水谷隼と伊藤美誠の磐田ペアが卓球カタールオープンのミックスダブルス決勝戦で中国ペアを破り、優勝できて誠に目出度い。新型コロナウイルス発生以降ろくな事がなかったので、久々の快挙に喜びもひとしおである。カタールというのかドーハというのか、アジア人が一角に集められ、食事も粗末な物しか提供されないといった声が日本某選手から漏れていたので、気の毒に思っていたけれど、そんな逆境を吹き飛ばしてくれて愉快である。
海外で日中韓の人々が色目で見られ、不当な差別を受けているニュースを聞くけれど、国内では首相による全国小中高校休校勧告を良いことに、地方公共団体が大手を振って公共サービスを停止し始めているのはどういう了見なのか。新型肺炎感染防止の名目が立てば、何でもサービスを休止していいわけではあるまい。どういう条例、法規に基づいているのか。勝手に緊急事態令を実施してもらっては困る。
こいつに検事総長をやらせたいから法律をねじ曲げて個別の高検検事長の定年を延長するといった恣意的なことをするから、それをお手本に自治体も右に倣えとばかり、体育館、図書館などの公共施設から住民を締め出しつつある。
人々が集まって感染の危険があるという理由なら、電車もバスも、百貨店もスーパーも閉鎖しなくてはならない。しかし、仕事があるから、飯を食わなくてはならないからと、マスクやネックウォーマー、普段掛けないメガネなどフル装備して決死の覚悟で出掛けている。独り役所関係だけが、お気楽に感染対策に協力する素振りで、仕事を放棄するとは何事か。
米国のニュースを見ると、体調が悪く感染の疑いのある人は仕事を休んで自宅待機してほしいけれど、有給休暇のない人は難しいのでどうしようかと、政府が頭を悩ませているそうである。まず、住民の不便、不都合を考えるのが当局者の当たり前である。公務に就く者は先憂後楽と、昔は言った。日本の公務者の堕落ぶりか甚だしい。
鉄道会社だって乗車中に感染したから責任を取って賠償せよと言われるのが怖いので停止する方法も考えられるが、社会生活を破壊するという常識が梃子となってそんなことはしない。スーパーだって閉めるのはたやすい。しかし、その分、労働者は不要となって整理するはずである。公共施設も閉めるなら職員の整理が伴わなくてはならない。
もっとも、そういう現場の大半は非正規労働者なので、コストカットのため喜んで冷酷になれる性癖がもっと怖い気もする。どんなに非効率であっても、とんでもない間違いを起こそうとも、法の領域に囲われた公務者には安穏が保障をされているのだから、何をほざいても意味を成さない。
雨降れば
溢るる怖る
民の有り
お上はダムの
壊るを恐る
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