円ドル相場が15日、あっさり1ドル=114円台の乗せてしまった。朝のテレビ経済番組の専門家予想では当面114円までは付けないだろうと言っていた。原油は上昇しているものの、米国債利回りが低下しており、常識的には一段のドル高はないとの見方だった。
プロの目も見誤らせたのは、岸田文雄新政権の経済財政運営方針なのだろう。自民党総裁選時には令和版所得倍増計画を実施すると言っていたのが、首相就任後の施政方針演説ではすっぽり削除され、ごみ箱行きとなった。羊頭狗肉ではただでさえシュリンクする日本のGDPが益々迷路に入り込むと見られたのではないか。
しかも、予算編成責任を持つ財務省の事務方トップからは放漫財政は許されないと釘を刺されたのでは、ポスト・コロナの日本経済の出口が見えてこない。円が売られても仕方ない。しかし、かつてのように輸出産業に有利だからと言って円安を喜んではいられない。原油、天然ガスなどエネルギー価格を始め、欧米ではインフレが警戒されているのに、円安では農産品、資源輸入価格がダブルで高騰し、国民生活と日本経済を直撃する恐れがある。
岸田首相の得意技が聞く耳を持つことだと言っても、戦略を持たずに野放図に我田引水グループの言い成りになっていては、矛盾が膨らむ一方になってしまう。総裁選公約も国民との対話の一種なのだから、骨の3本くらいは実行に邁進してほしい。
眞子さまのご結婚記者会見の段取りが発表された。米国の政争に伴う国の分断よりも醜いバッシングの嵐を巻き起こした茨の道もいよいよ出口が見えてきたことになる。来週には宮中三殿に参られるとか。
天皇陛下も偏向勢力の非難にビビッて、引き籠ってしまうのではなくて泰然と、ねぎらいと祝意と激励のお言葉を掛けて上げるべきであろう。それができなければ皇祖皇宗が護ってこられた威厳を損ない、鼎の軽重を問われることになる。新憲法だ、国民に寄り添うとか、言っている場合ではない。直毘霊の心に沿って、素直な心情を発揮されるのでなくては国民にあまねく得心させることにならない。
大君の
畏き盃
直に受け
外つ国嫁ぐ
顧みは為じ
本歌:万葉集巻二十第4414番
秩父郡の大伴部少歳(おほともべ・おとし)作
大君の 命(みこと)かしこみ 愛(うつく)しけ
ま子が手離(はな)り 島伝ひ行く
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