天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

紫蘭

2020-05-14 14:20:16 | 日記

 5月14日(木)ジェンナーの種痘記念日か。新型コロナも、免疫の種が今日見つかるといいのだけれど。けん玉が大正時代に発見された日でもあるとか。緊急事態が延長された都府県の自宅待機組にとっては、上達のチャンスである。大久保利通が紀尾井坂で暗殺されたのもこの日か。NHKラジオ深夜便によると、誕生日の花は紫蘭(シラン)、花言葉は「互いに忘れない」とか、「あなたを忘れない」「変わらぬ愛」。
 2年前のアメリカ80日旅行中に愛猫ミャー太が亡くなり、きょうが3回忌。以来、支えを無くし、潤いのない日が続く。18歳でまだまだと思い込んでいたので、まったく虚を衝かれた。あと10年くらい頑張って、お互いに先立たないのが暗黙の了解だったのに、シナリオが狂ってしまった。お喋りをする相手も、愚痴を言う相手もいないのは、空しいものである。朝の挨拶や散歩の相棒がいないのは、張り合いがない。全力を注いだことは分かってもらえているだろうけれど、最期を看取れなかったことは取り返しのつかない失態であった。せめて、我が腕に抱いて、お別れの言葉を送りたかった。安らかに眠らずに、不意に戻ってきてほしい、と切に願う。夜も寂しい、朝も寂しい、昼も淋しい。虫やヘビどころか、スズメもコウモリも捕まえた狩りの天才であった。中年まではよく脱走し、近所の野良としょっちゅう喧嘩して、顔や耳に傷を負って帰ってきたものだった。晩年は厳重に閉じ込めたのは、不満だったかもしれない。リード付きで散歩していると、いきなり逃げ去ろうとしたこともあった。3歳くらいの時には、出たがってあまりにぐずるので、車に乗せて川辺に散歩に連れて行ったら、リードを抜けて脱走された。来る日も来る日も呼びに行ったけれど、姿を現さず、諦めて3カ月ほど経ったあと、痩せもせず、ひょっこり帰ってきた。断つに断てない太い絆で結ばれていることを確信した。その運命の絆は永遠に続くと信じていた。こんな伏線も何もなく、平仄の合わない落とし穴だけの出鱈目なドラマの筋書きは、許されるものではない。逢いたいね。お喋りしようよ。

連れ残し
いづこさぶらふ
空にのみ
声こそ聞こゆれ
姿は見せじ