人生前向き

　全米女子ゴルフ２日目に渋野日向子が７アンダーで首位に立ったのか。あす日曜は早起きしないといけないな。奇跡の全英チャンピオン・ポポフ（独）が３オーバーの47位タイに付けているとかなので、まだまだどう転ぶか分からない。初日一時トップに躍り出た笹生優花（２アンダー６位タイ）の巻き返しにも期待したい。しかし、奇跡を呼び寄せる力では渋野に一日の長があり、あと２日がえげつなく楽しみである。
　生きているうちにこんな凄い日を迎えられるとは思っていなかった。2020年12月12日、今12時を過ぎた。21時のＮＨＫドラマ、田中みな実主演の「ノースライト」も楽しみである。
　カンシはやっぱり難しい。今週木曜10日のＮＨＫラジオ英会話で、「人生をいつも前向きに処しているあなたが羨ましい、どうしてそうなったの？」との問いに対して、
 I started to focus on the good things in my life, not the bad things.
―と答えている。身辺に生起する何でもかんでもの良い面だけを見るなら、どうして things の前に『冠詞』 the が付くのか疑問が沸いた。in my life と特定しているから the なんだろうな。今の時代、コロナ災厄のように地球を覆う問題に対しては、in my life に限定していては、エゴイストになってしまう気がする。
　「ゴーツー」の扱いが注目されているのに、「ガースーです」とネットテレビに登場した『菅氏』をどう評価するかも相当難しい。コロナ拡散防止のために専門家や医師会からGoToキャンペーンの一時停止を勧める声が上がるのに、菅首相は移動が感染原因でないとして全く受け入れない毅然とした姿勢を貫いている。孟子の「自ら反して縮くんば千萬人といえど我往かん」や、「行蔵は我に存す。毀誉は他人の言、我に与らず、我に関せずと存じ候」との勝海舟の名言を思い出す。『男子の本懐』『落日燃ゆ』などの城山三郎さんがご存命なら、きっと題材に据えたと思われる気骨の持ち主である。しかし、いくら剛毅で高潔な人格でも、その後の趨勢によっては戦犯にも処刑にもなったりするのが、世の習いである。政治は命懸け。東京都の感染者はきょう621人と過去最多を更新したとか。曜日的に明日、明後日から減っていくだろうから、あんまり気にする必要もないか。

君や知る
政治の世界は
命懸け
コロナ自粛で
田中みな実見る