天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

左道

2019-11-21 12:02:47 | 日記
 万葉集巻の第一
宇治間山 朝風寒し 旅にして
衣借すべき 妹もあらなくに
       (長屋王)
 偉い人でも寒空の中でのひとり旅は辛かった。長屋王は天武天皇の孫で、朝廷の最高位に居たが、左道(さどう)という呪詛幻術を用いた廉で聖武天皇から死罪(自決)を賜った。他人を呪い殺せるような左道の凄腕を持っているなら、寒さくらい気合で吹き飛ばせるだろうに、こんな弱気な歌を作っているのは、どうも罪をなすり付けられたという歴史の説が当たっているのだろう。
 さどうでそんな目に遭うならと、私も茶道の同好会を辞めた。今は書道で心身を鍛え直そうと思っている。棺桶に片足を突っ込んだ年頃になって筆下ろしとは気恥しいけれど、何でも学び習うことは楽しい。もう、師には就かない。精神を錬磨するように墨を磨り、全霊で運筆し、茶を点てて寛ぐのが、老いの坂道で茶店に憩うような無上の喜びとなる。
 沢尻エリカさんは端緒で、芸能情報によると、芸能界大物X氏に捜査が大展開されるのか。長年の功成った姥桜ばかりを集めた桜を見る会より、いずれが太鼓か提灯の新聞、TVへの話題提供にはなるなあ。検挙処罰が昔も今も執権の指揮権によってどうにでもなるものだから、長い物に巻かれるのが世の習いである。底が割れているのに、賢しらぶって正論風を声高に喚くから、余計に見苦しくなる。上を見習うべきである。理屈もへったくれもなく、「記憶にございません」「文書は廃棄処分しました」と恥も外聞もなく宣っているではないか。
 法治主義とか議会制民主主義とかをまともに信じているナイーブな大衆が、世の滑稽さを増幅している。ハイになった合成麻薬の常習者が特別な人達だけでなく、津々浦々に及んでいるのではないか。何んとか流の抹茶まではやらなくても、たった四杯の上喜撰か、ペットボトル茶で目を覚ましてほしいものである。

提灯と 太鼓持ちのみ 声高し
くすり打ちしか 口に泡吹く



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