今日の記事も、、、XR650Rのつづきです。
リアのスイングアーム廻りを分解していたので、、、リアブレーキの整備をいたします。
リアブレーキって、、、過酷なんです。
フロントよりも泥まみれになったり、、、
キャリパーとブラケットを観察すると、、、
裏の方で、、サビが!
ブレーキホースのカシメ部分です。。。
このまま使用していると、、、腐って、、、漏れちゃうのかな、、、最後は。
点検は必要ですね。
今回の初期化!リフレッシュ!&車検整備は、、、作業に入る前のオーナー様との打ち合わせで、、、
老メカ 「 ブレーキはフルオーバーホールしますが、いいですか? 年数が経っていますのでキャリパーピストンなどの動きが重いと思いますよ。。。 」
オーナー様 「 そうだよね、ブレーキホースも心配です。 」
こんな会話をしていましたが、、、ブレーキホースの心配が的中! しました。
メーカーのマニュアルで定期交換部品を見てみると、、、(ホンダCRF250Lのマニュアルを参考にしました)
ブレーキ液 2年毎交換
ブレーキマスターシリンダカップ及びブレーキディスクキャリパのゴム部品 4年毎交換
こんなサイクルでオーバーホール、交換が指定されています。
2007年モデルですのでねえ、、、バイク全体を見直す良い時期だと思います。
キャリパーは、、、
ピストンを外して、、、
このピストンを外すのが、、、堅かったです。
そして各部を観察すると、、、
ほら、ここに、、、
ここです。
ピストンシールとダストシールの溝に、、、カスが溜まっています。
なぜ? ナニの? カスがここに発生するのか?は、、、詳しくは知りませんが、、、
古くなるとこの様にピストンシールとダストシールの嵌る溝にカスが溜まります。
(ブレーキフルードが固形化する?キャリパー本体のサビ?走行時のダストが入り込む???)
カスが内側に溜まると、ピストンシールとダストシールの嵌る部分の溝の体積が少なくなり、キツくなってしまうので、ピストンの動きが固く戻らなくなり、結果ブレーキが引きずる!効きっぱなしになる! という事になります。
このバイクの場合は走行に支障が出るまでには至りませんでしたが、、、タイヤを手で回すと、、、若干の手ごたえが。。。あった?かな。
ですので、、、溝のお掃除をいたします。
いろんな曲がったツールでかき出すと、、、こんなにも。。。
そして洗浄です。
洗浄は、、、電動歯ブラシが、、、なかなか良いお仕事してくれます。
他にはタワシやブラシ、、、洗剤も。。。
ピカピカです。
シールなどゴムは新品に。
という事で、、、キャリパーのオーバーホールは終わりましたが、、、
マスターシリンダーは、、、
新品交換しちゃいました!
マスターシリンダーのお値段、、、新品の方がお得でしたので。。。
ブレーキホースは、、、テフロンホース、バンジョーはステンレスのキットを使用します。
ブレーキパッドはまだ交換したばかりでしたので、再使用です。
最後に、、、ブレーキフルードを満たして、、、完成です。
ブレーキフルードは、、、W社製、高沸点のタイプを使用します。
通常の整備では、、、H社純正DOT4を使用していますが、、、オプションでW社製SP-Rも。
http://www.ichikoku.com/
ブレーキホース、、、ノーマルのホースはゴム製ですが、、、今回使用したテフロンホースはブレーキホースとしての性能が良いと思いますので、使用いたしました.
ゴム製ホースは ⇓ の当ブログの過去記事にも書きましたが、気体透過性という性質があるんだそうで、、、フレーキフルードの劣化やブレーキ内部の腐食を招く事があるんだそうです。
http://blog.goo.ne.jp/ichikokuath/e/30d588d0f8d3f657497245e21e6853b6
http://blog.goo.ne.jp/ichikokuath/e/570ed15ae0753d16dda50f4847a0786a
http://blog.goo.ne.jp/ichikokuath/e/61c54e464721c21a59d07726ce721903
ですので、更なる性能向上の為の テフロンホースと高性能ブレーキフルードフルードを使用しました。
バンジョーがステンレス製なのも耐腐食性向上ですね。。。
本日は第三火曜日ですので、、、お休みになります。
22日(水)も定休日ですので、連休いたします。