天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

籠城

2020-02-16 22:27:24 | 日記

 政府は新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、安倍首相が先手先手で対応するよう指示したけれど、その先手の一つなのか日曜日に、近くの総合病院の入り口に「COVID-19感染防止のため、患者さんへの見舞いはお断りします」との看板が立てられていた。至極真っ当な対応に見えるけれど、結局入院患者の安全を名目に、月曜日以降は咳をしたり新型肺炎の疑いのある相談者も事実上シャットアウトしていくのは目に見えている。
 政府も心配な人はまず電話で保健所に相談しろと、国民の不安に応えるどころか、医療従事者の不安を優先する姿勢を示している。体調に心配が出てきてそんなところに電話してもまず繋がりが悪いであろうし、町医者に相談しろと紹介されても、町医者も逃げ腰になるのではないか。
 結局、何の処置も施されずに自己管理だけしか頼れず、そのうちに症状が悪化するとともに、さらに感染が拡大することが予想される。専門家は「正しく恐れる」よう指導しているけれど、それは一般国民に我慢を強いて、医療従事者や病院施設が「正しく恐れて」、「病原菌」に対し門戸を閉ざし、逃げやすくする口実にしかならない。
 追って開かれた専門家会議では、診療の目安をいずれ示すなどとお茶を濁し、結局病院に寄りつけるのは特別な階級の者だけに絞り、平民は自己診断で勝手に生き延びろと言っているようなものである。
 本場の中国では、全国の医療従事者を習政権が強制的に搔き集めて決死の態勢で検疫、診療に当たらせていたけれど、選挙時以外は上級国民しか眼中にない安倍政権にはそれは期待できないだろう。已んぬる哉。

後手を踏み
敵に囲まる
陣地捨て
殿と周りは
堅く籠城


僧賀

2020-02-16 08:49:34 | 日記
 NHKの今朝のラジオのリスナーの便りに、節分の豆撒きの時の事だったのか、鬼の面をさも怖そうに作って2歳の子供に向けたら泣き叫んで豆撒きどころでなくなった様子を動画に撮ったのが送られてきた、という祖父母の話を紹介していた。私も2年ほど前に鬼の面を被り、亡くなった愛猫にワオォーと脅してやったが、お父ちゃん何してんの?不思議な顔をするだけで、全く驚かなかった。人間の赤子と猫の認識能力の優劣について考察してみる。赤子が泣くのは、いつも見慣れた父親でなく、赤い顔をした異物が突然現れ、襲われるのではないかと危機を感じたからだろう。猫は、この家には飼い主しか居ないし、匂いも飼い主の物だと見切って平然としているのだろう。物を正確に認識する能力では猫が優っている。では、赤子はバカだから正体を見破れず泣き叫んで、猫より能力が劣ると蔑視して好いのだろうか。物の本質を一瞬にして見抜く能力では確かに猫が上である。しかし、物事は本質のみでいいのだろうか。そこに錯覚や想像が紛れ込んでくるところに、人間が感情豊かに悲劇と喜劇を産み出す才能があるのではないだろうか。女性のほとを見て猫のように生物学的解釈だけでは男の一物は起たないし、人類の存続は危機に追いやられる。例えば仕事中に、最近忙しくて手入れしてない男性社員が鼻毛を見苦しく垂らしているのを課内一の美人社員がまじまじと見詰めているのを、俺に惚れているなとコント漫才のような早合点ができるのは、人間の誇れる才能であろう。そんなことをされたら、蛇やライオンだったら、危機を察知して飛び掛かって噛み付くはずである。やはり、人間の錯覚と想像する力は素晴らしい。赤ちゃん頑張れ、それで良いんだ。
 一物と言うと、また今朝のNHKラジオ古典購読『方丈記と鴨長明の人生』で10世紀末の奇僧、僧賀上人の話をしていた。三条大后という、今で言えば上皇后のような方が、皇統の継承という大事な仕事も済ませたため、出家をなさりたいというので、戒を授けるために僧賀が宮殿に呼ばれた。ラジオのことなので聞き漏らしもあるけれど、兎に角儀式が済んでみんなホッとしている時に、問題の僧賀が、私の一物が大きいから大后が呼んでくれたのでしょうけれど、もうくたくたで使い物にならないんですよ、とトンでもないことを口走った。周りの殿上人達は、谷啓がガチョーンと言ってクレージーキャッツの他の面々がはれーッと倒れるように、ずっこけたそうである。浅見和彦さんみたいな大学者が俗耳に受けるこんな話をしてくださり、古典購読は本当に楽しい。ただ、この辺りの逸話は宇治拾遺物語からの引用らしい。鴨長明も僧賀のいろんな奇行に触れ、纏めとしては人に気兼ねしたり、物に執着して自分を見失わないで、自分本来の正直な心を実践したところが素晴らしいと締めている。猫は私をどんな姿をしていても私と思い、赤子は父の変装を鬼と想像して泣き叫ぶ、どちらも素晴らしいことである。

いちもつは
いきり立つ日に
つかふべし
鞘のままなら
錆びもくるらむ








敗戦

2020-02-15 15:06:05 | 日記

 きのうは愛猫みゃん太ちゃんの20回目の月命日。会いたいね、抱っこしたいね、と遺影に毎日語り続けて…、チョコレートは供えなかったけれど、変わらぬ愛を受け取ってくれただろうか。
 南極の気温が20度を超え、暖かい日が続き、霜焼けがいつの間にか消えた。今月中に行こうと思っている伊豆の河津桜は散らずに残っているか心配になってきた。暖ったかいは暖かいで、福有れば過も有り、杉が目を覚まし、花粉症とCOVID-19のダブル感染にならないよう用心しなければならない。暖かくなると催すけれど風俗は暫く控えよ。ご免ね、リリーちゃん。こっちはその気になれば恐怖を乗り越え行けるけれど、6月に行くつもりだった台湾旅行は見合わせることに決めた。中国湖北省で連日100人を超える死者が出て、累計1523人、感染者数6万6492人と伝えられると、本省でなくても海外旅行自体が危険行為に近い。台北の夜市と玉井のマンゴー村を楽しみにしていたけれど、わざわざ地雷を踏みに出掛けることはない。方針転換の後ろめたさは、台湾が日本渡航に注意情報を出したので、レシプロシティーの上で全くない。
 新型コロナウイルスは被害が発生元の中国に集中し、中国外の死者はアジアのみの3人にとどまっているため、欧米などからは中国バッシングより、封じ込めの努力を見守っている感じで、WHOなども通じた中国の対外情報活動が成功しているように見える。これで横浜停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」における感染拡大が外国人乗客に及び、世界の注目を浴びるようになると、中国の努力が称賛される一方、日本が非難の標的にされかねない。感染拡大防止の適切な措置に全力を挙げるとともに、対外広報活動もしっかりやってもらいたい。中国などは王毅国務委員兼外相がちゃっかり独ベルリンで、ロイターの独占インタビューに応じ、他国には真似のできないくらいしっかり徹底的な対策を取り、封じ込めていると世界に向けアピールしている。日本だけが防疫の後手を踏み、宣伝戦にまで劣ると、太平洋戦争以来の2度目の敗戦になる危機意識をもって当局には臨んでもらいたい。

暖かくは
桜もひとも
浮かるらむ
のんびりしつつ
汚名着せらゆ



死谷

2020-02-14 14:46:20 | 日記

 何か嫌な流れになってきた感じがする。WHOは誰かに頼まれて世界世論操作をしているのではないか。中国湖北省で感染者が急増しているけれど、中国国外では劇的な増加はないのに、横浜に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内だけは例外であると、健康危機担当官が表明した。事実を指摘されても仕方ないけれど、世界機関が名指しで指弾すれば、世の中の空気が変わる可能性がある。外国人乗客を閉じ込めて感染を蔓延させているという風評が立てば由々しいことである。素人目で早急に全員検査して陰性なら解放してあげたらいいのにと思っていたけれど、簡単な検査ではない、キットが足りない、国内で感染が広まった場合に備えなければならない、などとのんびり構え、少人数ずつ無理をしない範囲でこなしているようだけれど、非常事態にそんな温い態度で良かったのだろうか。そうこうしているうちに外国人乗客が発症して、日本は適正な対応を取らなかったと海外からバッシングを浴びたら、被害者なのに加害者扱されるようになって最悪である。当局においては、データを削除したり公文書に墨を塗ったりしてほとぼりが冷めるのを待つ得意技は、世界には通用しないことを肝に銘じて、事に当たってほしい。
 感染発生源の中国では、敗戦直後の日本でDDTを人体に散布したように、消毒液を病院内や公共施設で噴霧してしている。非常時なので人権もへったくれもない。周りで千数百人もが死に、重体者がいっぱいいるのを見聞きすれば受け入れざるを得ない。国土交通大臣はタクシー運転手ら公共交通事業者にマスクの手当を支援したいと言っているそうであるけれど、そんな感染者が発生してから後追いをするモグラ叩きのような措置で良いのか。後手後手にならないよう、大都市の交通機関の改札で消毒液を噴霧するような予防措置が必要ではないのか。それでも感染が拡大するようであれば、自宅待機と外出禁止令の発令も視野に入れる、非常事態対応を検討してもらいたい。
 米国では、大統領が議会の承認なしにイランと交戦する権限を制限する決議案が、上院で可決された。前ニューヨーク市長のブルームバーグ氏か誰になるか分からないけれど、11月の大統領選を控え対立する民主党候補から追い上げられたら、中東での戦争の戦果を示して支持を伸ばすやり方が以前にもあったため、やむを得ない措置であろう。しかし日本にとっては、中東でのフリーハンドを縛ると、北朝鮮の挑発を懲らしめるドローン攻撃が突発的に起き、暴発のリスクが高まる危険性を心しておかなければならない。日本海周辺の原発施設が最大のウイークポイントなので、警戒を怠ってはならない。

他人事と
手こまねく間に
尻に火が
点いて慌つる
をこのおとど哉






祝勝

2020-02-12 17:10:44 | 日記

 米国ニューハンプシャー州の民主党大統領候補選出予備選でバーニー・サンダース上院議員の捷報を聞き、喜びに思わず躍り上がり、早速近所のスーパーに走り、北海道産のステーキを買い、取って置きの縁起物の5冠制覇のボルドーワインを抜いて祝杯を挙げた。
 その前に陣営には、祝辞のメールを送った。辞書を引くのももどかしく、スピードを第一にしたため、文法やスペルの間違いも多かろうが、気持ちが乗っていれば通じると割り切った。
Mr. Sanders, congratulations on your victory in New Hampshire’s Democratic presidential primary! I knew it since a long time ago. Eventually they've shown sound judgment. You said "This victory here is the beginning of the end for Donald Trump". I believe you are the Terminator against Trump.
 ターミネーターなんて映画の英雄をアメリカ人も知っているのかなあ。倒されても倒されても悪の成敗のために立ち上がる真のヒーローのことである。サンダース氏は選挙戦のために駆けずり回る昨秋、心臓病に倒れ、暫しの休養を余儀なくされたが、不死身かイエスの復活のように恢復し、より馬力、迫力を増してきた。ターミネーターの称号に相応しいと思う。
 左派だ社会主義だのレッテルを張り、まるで新型コロナウイルスの如く忌避するように米国民を洗脳しているが、国民皆保険は世界の常識であることを冷静に受け止めなければならない。トランプ大統領が自らの批判に対し魔女狩り、ウイッチハントだとしばしば怒声を浴びせるが、皆保険や将来の国の柱を育成する学生支援、異常な格差の是正のための税制改革を阻止しようとする方が、強圧的な既得権力者による魔女狩りだと断定してよい。
 アメリカに真の革命をもたらし、世界を産軍複合体による支配から脱却させるための第一歩として、慎ましやかに独り祝杯を挙げた。

アメリカの
ために言祝ぐ
外つ国の
吾はバーニーと
仁と義に立つ