5月3日の社説
◇ 琉球新報 憲法記念日 活憲で命輝く社会を/沖縄は不沈空母ではない
安保が上位に立ち憲法をしのぐ状況も深まっている。沖縄はあたかも憲法が機能しない「番外地」のようだ。
「安保」と同様に「原発推進」の国策が憲法を凌駕して安全を置き去りにし、住民の生命、財産を危機に追いやった。
◇ 沖縄タイムス [憲法記念日に]沖縄で主権在民を問う
憲法は権力に対する命令である―と、一度、口に出して言い切ってみよう。憲法に対する日ごろのモヤモヤが吹っ切れ、憲法が頼もしく思えてくるはずだ。
・ 5月4日付けの記事ですが、岡留安則さんが「復帰40年経っても沖縄の米軍基地の存在は基本的に何も変わっていない。」と書かれている記事があります。
・ 水島朝穂さんのホームページでも、講和条約発効60年と沖縄本土復帰40年 2012年4月30日があります。
(私には未だ見ぬ沖縄なのですが、いつかは必ず訪問したいと思っています)
◇ 東奥日報 「基本的人権」見据えて/被災者と憲法
憲法は、他の法律が国民が守るべき規範であるのに対し、国が守るべき規範だ。国は憲法に列挙された国民の権利を守る責務を負う。政府は被災者らの人権をしっかり見据えて復興に取り組む必要がある。
◇ 福島民報 【震災と憲法】「居住の自由」回復急げ
12条は〈自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない〉とする。声を上げ、改善を求める取り組みが復興を確かにする。
◇ 河北新報 憲法と非常事態/行政の機能喪失も念頭に
自然災害による非常事態では、自治体も国の行政機能も共に損なわれている-。国と自治体の役割は、そうした極限状況を想定して議論されるべきだ。
◇ 岩手日報 震災と憲法 理念生かし復興の道を
「公共の福祉」を名目に原子力などの国民の権利を脅かす恐れがある国の政策が行われてこなかったのかどうか。再稼働問題を含めて厳しく見つめ直す必要もあるだろう。
◇ 東京新聞 憲法記念日に考える 人間らしく生きるには
「若い世代にツケを回さないため」と口にする首相だが、今を生きる若者の苦境さえ救えないのに、未来の安心など誰が信用するというのか。
◇ 朝日新聞 憲法記念日に―われらの子孫のために
将来を担う世代を大切にすれば社会は栄え、虐げれば衰える。憲法記念日に、そんな当たり前のことを想像する力を、私たちは試されている。
(朝日新聞は既に試されて落第している)
◇ 毎日新聞 論憲の深化 統治構造から切り込め
(この10年ほどの論憲の流れがわかる論説でした、私は「これまで無関心ですみません」)
◇ 読売新聞 憲法記念日 改正論議で国家観が問われる
憲法が、連合国軍総司令部(GHQ)の案を基に作成されたことは周知の事実である。
(そのGHQ案の原案は誰が作成したか、それが国民周知の事実となっていないなら、ジャーナリズムは情報伝達にも努力して欲しい) 2007.04.26 「日本の青空」の甲府上映会
◇ 日本経済新聞 憲法改正の論議を前に進めよう
現行憲法は、わずか9日間でGHQ(連合国軍総司令部)がまとめた案がもとになっているとしても、けっこう良くできているからだ。それは、大枠を維持しながら手直しする自民党の改憲草案が、はしなくも物語っている。
いま一度、1946年の憲法制定のころを思いおこしてみよう。 「私は議会の速記録や当時の新聞紙も読み、苦難の条件の下で国民が如何に心血をそそいで考慮を尽したかを察して珍しく緊張した。民族発展の前途を考えて、国民は真に血みどろの苦心をした」 憲法担当相をつとめた金森徳次郎氏が当時をふりかえって書き残した言葉である。
(で、日本経済新聞はどっちだと考えているのか-アメリカの押しつけなのか、国民による自主憲法なのか)
大震災を経験しても「動かない政治」「決められない政治」がつづく。憲法改正は、この国の将来をどうしていくかの議論である。血みどろの苦心をした先人たちは、今の日本をどうみるだろうか。
(そういう国にしてしまった責任を日本経済新聞は感じているのだろうか)
◇ 産経新聞 憲法施行65年 自力で国の立て直し図れ 今のままでは尖閣守れない
占領下で日本無力化を目的に米国から強制された格好の現行憲法では、もはや日本が立ちゆかなくなるとの危機感が共有されてきたためだ。
私は昨年の今日、なにを書いただろうかと確認したら、5.3憲法を考える集会@山梨県神社庁 でした。この時初めて 佐藤正久さん のお話を聴き、心に染み入りました。この時に求めた 「ヒゲの隊長のリーダー論」 は読了後に友人に差し上げました。国民を守る為に我が身も犠牲にできる訓練を、彼は続けています。