掉尾

　また許昕に阻まれた。卓球グランドファイナルのミックスダブルス決勝戦は水谷隼・伊藤美誠ペアが許昕・劉詩雯ペアに２ゲーム先取からの接戦の末、逆転負けを喫して金メダルを逃した。きのうも男子シングルス準々決勝で張本智和がマッチポイントを先に握りながらも許昕に競り負けし、連続優勝の芽を摘まれた。何んとか来年の東京五輪までには許昕攻略の対策を立てたいものである。
　しかし、さすがに世界の精鋭が開催地中国に揃ったグランドファイナルは各種目とも内容が濃く、技術の高い熱戦につい目を奪われてしまう。今回から導入されたビデオ判定は馬龍がリプレー検証を要求したものの、２度とも機械がうまく稼働しないという残念な目に遭ったけれど、くじけず梁靖崑との準々決勝戦を逆転勝ちしたのは見事しか言いようがなかった。

　残る楽しみは、この後すぐの伊藤美誠✕陳夢の女子シングルス準決勝戦と、明日の女子ダブルス決勝である。こちらは韓国ペアに勝ってもらって、長崎美柚・木原美悠のみゆう・みゆうペアに今年の掉尾を飾ってほしいものである。とにかく、世界最強の孫穎沙・王曼ユ・ペアに準決勝で勝利したインタビューで、長崎が嗚咽するのを隣から「負けたみたいやん」と茶化す木原の、‘’お笑いコンビ‘’と云えばまずければ、「ビューティー・ペア」に幸あれ!

この暮れは ぴんぽん眺め 手に付かず
頼みの綱は きはらながさき