天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

銀山

2020-05-19 14:55:53 | 日記

 天気が良くないと自粛生活の息抜きの散歩まで陰気となる。菖蒲園にちょうど良いお湿りと諦めるより仕方ない。外食や遠出が封じられると、ただでさえ単調な隠居生活がますます湿気てくる。テレビ、ネットも骨董屋の店仕舞いセールみたいのばかりである。あるいは、病原菌が何者か誰も分からないで議論するから、もっともらしく装った常識か、自分善がりの床屋談義に終始していて、退屈してしまう。図書館はずうっと閉まっているので、借りっ放しの本か、手持ちしかない。プライムビデオもそうそう当たりばかりでない。有料コンテンツの名作シリーズ会員に契約しようかとも検討している。でも、せいぜい2時間前後の作品でも、一気に観通すド嵌まり物は滅多に出合わない。TVドラマのシリーズなんて、いくら暇でも根気が続かない。
 NHKは看板の大河ドラマも一時中断するそうであるから、年末一大イベントの紅白歌合戦はリモート・テレワーク演出かな。『家、ついて行ってイイですか?』も今では、出演者が自分でメイキャップし、カメラ、マイクの取り付けなど、自宅で舞台設営しなくてはならない。個人宅でフル・オーケストラなんて無理だろうから、歌唱はカラオケ方式しか仕方ない。歌手選考も3密回避から単独か、グループだと最大3人以内だろう。小林幸子がまた選ばれたら、独りで衣装を着付けるのは大変難儀と思われ、同情する。審査員はまどろっこしいから省略になると思う。審査は視聴者がネット送信して採点するのではないか。応援団は慎重に選抜しないと、目立ちたがり芸人から放送NGの映像がいきなりオンエアされたり、ハプニングが楽しみとなる。
 自動車免許の高齢者講習と、車検しか今年の予定がないため、カレンダーに書き込む事がない。久しぶりにめくったら、5月6月分は天皇皇后両陛下の和やかなお写真だった。ご愛犬の端正な表情が印象的である。令和が始まって1年経ったか。お披露目のパレードがあったり、トランプ米大統領が大相撲見物に来日したり、裏千家流茶道を習ったり、それなりに目移りしながら動いていたけれど、今年に入っていきなり回転木馬の電気が切れたように景色が止まってしまうと、ボーッと見物者の気楽さで居られなくなり、自分でコマを回さないと詰まらない。でも、無理をしても空回りか、裏目が出るかがオチだろう。おしんちゃんの晩年のように、来し方を振り返る好機かもしれない。やっぱり、銀山温泉あたりでゆっくりしたいな。自粛解除基準は自分で作るとして、最初に出掛けるとしたら、賑やかに高知県のひろめ市場を第1候補にしている。
 検察庁法案が今国会見送りかあ。政府の目玉施策が30万円給付構想に次いで短期間に2度も撤回とは、政権運営能力が問われる失態であるのに、政府与党内に風雲の兆しも見られないのは面妖である。自民党が群雄割拠の活気のある時代なら、馬力よく引責辞任を迫り、受け皿を立てるためあちこちで会合が持たれたものであるけれど、完璧に骨抜き無気力政党に成り下がっているようである。安倍首相の立ち居振る舞いがおネエっぽい印象なら、後継第1候補と目される石破茂元幹事長がさらに輪をかけた感じなので、政局が煮え切らないのは当然の帰結かもしれない。これが2世、3世議員政治の成れの果てと言えよう。政権構想とか経綸抱負を持たず、世界の中における日本の進む道を示そうとするより、代々の地盤に安住し、目指すのはポスト争奪のみであるから、政治の地盤が揺らいでいても人の顔を窺って済ませている。結局は、議員の本分の立法の仕事を行政に丸投げし、リモートからテレワークで操縦されているだけの、小学校のクラスルーム討論のような議会制民主主義ではないか。

喪明けには
ひろめ銀山
数有れど
先ずは己れが
後追ふなかれ