。メトグルコが新薬扱いだから。

海外では、2,250mg投与が当たり前。ところが国内では750㎎でしか承認されていなかったのです。

そこで、急いで大容量の投与が出来るようにしてくれ…との要望が医師側から出されていた…と。

そこで、大日本住友製薬が海外から導入した形で「メトグルコ」を発売したのです。

国内で治験をするよりも、海外から導入した方が、大容量の投与についての承認を得やすかったから…。

そこに目を付けたのは、さすがに大日本住友製薬ですな。