名作映画『イージーライダー』はジャック・ニコルソンの怪演が楽しい。確か謝肉祭だと記憶するけれど、デニス・ホッパーとピーター・フォンダのバイク2人連れが許可なくパレードに突っ込んだら、刑務所に拘束された。そこに現れたのが酔っ払いの罪で同房に先客として捕まっていたやさぐれ弁護士役のニコルソン。最初は揉めたけれど、そんな中で争っても仕方なく、二日酔いの弁護士が、We are all in the same cage. と宥めて仲直りする。英語の冠詞の使い方に手こずる者としては、この場合の the はぴったり嵌まっていて分かりやすい。これを We are all in a cage. だったらややこしい。ケージだけに、我々はみんな刑事に捕まった、と訳すこともできる。しかし、哲学的には、人間はみんなそれぞれの檻に閉じ込められているのだ、の意味にも取れる。今気になっているのはそういう事ではなく、今朝のNHKラジオ英会話の英作文レッスンで、「これはあなたが絶対頼りにすることのできる情報です」という設問に対し、This is information on which you can definitely rely. という模範解答が載せられていることである。You can rely on に、definitely まで付いて、これこそがあなたに特別に用意された情報ですとばかりに特定しているのに、information に the が付かなくて参った。不可算名詞には定冠詞も付かないのかと思って、参考までに( for your information )ネットをチェックすると、all the information available on the Web (ウェブ上で利用できる全ての情報)みたいな定冠詞付き用例が見付かった。個人的な結論としては、文法学的に冠詞に拘るな、である。以前、遠山顕講師が英会話は弱・強のイントネーションを際立たせ、意味の薄い部分は弱く発音すると教えていたように、聞こえないくらいに弱く発音するなら、有っても無くても相手に判断させればよく、あまり気にすることはないと思った。しかし、書いて提出する英作文なら、すぐばれてしまうのが弱点と指摘できる。
昨日夏の甲子園5日目第1試合の東海大菅生と大阪桐蔭の東西有力チームの激突を見ていたら、大降りの雨が降り出し、グラウンドが田んぼ状態となった。ピッチャーは足を取られて泥に手を突くし、バッターは手が滑ってバットが飛んでしまうわ、強烈なゴロの打球が野手の前で止まってしまったり、事故が起きそうで、とても続行できる状態でなくなった。中断したので、大相撲の水入り方式でそのままの状態で後日再試合をSNS提案したけれど、無情にもコールドゲームで大阪桐蔭の勝ちと宣告された。
することがないのでアマゾン・プライムビデオで『アイ・アム・サム』を見ていると、雨が止んだ。この隙間だと思って散歩に出たら、歩道に退屈そうに佇んでいる猫が居た。撫でられないか近づいていくと、向こうもこちらに気付いて近寄って来てくれた。人間の反応より猫の方が優れているのではないかと思った。
遅梅雨の
暫し止む間に
友求め
歩めば応ふ
猫もつれづれ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます