人には不運に怯まない逞しさが必要や。薬物中毒者に腰が引ける弱虫が多い中で、映画『麻雀放浪記』は正々堂々と公開やて。根性の座った者なら、ええ宣伝効果になったと思うたはるんやろ。仏名作映画『勝手にしやがれ』はジャン・ピエール・タキモンドの主演やったっけ。世の中には怖いもの見たさの輩がいっぱい居るし、ペンチャンでもカンチャンでも巧いこと引っ掛けて、素人に振り込ませたらエエがな。銀幕や舞台に清い体ばかり求めるのが間違いや。トランプはんみたいにフェイクやフェイクやと、がたがた言うてみてもしゃーない。世の中がフェイクだけで成り立っているんやないの。騙したときに知らんぷり、騙されたときは大騒ぎでは、『気狂いピエロ』みたいで虫が良すぎるわ。唯一信じられるのは命の営みだけや。日陰の我が家の庭にも、今年も遅ればせながらスイセンが咲いた。瑞々しい黄色やったわ。
可憐なり 時を忘れぬ 水仙は
二度と帰らぬ 猫の偲ばゆ
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可憐なり 時を忘れぬ 水仙は
二度と帰らぬ 猫の偲ばゆ
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