遂にこんな日がやって来るとは悲しく寂しい限りである。陽が一番盛んな夏至の、東京株式が953円の暴落となった日に、美形力士随一の勢の引退が発表された。
常に渾身の相撲は潔く、押し込まれた際の土壇場の小手投げは強烈で、横綱をも倒す威力があった。勝利インタビューで目標を聞かれると、「1日1番です」が口癖で、当たり障りが無く、他の力士も真似をするようになって、相撲常套句になってしまった。力士に付き物の怪我で現役を退くのは無念だっただろう。
歌が上手く、オフはテレビの人気者だった。年寄「春日山」を襲名して後進の指導に当たるが、恐らくはNHKが解説者として放って置くはずはないと見られる。
日の入りの
早くなり初め
勢ひの
退くことの
悔し現し身
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