天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

初冠

2020-07-09 11:06:33 | 日記

 豪雨洪水災害ほどむかつくものはない。凶暴に一気に押し流し、なぎ倒し、浸水させた後は、何事も無かったかのように水が引き、残骸だけを残していく。台風一過の晴天のような憎たらしさに、憎悪と無力感が募る。好き放題に予算を食い散らし、人事を歪め、法や社会への信用、信頼を失墜させた挙句、任期到来により花束を贈られて退陣する極悪政権みたいなものである。それなのに、空はまだどんより厚雲に覆われ、次はどこに大雨を降らせてやろうか狙っている眼付をしている。むかむかするのは必ずしもこうした自然や政治行政のせいばかりでなかった。起きたばかりの早朝から蒸し蒸しし、腋毛がべとつくので、寒暖計を見ると、気温27度に、湿度74%だった。気温27度などは上掛けを何も被らず寝るのにちょうどいい具合だけれど、湿度が不愉快の犯人である。数字を並べて大発見をした。気温と湿度を足して100を超えると不快指数なのである。今朝は不快指数1となる。この方程式はけっこう画期的な発見なので、国際標準化機構に登録申請する。その後は一般国民は許可なく使用できなくなる。
 JR東日本が新幹線料金を8月20日から来年に掛けての一定期間、半額にする座席を限定的に設けるキャンペーンを始めるとか。1カ月前から20日前までの予約分というから、初日分が今月21日くらいには早い者順に予約できるようである。早く計画を立てなければと思う一方、東京都の新宿だけでなく、埼玉・大宮や鹿児島・天文館など全国各地の主要繁華街で新型コロナウイルス感染がじわり広がっている様子もあるので、躊躇の念も起きる。この時期に温泉に行き洪水に巻き込まれた以上の、深刻な後悔に苛まれることにもなりかねない。洪水同様、命に関わる問題である。恐らく、JR東もこうした国民一般の尻込み気運を懸念して、派手な大盤振る舞いの政府GO TOキャンペーンだけでは旅行機運を盛り上げるのに心許ないと判断したのだろう。偉い感染病専門家が、新型ウイルスは熱と紫外線に弱いので、夏場は収束すると太鼓判を押してくれていたのに、それを信じて規制解除したら、夏場に向かうにつれ感染者数が増える傾向にある。サラ金から回収した過払い金を依頼者に渡さず流用するような弁護士事務所があったり、専門家も当てにならないものである。都知事の学歴詐称疑惑どころか、米大統領の大学不正入学が告発される時代では仕方ない。私もアホみたいに清く正しく美しくを信条としてこなければ、もう少し富みかつ恵まれていたかもしれない。
 世の中は須らく実力が反映されてほしいものである。トランプ米大統領が通商問題などで国際ルールを守れと中国などに迫ったりするけれど、関税や非関税障壁で自国の門戸は閉ざして、相手の門戸を開かせようとしたり、国際ルール自体がご都合主義に歪められているため、守り損となる。つい面倒臭くなって、言い値で何でも買ってしまう安倍外交になったりする。軍事力などいろんなカードを持たれているから譲らざるを得なくなる。その点、将棋の勝負は頭だけである。今日の棋聖戦第3戦に臨む藤井聡太七段は、柔道7段選手と当たれば小指1本で投げ飛ばされそうな風貌だけれど、頭の回路が「富岳」並みに尋常でないのだろう。将棋界の仁王・阿形像の羽生善治と並ぶ最高実力者の吽形像みたいな渡辺明棋聖3冠に対し既に2連勝。ひょっとして今日、初タイトルを取ってしまう期待が掛かる。相撲の土俵よりかなり狭い盤面に混じり気なしの実力だけが角逐する勝負は、掛け値なしの実力の反映だからこれ以上に面白いものはない。ただ、残念なことに、富岳がどのように計算したかトレースできないのと同様、盤面解説をされても、西武ライオンズの山川穂高のホームランのように分かりやすくないのが難点である。

明らかに
強そうたのに
はにかむも
緋鯉の如く
跳ね発つけはひ





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