昭和の日、休日出勤。
まさに戦争と平和の帝やった。戦前は君側の奸に取り囲まれ、戦後は不信心者に取り巻かれ、さぞ難儀なされたろう。よく口元をひくひくさせられたのを、ユーモラスと受け止めるのは正しくなく、内面のご不自由、怒りを込められていたのではないか。間もなく令和の幕開けか。
さつきまつ 昭和も遠く なりにけり
武力ではそこそこまでやった国の伸長を、経済で目覚ましく伸展させることができた。でも、武力でも経済でも、やっつけた方は痛快やけど、やられた方は激痛が走る。どっちの方法で勝ち上がっても、支配する側は守りを一層固めるし、支配抑圧される側はぶち壊そうとする。
一つだけの花を咲かそうとしなければ活気が失われるし、咲かそうとすると角逐が生まれる。人間の存在原理の中身は、事象の地平面の中のように見ることができない。些細でも複雑だった数十年の生涯を総括することも、統一することもできないうちに、昭和も平成も過ぎていく。後生には平和と安穏を望んでも、当人は退屈で迷惑だろうし、心配しなくても新たな争いの芽は撒かれている。それらの激突を回避したくとも、宇宙マイクロ波背景輻射を読み取って世界創成の秘密を解読するまでには、人間の知恵は至っていない。
絶え間なき 水の流れの 川さへも
曲がりて破れ 末は涸るあり
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