天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

肩透かし

2022-05-23 12:22:56 | 日記

 人生の冬の時代が到来した。大相撲夏場所が昨日で幕を閉じた。取り残された私は日々、何のために暮らしていけばよいのか。また無為に戻らなければならない。隆の勝とか、豊昇龍、若元春らニュー・スター誕生かと思わせた場所だったけれど、やっぱり終わってみれば、どっこい、照ノ富士の貫禄の優勝だった。どすこい。
 しかし、期待に反して肩透かしかと言うと、一戦一戦を吟味すれば、今場所ほど気迫のこもった熱戦が多く繰り広げられた相撲はなかったように記憶する。準優勝の隆の勝、佐田の海だけでなく、志摩の海、翔猿、琴恵光、宇良、隠岐の海、北勝富士らの一番一番に懸ける執念の相撲は見応えがあった。霧馬山、若元春の身のこなしの美しい相撲は見ていて爽やかであった。碧山、栃ノ心、玉鷲に、情け容赦のない力強さが蘇ったのも頼もしかった。明生もこれまでかと腰痛を同情したくなるような序盤の戦いぶりだったのが、後半に本来の鋭さが戻った。元横綱鶴竜さんは足の動きなどプロの目から見て辛口解説だったけれど、また三役に戻ることが期待できた。何よりも特筆すべきは小兵・翠富士の活躍であった。幕内の代表的巨漢・碧山と栃ノ心を得意技の肩透かしで土俵に這わせた相撲は、ロッテ・佐々木朗希投手の164キロ速球による見逃し三振よりもスッキリ感が高く、芸術・アートの領域に達していた。岸田内閣が聞く耳を持つなら、紫綬褒章を贈呈する価値があると思う。相撲協会は内閣総理大臣杯だけで満足すべきでなく、速やかに文部科学省を通じ内閣府賞勲局に紫綬褒章の授与を強く推薦すべきである。
 翠富士の肩透かしのように、世の中にはよく見ないと分からないことが多い。100円ショップで買ったサボテンを育てているけれど、熱暑の砂漠で育つ植物なので、我が家のように日当たりの悪い家では可哀そうだと、自分の居る部屋から日中は僅かに陽が差す場所のガラス越しに移していた。ところがけさ何気に、水遣りの頻度を確かめるため説明書を見たら、「直射日光の当たらない場所」と書いてあるではないか。この1年近く、愛情を込めて大事に扱っていたつもりが、全然筋違いだった。女に優しくしても生涯持てなかったのは、どこか扱い方を間違っていたのだろうか。散歩の道々の家と違って、うちのサボテンは全然花が咲かないと諦めかけていたけれど、こちらの方はまだ間に合うかもしれない。
 醜女の深情けと言うけれど、持てなくていいのにすり寄ってこられるのがカード不正利用である。この数カ月に相次いでアマゾンとビュー・カードから身に覚えのない請求が来て、利用停止・再発行をしてもらった。そこへまた、イオンカードから初耳の店舗の請求が通知された。散歩中に落としてはいけないと家の隠し場所にそのカードをしまい込んであるのに、利用できるはずがない。カード番号を暗記できるくらい頭が良くはないので、ネット注文も無理である。認知症年齢に達しているけれど、カード利用の有無より、カードの在りかを忘れていたので、度忘れと言うことはあり得ない。断捨離のいい機会なので解約してもらうことにした。なぜこんなことが再三起きるのか。スキミングの可能性があることはあるけれど、生鮮スーパー中心の利用なのに、行列を待たせてそんな手際の良いおばちゃんが居るとは思えない。おそらく、情報漏洩なのだろう。カードの発行競争で審査が甘くなっても、ガードが甘くなっては困る。個人情報の取り扱いを直接のサービスだけに限定し、2次利用、3次利用を規制しないと、いくらでも隙が出てくる。インターネットを軍事やセキュリティーに利用しているのだろうけれど、それならCIAやペンタゴンに代金を請求すればよく、ネット広告やステルス利用によってダーティー・マネーを一部ネット会社に集中的に稼がせることがないよう、世界的世論を高めていく必要がある。

 



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