ちょっと居眠りのキャブですが、、、
うーーーん、十分古めの1984モデルのバイクでしたので、、、
冬眠からの目覚めですかね。。。
とりあえず組み立ては出来たのですが、、、
ちょっと気になるところが、、、
フロートバルブは新品に、、、フロートピンも新品、、、フロートは新品が販売終了なので洗浄して組み立てましたが、、、
この様に逆さまにして見たところ、、、
フロートが低い??? 油面が低い??? ように見えます。。。
いや、たぶん油面が低いと思います。。。
なぜ低いと感じたのかは、、、フロートが製造された時に出来ている 横線 がキャブレター本体に対して角度が付いているからです。
今まで見てきたキャブの場合は、、、ほとんどの場合は平行になっていますので、、、あれれ、、、って思いました。。。
新品のフロートバルブに交換したのでフロート高が変化したのか??? あるいは今までの整備でフロートのリップを調整したのか???
どちらにしても実油面の確認をしたくなってしまいました。。。
サービスデータによると、、、
油面(H寸法)と油面(フュエルレベルゲージ使用)の二つの数値がありましたが、、、
今までの経験からH寸法はあくまでも目安で、、、実油面が重要になります。。。
というのはH寸法を合わせたからといって実油面がぴったり合うとは限らない事を経験していますので。。。(古くなるとフロートの浮力に変化が有るのかもしれませんね)
ですので実油面を確認するのが最善になります。。。
が、、、このキャブレターの場合ですが、、、
メインジェット交換用の大きな真鍮製プラグはありますが、、、ドレン用のネジなどがありません。。。
このバイク用、このキャブレター用の特殊工具 フュエルレベルゲージ というモノが存在していたんでしょうね。。。サービスデータには 油面(フュエルレベルゲージ使用)と書かれていますので。。。
ですが、、、無いものは無いので、、、
失礼して、、、
穴を開けて、、、タップでネジを切って、、、
ガラクタ箱から使っていない捨てちゃうメインジェットを取り付けて、、、
透明のホースを付け、、、
目で見る油面、、、実油面の確認が出来る様にしちゃいました。。。
でもって、、、キャブにガソリンを入れて、、、
で、、、組み立てしたままの油面は、、、
10mm以上あります、、、ずいぶん低いですねええ。。。
なので、、、
フロートを修正して、、、組立、、、計測。。。
を、数回。。。
で、、、4回目の油面を計ると、、、
5mm。。。
サービスデータでは3.0~5.0mmですので、、、完成とします。。。
という地道な作業が、、、キャブレターのオーバーホールになります。。。
ここまでやってはじめてキャブの性能が元に戻るのです。。。
キャブレターの油面って、、、
ほら、よくキャブレターって霧吹きで表現されますよね。。。
霧吹き器の中の油面が高いのと低いのでは高い方が良く霧として噴射が出来ますよね。。。
低いと霧があまり出ません。。。
キャブレターも同じで、、、油面が低いとガソリンの出が少ないので、、、いくらジェットやニードルの段数を変更しても好調を再現出来なかったりいたしますので、、、油面の調整がまずは基本、、、重要って事になります。。。
この後は車体にキャブを取り付けて、、、目覚めさせるのですが、、、
ここに穴を開けてしまったので、、、
塞いでおかないと、、、
真鍮なのでハンダで埋める事も出来そうですが、、、
アルミワッシャーとステンレスボルトで塞ぎます。。。