天愛元年

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
新元号『天愛』元年にスタート

映画

2020-02-12 08:16:52 | 日記

 新型コロナウイルス肺炎対策にマスクばかり気にしていたけれど、手洗いを入念に実行するのが予防の第一だと諭され従っていると、ただでさえ冬場は手が荒れやすいのに、もう悲鳴を上げている。そうだ京都に行こう、はJRだけれどこちらは、そうだクリームを塗ろう、ということになる。朝一番に寄り付きで花王(4452)に5千株ほど買いを入れておこうかな。ビオレとかニベアでお世話になっているし、それにバブでも…。

 2020年新書大賞は岩波の『独ソ戦』(大木毅著)だったそうな。緊急に読まなければならないような切迫感はないけれど、一応買っておくか。この前、蔵王樹氷見物の帰りの鉄道駅の本屋に、『鬼滅の刃』が売り切れという垂れ紙がぶら下がっていた。タイトルからみて佐伯泰英著かと想像したけれど、日曜の読売新聞編集手帳に、吾峠呼世晴さんの作であって、あちこちの書店で品切れ中と書いてあった。こちらの小さな本屋で品切れになったら、忘れる頃まで入ってきそうにないので、予防買いをしておかなくてはならない。
 日産前会長のゴーン映画の計画が着々と進められているそうな。危機一髪の逃走劇をクライマックスに、ストーリーの本筋は国際的にガラパゴスな日本の司法制度に切り込んで笑いもあり、手に汗握る必見名作になるに違いない。ひょっとして2年連続でアジア関連作品がアカデミー賞作品賞を獲るかもしれない。きっとゴーン視点となって日本関係者には不快な物になるだろうから、同じテーマのドキュメンタリー作品を検察庁監修によって製作して世に問うてはどうだろうか。どっかの弁護士が脚本の修正を要求してくるかもしれない。こっちも笑いの要素が入って傑作になるに違いない。
 
コンバスの
ケースに隠れ
世逃げせり
司法だだ漏れ
入るはコロナ菌


峰山

2020-02-11 13:13:23 | 日記
 今朝は寒さが緩んだ。歩哨の仕事も苦痛が和らいだ。
 気も緩んだのか、プロ野球の大御所、野村克也さんがきのう亡くならはった。あの名解説が聞けなくなるかと思うと寂しい。慌ててコンビニにスポーツ紙を買いに行ったけれど、一面見出しに見つからなかった。最終版の地域には出ているのかなあ。
 なぜあんなに飛ばせるのか分からなかった。背を丸めて肩に力の入らないコンパクトな振りでホームランを量産する打撃フォームは唯一独特やった。長嶋のように振り回したり、王のように片足上げのステップを取れば飛距離が出るのが理解できるのに対し、魔法の打法であった。野村語録を借りれば、飛ぶに不思議の腕あり、だった。
 45歳で引退してからも怪物だった。野球評論の的確さや面白さが並み居る凡百のOBより群を抜いていただけでなく、著書がその道一筋の吉川英治を上回っていたのではないか。しかも、内容が3ページで捨てたくなるようなものでなく、披露宴や研修で借用できそうな箴言に満ちている。勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなしを始め、名言の数が論語より多いほどである。合掌。

時を得ず
王長嶋の
陰に咲く
月見草あはれ
富士の峰山









老骨

2020-02-10 12:41:59 | 日記

 おおッー、米アカデミー賞の作品賞は韓国の「パラサイト」かあ。脚本賞も同時受賞とは、やったね!。受賞作品を決定前に観ていたのは、私の初の経験かもしれない。新聞、雑誌各紙誌の絶賛の割には自分の感性的にはそこまではだったけれど、ブルジョアの賞がアジアの作品に与えられたことは意義深い。

 身長と両手を広げた長さが同じという説は、そんなものかと自分で計測する煩を厭ってそのまま信じていたけれど、そこに疑問を持ちフィールドワーク研究を実践した小学5年の女の子2人組が現れた。朝日新聞によると、乳幼児から60歳までの141人を対象にした調査では、必ずしもイコールでないことが判明した。研究成果によると、小さい頃は両手長より身長の方が長いけれど、大人になるにつれ両手長の方が長くなる傾向が掴めた。私が想像するに、個別には吊り輪や鉄棒が得意な体操選手と、トランポリンで飛び回る森さんのような人と比べると、結果は異なるのではないかと思うけれど、別に理数教育研究所の特別賞を受賞したコンクール作品にケチを付ける趣旨ではない。素朴な疑問を追究することは意義深い。
 そこで今度は有名芸能人の不倫や離婚が煩わしい話題として世上を賑わしている現今、次のテーマとして、新婚初夜の満足度と婚姻関係の継続性の相関関係なども、時間を掛けてじっくり調査研究してもらえないだろうか。プロや専門家に任せると、受診中の妊婦に性行為をした産婦人科医とか、意識を失わされて性交された女性が気が付いて目を開け声を出したからその行為を受け入れていたとする判決を出した裁判官や、悩み事を相談に行った女性にいかがわしい行為をした警察官がいたり、変なニュースばかりなので、猫に鰹節の危険を避けるためにも、こうした研究者の卵にぜひお願いしたい。
 中国の新型コロナウイルス肺炎による死者が9日までに908人に上ったか。累計感染者は4万171人と、全く収まる気配を見せていない。一時的に数字が落ち着いていたのに、死者4ケタに達する勢いである。米国が感染拡大阻止に向けて1億ドルもの支援を申し出たのは、何か嫌な情報を掴んでいるのかもしれない。1千人を超えても勢いが止まらないなら、中国の国権を停止してでも国際的に撲滅に乗り出す必要があると思う。
 いよいよあす11日に、米ニューハンプシャー州で民主党の大統領選予備選投票がある。初戦のアイオワ州で首位となったブティギーグ全サウスベンド市長(インディアナ州)がダークホースとして注目を浴びているけれど、地元大学の事前調査によると、今回はバーモント州上院議員のサンダース氏が1位という(CNN)。でも、たった568人の有権者を対象にした調査なので、前回のアイオワ州開票作業並みに信頼性に欠けそうである。とはいえ、78歳の老骨に鞭打ってアメリカ革命に挑もうとするこの硬骨漢に私は大いに期待している。独立戦争から西部開拓、南北戦争、原爆投下後の世界覇権確立と続く、「強い者が最後は勝つマッチョなアメリカンドリーム」から、人間は平等であり、すべからく生命、自由、幸福を追求する権利を保障した『独立宣言』の精神に立ち戻り、「富者による権力の集中を排し、あまねく国民に国富の均霑、還元を目指す本物の革命」に乗り出したバーニー・サンダース氏が、2020年大統領選挙に最終的に勝利し、強欲資本家や既得権者、偏った圧力団体に歪曲されない、法と正義に基づいた、建国以来初めての真正のアメリカン・レボリューションを実現するのを、全世界は応援すべきであると思っている。

蹴落とせば
我に利ありと
どす突かず
皆の幸追へ
あめりかの夢




手際

2020-02-09 15:13:06 | 日記

 身を切る風とは今朝のことだろうか。未明の歩哨の仕事に立ち、心身が凍えた。水洟がつららに成りそうなくらい冷え込んだ。この前、蔵王に行って樹氷を見物したけれど、人間が立ったまま凍る人氷なんてまさかと思うけれど、敗戦後のシベリア抑留はほとんどそんな地獄だったのだろう。

 厳しい状況は東京五輪も同じ。新型コロナウィルス肺炎の蔓延により、開催が危ぶまれるだけでなく、日本に金メダルが期待できるトランポリン女子とバドミントン男子シングルスの2種目のうち、バドの桃田賢斗選手の怪我の具合が思いの外重く、深刻な状況みたいである。モリカケ疑惑が晴れないまま降ってわいた桜会、IR疑惑を検察人事で何とか突破しようという政治状況並みに、綱渡りの連続である。
 寒風に冷え切った体を温めるため、私はモリカケに頼らず、沖縄そばを食べた。店特製のコーレーグースをたっぷり掛けたら、唐辛子と泡盛のエキスを吸収して身も心もやや持ち直した。
 アメリカのガソリンスタンドで、採用初日に187万円相当の店の金品を盗んで、姿をくらませた男が居たそうな。事前に計画していたら余りに手際が良いし、隙有りと見てとっさに犯行に及んだとしたら、間抜けな話である。男は金品と共に自分の採用書類も持ち去った。店のオーナーはその男の名前を知らないという。監視カメラの映像なのか、顔写真は公開されている。髪は薄く、髭面で、顔色は黒っぽい。ネットでは髭を剃ったら判らなくなる、とか大盛り上がりになっている。店主には悪いけれど、何か楽しめる話である。
 
頼まれて
仕へ初めの日
金を持ち
勤めもせずに
つとめてに去る
 
手際の良い植木仕事

沖縄そば






西行

2020-02-08 15:45:25 | 日記
 今季一番の寒波とあれば樹氷見物の絶好の機会を逃してはいけない。かといって年寄りは無理をしてはいけないので、宮城蔵王側から雪上車に乗ることにした。蔵王権現由来の蔵王不動尊を経て、軽く吹雪く中、深雪を踏み分けがんがん進上するものの、楽ちん。岳樺、もみの木様の林にずっしり凍った雪がこびりつき、枝がしなっている。ずんずん奥に突き進むうちに、横殴りの雪弾が襲い、視界を塞いできた。そこにシベリア寒風に曝され、凝固し白骨化した樹の霊が佇立していた。
 ここまで来ると、歌を志す者としては松島は天麟院の西行像参拝を素通りすることはできない。雲水姿で全国行脚の途次、ここ松島を訪れたのは文治2(1186)年だったといわれている。江戸時代に崇敬者が西行石像を彫り、松島を観望する長老坂の松の下に安置した。大正期になって志篤く、国宝瑞巌寺の並びの天麟院に移設された。像の頭には、雪が吹き付けたわけではなく、心優しい人によって毛糸の帽子が被されてあった。

この奥に
何のお坐すか
知らねども
雪を踏み分け
めの白き肌