コロナ一色の新聞も見飽きて、読む気をなくした。感染者数も死者数も激減した。しかし、東京と近県は緊急事態宣言解除に躊躇している。そんな当局口移しの垂れ流しではさっぱり要領を得ない。海外の感染状況を見て、過剰に怯える必要はない。欧米や中国、韓国では日本よりはるかに強烈なロックダウンを実施していて、収まりつつある一方、本邦は政府要請に基づく自粛だけでほぼ感染がなくなった。それなら小売・サービス業などを自主休業させて営業妨害することなく、政府宣言を完全撤回して、自由経済に復旧すればよい。それをいつまでもうじうじ、うじうじ継続しているのにはどういうわけがあるのか、調べて報道するのが新聞の役割ではないのか。人口1千数百万人の東京都において新型コロナ感染数が1桁なら、他の病気と比べてニュースでも何でもない。警戒の必要などない。日本はクラスター方式により成功していると自慢するなら、5人くらいの発生ならすべて感染ルートを把握し、安全性は確立されているはずである。検査数も1日2万件に達しているなら、何も心配する必要がない。それなのに解除に踏み切れない本当の要因を分かりやすく伝えないから、読むところがない。だって不安なんだもん、という調子の情緒的な記事では話にならない。
と思って、パラパラ中程までめくると、社会部が総力を上げたような力作記事が全ページにわたって展開されているのを見付けた。大見出しは『昼も夜も 男性の元気に自信』。続いて『漲る活力 実感の声多数』。小林製薬に突撃取材したコロナ自粛時代を乗り切る『エディケアEX』の効能特集であった。コメントも活き活きと「あまりの元気さに、私よりも妻が驚いています」「おかげで昼も夜も充実し、満足しています」と、生の声を伝えている。繰り返しステイ・ホームと言われても、旧番組再放送ばかりのテレビも、読書にも飽きてくると、生産年齢にとって他に遣ることは限られてくる。勢いアルギニン配合の健康維持食品などで精力を増強するのが理にかなっている。しかし当局のステイ・ホーム指令に従うと、子供たちに大事なお仕事があるから、お外で遊んでいなさいとも命令できず、増強し過ぎても問題が生じてくる。マンションなどでは隣りの大きな声が激し過ぎるといったトラブルが多発しているのではないだろうか。ステイ・ホーム中のテレワークで、昼休み中に薬が効き出して、慌ててスイッチを切り忘れ、昼も充実した姿を本社の画面に実況中継していたといったミスも頻発していないか心配になる。
もっと心配になるのが、夏の甲子園の中止決定である。私も中学、高校の計6年、夢を見ながら野球練習に打ち込んで、いつも1回戦敗退だったけれど、負けて流す涙も今となっては良い思い出である。それが試合すらできないとは、気の毒すぎる。海外から羨ましがられるコロナ勝利国の日本なら、選手、関係者の検査を徹底すれば、試合を開催するのに何の不都合もない。もし、無観客で強行しても主催者団体に1銭の儲けにもならないから中止するのであれば、反国民的行為である。
今朝のNHKラジオ英会話は、どれだけ何々しようとも、という譲歩の表現であった。最後の英作文の課題は「君が何を望もうと、私が手に入れてあげるよ」であった。解答例は;
Whatever you want, I will get it for you.
2問目は、「君がどこに行こうとついていくよ」であった。解答例は;
Wherever you go, I will follow you.
―――日本高校野球連盟などには、こんな根性はないのか。恋をしたことはないのか。大事なものを守る魂がないのか。
家の階段を昇り降りすると、曲がり角に爪痕が残っている。2年前に永久の別れをした愛猫ミャー太の忘れ形見である。今は朝起きて下に降りて行っても、ミャーの鳴き声も、脛に擦り付けるふあふあの毛も無くなった。こんなに虚脱することはない。しかし、全力で愛し、全力でお仕えしたことは分かってもらえていると思う。
負へぬなら
負ふことなかれ
人の命
雨にも陽にも
傘を整へ
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