天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

高橋是清

2021-06-15 15:15:41 | 日記

 菅首相のG7デビューと東京五輪支持が無事通過した安心感から、5月10日以降頭の重かった東京株式が本日は279円高と、少し戻り歩調を見せている。そんなにみんながやれ、やれ!と言うなら、別にリスクを背負ってまで無理をする必要もないと思う五輪だけれど、笹生優花と大坂なおみが活躍する場面を見せてくれるなら、特別に辛抱もできそうである。アルマゲドンが起きなくて開催し、思いっ切りプレーして皆さんが帰国したあと、潮が引いてからハルマゲドンが襲ってきても、宴のあとのこととして諦めるしかない。
 小林亜星さんが亡くなったと聞いても、『寺内貫太郎一家』を見なかったし、『北の宿から』を追悼に歌うほど、嘆きが深くなかった。しかし、新聞の訃報を読み、レナウンの「ワンサカ娘」とか、日立の『この木なんの木』等のコマーシャルソングの作曲家と知って、俄然身近に感じ、薄かった認識を改めた。あんなに人口に膾炙したCM曲と、綿々たる「北の宿から」が同じ作者とは、その一筋縄で行かない芸術精神に今更ながら敬意が沸き起こってきた。
 一身にして二生を経るが如し、とは福沢諭吉の言葉であるけれど、江戸から明治に時代の大激変を経なくても、一身の中で二つの人生を創造する方が能動的で、興味の湧くことだと思える。一身の中でダイナミックな革命を起こしたような人物としてすぐ思い浮かぶのが、アメリカ奴隷から日本の総理大臣になった高橋是清である。1、2時間のドラマでは語り尽くせない人生なので、ここはぜひ歴史上の人物発掘に手詰まり感のあるNHKの大河ドラマに登場させてほしいと願う次第である。『いだてん』等ごく僅かな例外を除いて、明治時代までに活躍した人物を採り上げる決まりのようであるけれど、露清の圧迫と対峙、不況対策としてのケインズ財政に先行した高橋財政の実践など、現今の世情に照らしてぴったりのテーマだと思う。知名度が織田信長や坂本龍馬ほど高くなく、時代が今に近く盛るための創作の余地が乏しいため、視聴率に不安があるかもしれない。しかし、大河でなく朝ドラでは、『おしん』『おはなはん』のようにタイトルの語尾に「ん」の付くのがヒットしやすいと言われ、是清も「ダルマさん」とあだ名で呼ばれるので、心配しなくて大丈夫である。むしろ鎌倉殿の方が、困ったときのイザ感が丸見えで不安である。

七転び
八起きの達磨
挫けざり
いざ鎌倉の
難きを救ふ






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