週明けの日経平均株価は6日連続上昇の前週末比314円高の2万3178円と、先週末のNYダウ829ドルの大幅高を受けて、コロナ禍に伴う生活不安をどこ吹く風と、堅調を持続している。米国では4月の非農業部門雇用者数が2070万人減と大失業が発生している中での株高とあって、貧富格差がコロナ禍によって一層拡大したと警鐘が鳴らされているくらいである。しかし、予想外に翌5月の同雇用者数が大方の減少見通しから一転前月比250万人も急増したことで、経済の先行きに一気に強気になっている模様である。株価は景気の半年くらい先の先行指標と言われたりもし、実際にそうなれば結構なことであるけれど、日々のニュースとのギャップが大き過ぎ、凡人には俄かに信じ難い。持てる者と持たざる者の融通、架け橋を政治の力で繋ぎ合わせることができなければ、統治システムの欠陥として現体制への不信が高まると思われる。
自粛の世の中で生競技スポーツの星となった競馬の農林水産省賞典安田記念でG1最多8勝目の記録が懸かった1番人気のアーモンドアイが大差で敗れたことにショックはなかったけれど、優勝したグランアレグリアの騎手池添謙一さんが、両目一帯にアザができ血の滲んだ姿でインタビューに現れたのにびっくりした。聞かれる前に本人から「3コーナーで芝の塊が当たって…」と説明があって、そんなことも起きるのかと意外だった。タオルで傷跡を拭いながら、「痛いより(優勝でき)嬉しいです」と笑顔を見せていたので、そんなに大事に至らなかったのだろうと安心した。しかし、勝利の手綱さばきの受け答えの内容より、ずうっと怪我の方が気になって仕方なかった。しかし、そんな事故がよくあることなのか、レースにどんな影響があるのかといった説明はテレビ放送でしてくれなかった。何度もレースを振り返る映像は流れたけれど、衝撃の場面は映らなかった。目を保護するゴーグルを付けているのに、その内側の目の縁が腫れ上がり、鼻が切れ、出血しているダメージの発生の因果関係が想像できなかった。ゴーグルにヒビや割れができなかったのか。ゴーグルの隙間から土塊や小石が目の辺りに侵入したのか。芝の塊がぶつかったゴーグルその物の圧力で負傷したのか。その際の視力はどうだったのか。衝撃で体勢を崩さなかったのか。一瞬のアクシデントを精神的に克服し、そのあと馬群を抜け出し、トップに躍り出た、気持ちの持ち用はどうだったのか。テレビで何も答えてくれなかったので、翌朝にニュースを拾ったけれど、さっぱり見当たらなくてガッカリした。スポーツ紙を買いに行けば載っているのかもしれないけれど、馬券が当たったわけでもないので、よした。とにかく落馬事故だけでなく、そんな危険もあり、レースは馬の脚力だけでなく、騎手の格闘技でもあることが解っただけで良しとしておく。
馬のニュースを探っているうちに、過去の記事で、競争馬の異色名ランキングというのが見つかり、大笑いした。ネット投票数順にベスト3が、「キンタマーニ」「ジーカップダイスキ」「ネコパンチ」とあって、まあまあ面白いけれど、そんなものだろうと記事を閉じようとしたけれど、念の為その後を覗いたら、掘り出し物がいっぱい出てきた。4着の「ダイジョウブダア」から、場主は本当に勝つ気があるのか疑いだしたけれど、そんなの序の口で、「ソンナノカンケーネ」「イラッシャイマセ」「オレハマッテルゼ」「バカニシナイデヨ」「オレニホレルナヨ」までくると、実在性を疑い始めた。勝つ気がないのか、「ロバノパンヤ」なんて、絶対に買いたくない。こんなのが活躍したらアナウンサーが困ると思われる「キョカキョク」というのもあった。場主になれるようなゆとりのある人は、賞金の獲得で楽しめるほか、ゴッドファーザーとしてネーミングでも楽しめることが分かった。
サラブこそ
鞭にこたへて
駆け出さね
ロバのパン屋は
休み休みに