春爛漫。近所のソメイヨシノもちらほら一分咲きまで開花した。コブシの白が目を射る。マンサクも黄色や深紅が花盛り。目移りして散歩の道筋が定まらず、素面でも千鳥足となった。川には鴨とオシドリが水を揺らしていた。河津桜はとうに盛りを過ぎ、葉桜となっているけれど、代わりにプリンセス雅と名付けられた花の女王が満開となり、艶やかな光を辺りに放っていた。
新型コロナウイルスが猖獗を極め、明日の見えない心境を反映してか、人の物言いが遠慮会釈なく、本音中心に際どくなってきた気がする。自民党議員が消費税をゼロにする考えはないかと麻生財務相に質したという。
森友学園への国有地格安売却疑惑追及の渦中で自殺した近畿財務局職員の遺族が国などに損害賠償を求めて提訴した。
自らのコロナ感染を他にうつしてやると飲食店に出掛け、実際に店の女性が陽性判定された事件の渦中の男性が入院先で死亡したとは、何とも遣る瀬無い話である。いずれも春の霞以上にすっきり晴れそうな見通しになく、目に見えない敵COVID-19の終息への道のりともども、もやもやが続きそうである。
春日浴ぶ
すずろ歩きは
あてなくも
雅びと名付く
花に足止む
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