福島民報 2012/04/07 08:38 の記事を確認しました、屋外活動制限を解除 郡山、この「屋外活動」とは小中学校での屋外活動(校庭などでの運動)の意味らしい。記事は以下の通りですので「記録」しておきます。
郡山市サイトには、郡山市立小・中学校(本庁管内)放射線量測定結果 などデータ公開があります。
空間放射線量計測方法
●校庭の中央及び四隅の合計5か所を1回計測。下表の公表値はその平均値。
●校舎1階の窓から、距離2メートル、小学校は高さ50センチメートル、中学校は高さ100センチメートル地点1か所において、窓を開放する前後で計測。開放後の計測値は、窓を開放してから30分後の計測値。窓を開けて計測する教室は児童が利用しない教室で計測。
●計測器は簡易放射線測定器「はかるくん」(文部科学省から貸与)を使用。
私にはこの測定方法の意味を初見で判断できる知識はありませんのでメモだけしておきます。郡山市で「はかるくん」 CP―100が実用されていることは分かりました。「はかるくん」なんて存在すら知らないらしい教育関係者ばかりの地域より少しはましでしょう。
以下、福島民報の記事から・・・
東京電力福島第一原発事故の影響を考慮して昨年5月から小中学校での屋外活動時間を1日3時間以内にしてきた郡山市教委は、新年度から制限を解除した。始業式が行われた6日、市内の中学校では生徒がグラウンドで部活動に励む姿が見られた。
制限時間解除は、他の市町村に先駆けて学校校庭の表土除去を進め、空間放射線量は平均で毎時0・2マイクロシーベルトに低下したことなどを受けての措置。運動会や中体連など屋外活動の長い日があるときは、週単位で時間を調整して対応する。
市教委の担当者は「学校によって差はあるが放射線量は大幅に下がった。運動できないストレスをなくすとともに、避難した子どもたちが戻るきっかけになってほしい」と期待している。
制限の解除で、運動会を例年通り5月に屋外で実施する小学校は大幅に増える見通しだ。昨年9月に屋外で運動会を開いた芳賀小は今年は例年通り5月に開催する予定で、学校関係者は「春にできて、ほっとしている」と話す。
一方、比較的線量が高い地域の小学校では、今年も屋内施設での運動会を行う予定。ある小学校の校長によると、多くの保護者が周辺の線量を気にしており、屋外での運動会は見送る方針という。同校に長女を通わせる40代の母親は「正直まだ不安はある。ただ参加せず見学ばかりになると成績にも響くのでは」と懸念する。
市教委は、運動をするしないで子どもたちの間に差別が生まれないよう、細かく気を配るように促すとしている。 郡山市教委と同様に南相馬市教委も今月から屋外活動の制限を解除した。このほか、二本松市教委も解除を検討している。
毎時0・2マイクロシーベルトに低下したので、「とりあえず健康に影響は無い」という判断だろうと思えます。「とりあえず」が過ぎた5年後、10年後・・・に健康上の問題が明らかになった時に確認できるように、この決定に関する公式記事を郡山市は明確に掲載しておくべきです。
新聞情報でこと足れりと考えるのは某県某市だけで結構です。
この問題は、【みんなで反対の声を届けよう!】 郡山で「3時間ルール」が解除されてしまいました!(2012年4月19日 子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク)で気が付きました。
こういう場合に一番必要なのは、公式記事をホームページに掲載させることです。それが掲載出来ないなら、「新聞が報じたこのような決定は公式に存在しません」 と各学校長にねじ込み、新聞情報に従うことは止めさせる。教育委員会から校長宛に通知が来ていたらそれを開示させて複写をネットに残す。・・・・そういうことの積み重ねで、未来に対する責任の所在を明確に残し続ける。環境汚染による健康被害のように、ネットが無かった時代の行政独裁を繰り返させないことです。
郡山市の3時間ルールの解除について(2012.04.21)が掲載されています。以下、引用しておきます・・・
4月20日(金) 教育委員会学校管理課との話し合いを持てるという事で出かけて行きました。
しかし話し合いの時間は、30分…学校管理課の方が一方的に説明、線量が下がってきている。子ども達を総合的に考えた結果であること、放射線アドバイザーと相談して決めたこと、など、一方的に説明という形になりかけましたが、一緒に行って下さった皆さんのお蔭でなんとか質問をしました。
学校の放射線量を平均して下がっているという判断は、どうなのか?終業式にプリント一枚だけで解除を知らせる、市議会にも取り上げず市長、教育委員会だけで決定してしまう事はどうなのか?と 【以下略】
◇ 東洋経済がこのテーマの記事を出していることを知りました-郡山市内で放射線被曝に関する健康相談会が開催、父母が日ごろ声に出せない悩みを吐露(2012-04-16) 思いを口に出せない雰囲気を誰が構築しているのか、そこのところが問題です、いつでも何処でも何事においても。今、目の前で展開されているのが、「震災がれき広域処理」キャンペーンでしょう。
「教育委員会」ってのは、何処を向いて仕事をしているのか一般人には理解不能な人々。それは郡山市だけの話では無い、なにかにつけて遅れている地域に共通の問題と考えて良い。パソコンを盗まれて数が足りないのに他人に任せてIT教育やってると思っているバカがはびこる県都もある。