少し前 梅を観に行きました。盛りはすでに去りあちこちで花弁のじゅうたんが曳きつめられていました。
花びら撮りにも良いタイミングで 庭内の人も少なく充分楽しめました。
人が季節ごとの花を愛で行事を楽しみ想定された人生の中で老いていく それは非常に幸運な事だと この頃思うようになりました。
司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」の後書きに 狭い生活圏で平凡に一生がおくれることは幸福である と言うようなことが書かれてあったように記憶しています。
そんな幸福を噛みしめながら1人カメラを脇に置きベンチに腰掛け梅を眺めておりました。
「輪廻転生」花は次の世代に己を譲り散っていきます。その残酷さを「諸行無常」で表現した先人は偉かったと思います。
最後まで全力で咲いている梅の木々が今年は無性にいとおしく思えました。