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リニア中央新幹線神奈川県説明会 7月24日の記録

2013-07-27 01:19:00 | リニア中央新幹線

2013年7月24日(水) 19:00~21:20(終了延長)に、リニア中央新幹線計画の神奈川県説明会が、川崎市麻生市民館 ホールで開催されました。それを報じたニュースやブログが読めましたので記録しておきます。

神奈川リニア中央新幹線計画説明会(2013年07月24日) 説明会に参加され質問もされた方の記事です。当日の夜にアップロードされていました。

JR東海によるリニア中央新幹線説明会に参加(2013年07月26日) 説明会に参加された方の記事です。内容紹介が詳しい。
駅の位置として 「相模原市内において、今後供用が予定されるさがみ縦貫道路(圏央道)とのアクセスが容易で、既存鉄道に近接する箇所」 は初耳です。圏央道の高尾と厚木の部分は知っていますが、その間はどこを通るのか私はまだ知りません。
このブロガーさんは、「リニア中央新幹線は大量の電力を使うが原発を再稼働させるつもりか?」という趣旨の質問に対してJR東海側は「事実無根」と強く否定し、リニア中央新幹線のピーク時消費電力と今夏の沿線電力各社の供給能力を提示しました。 と記録されています。

安全対策に不信感が募った、リニア新幹線の説明会(2013年7月25日) 日本共産党川崎市会議員(宮前区)石川建二さんの記事です。リニア推進派の方々は自己嫌悪に陥るといけませんからお読みにならないほうが健康のためです

中間駅を作りたくないJR東海 リニア(2013年7月26日) 説明会に参加された方です。「その感想はまた後日として・・・」と、とりあえず TBS ニュース記事を紹介されています。続報を待ちたいと思います。--出ました↓
YouTube JR東海、地元向けリニア説明会で駅イメージ公開(TBS JNN News の録画 54秒) これがそのニュースだと思います。
JR東海 リニア説明会 7月24日川崎市(2013年07月28日)

非常口リニア駅、ホームは地下3階に(2013年7月25日  読売新聞) ありきたりのありました記事
読売新聞中部版はこの非常口の想定画像を掲載したのです。だから私は名古屋での説明会記事で、読売新聞本社の今後のスタンスにも注目していきたいと書きました。「ありました記事」ですませたところに彼等の苦悩が推測できます。
首都高速中央環状新宿線山手通り(環状6号線)地下の板橋~新宿~渋谷のトンネルは排気ガス対策の換気口が必要でした。大深度地下のリニアでは排気ガス問題も無く地表は穏やかで済むと思っていた都民だったかも知れません。しかし5キロごとにこの非常口。この成行きは山梨県リニア音頭の行く末を左右するでしょう。

リニア中央新幹線:JR東海「効率重視の駅」 切符売り場なし 川崎で説明会 /神奈川(毎日新聞 2013年07月25日)
リニアは川崎市北部の大深度地下を通り、5キロ間隔で換気などのため非常口が設置される。住民の不安が大きい振動や電磁波の影響について、JRの担当者は「地表では国の基準を大幅に下回っており全く問題ない」と理解を求めた。質疑応答では「独自の勉強会にJRは出席してくれるか」との要望に対し「個別の説明会は考えていないが、相模原の環境保全事務所で社員が答えられるようにする」と回答。「トンネルが通ると地価が下落する。財産権の侵害では」という質問には明確な回答がなかった。

「秋ごろ準備書作り 詳細ルートも示す」 JR東海 麻生区でリニア説明会(東京新聞 2013年7月25日)
質疑応答で、「震災、事故時の対策は」の質問に、JR側は「準備書を出してからでないと、具体的には言えない」と回答を保留。一方で、採算には、航空機利用者の需要を取り込むことで収入増を想定しているとの見通しを示した。このほか、地下トンネルが通ることで地価下落や電磁波の影響などを不安視する声も上がった。 同計画に関しては、「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」(事務局・高津区)が十日、JR東海社長宛てに建設資金計画や建設の必要性などについて公開質問状を出しており、同社は二十五日に回答するとしている。
東京・神奈川連絡会 NEWSから、「2013年 7月15日 リニアニュース号外ー公開質問状.pdf」 をダウンロードできます。

◇ 2013年7月24日に川崎市麻生区で開催されたJR東日本のリニア中央新幹線神奈川県説明会について、7月25日の神奈川新聞が報じました。
相模原市橋本に予定されている駅は地下駅です。『駅は地下3階構造となる見込みで、深さ20~30メートルの位置に設ける。地上から掘削し、地下3階部分にホームを構築した後、上部を埋め戻していく方式で建設を進める。』
『地下2階部分は改札設備やトイレ、機器室などが設置される。地上と地下1階部分は活用可能なスペースが生じるため、同社は「大きな荷重がかからない形で地元に活用してもらうことを想定している」とした。』
大深度地下線路からの非常口について、どんな説明がされたのかは神奈川新聞の記事では書かれていませんが、 『現在3キロ幅の概略ルートのみで示されている路線や立て坑(非常口)の具体的な設置場所については明らかにせず、「秋に公表予定の環境影響評価準備書の中で報告したい」と従来の説明を繰り返した。・・・・質疑応答では緊急時の安全対策への疑問が噴出したほか、計画の凍結を求める声も上がった。』
東京の主要道路として環状八号線(環八)が完全開通するまでには住宅の立ち退き問題による遅れなどがありました。
リニア中央新幹線の東京~神奈川では非常口用地確保の問題が地元自治体の都市計画とも関係して、かなり面倒なことになるでしょう。

拾い出したのはこの程度です。静岡新聞や西日本新聞までこの説明会をニュースにしていましたが省きました。見落としているブログがあればコメントでご教示いただけるとありがたいです。本文に追加します。
山梨県説明会が行なわれたのは平日昼間だったのでブロガーさんの参加も無かったのか、山梨県議小越智子さんの記事しか読めませんでした。平日でもこの時間帯に開催されると、これだけ市民サイドのブログ記事が出てくる。東京都町田市の説明会も期待したいと思っています。


既にウェブページの方に記載していますが、これが終ると平成25年の説明会は終了で、JR東海の説明会資料ページが平成25年として更新されるはずです。私にとって山梨県の情報距離は遠いですが、東濃リニアを考える会から彼の地での説明会資料を得て山梨県での様子を推測しています。
中央新幹線計画の説明会(東京都)」開催
日時 平成25年7月30日(火) 19:00~20:30 (受付時間 18:30~)
会場 町田市民ホール (町田市森野2-2-36 TEL:042-728-4300)
申込締切 7月24日(水) 17:00
問い合わせ先 JR東海 環境保全事務所(東京) TEL:03-5462-2781
主催 東海旅客鉄道株式会社
後援 リニア中央新幹線建設促進期成同盟会/リニア中央新幹線建設促進経済団体連合会/リニア中央新幹線建設促進神奈川県期成同盟会
広報ページ-「中央新幹線計画の説明会(東京都)」開催のご案内
東京都では都市整備局の担当と思えますが情報不明


4 コメント

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(長文失礼いたします) (kabochadaisuki)
2013-07-27 12:57:53
(長文失礼いたします)

http://ameblo.jp/taricas/entry-11579398919.html
このブログに、説明会に参加された鉄道ファンの方の感想がありますが、読んだ限りでは、質疑応答が「反対のための反対運動」のようになっていたような印象を受けます。

説明会では大深度地下からの避難に関する説明があったようですが、この図を見た限りでは、3年前の国交省小委員会の資料から何ら変わりないように思えます。

大深度地下の安全性などというのは、環境アセスメント説明会で取り上げるような議題でなく、本来なら国土交通省審議会による審査の段階でクリアされていなければならない、基本的なレベルの話だと思います。そんなことをアセスの段階で取り上げなければならないというのは、いかに審査が杜撰だったかを物語っています。

アセスの説明会ですから、環境対策の対話に時間を割けねばならないのに、あるいは批判する人々もその点から切り込まなければならないのに、原発云々など、常に同じ質疑の繰り返しに終始し、本題に踏み込まないままアセスが終了していきそうな気がします。


ところで地下走行については、深さ40m、長さ45㎞の大深度地下の安全性ばかりが疑問視されているような印象を受けますが、深さ1500m、長さ52㎞の南アルプス横断トンネルにおける避難経路の安全性は、なぜ取り扱われないのでしょう?
http://blogs.yahoo.co.jp/jigiua8eurao4/11033438.html

先日も触れたように、東海地震が起きた場合を想定します。

南アルプスの長大トンネル群は、鰍沢から長野県豊丘まで52㎞ほどあります。ですから東海地震が起きれば、運転間隔から考えて確実に1列車以上がこの間に停止します。

(そもそも「本当に減速が間に合うのか」http://blogs.yahoo.co.jp/jigiua8eurao4/11065181.html
とか、トンネル自体が無事なのかという点が疑問ですが)

途中の緊急避難口は、現在坑口を設けると明言している早川、大井川(斜坑)、小渋川を想定しているはずです。おそらくはこの3ヶ所以外にも斜坑が設けられるのでしょうが、地形から考えて旧鰍沢町の大柳川から大鹿村の青木川までの約30㎞間は、この3ヶ所以外には造りにくい。

このうち大井川の谷は静岡の市街地から90㎞も離れているので、避難口としては論外。残る早川、小渋川の谷は非常に険しく、土砂災害の常習地域であり、実際に安政東海地震で大規模な山崩れの起きた記録があります。したがって避難口が無事だとしても、そこまでの道路が寸断される可能性が高い。

すると、かなりの高確率で南アルプスのトンネル数十㎞は、完全に外部から孤立しちゃいますよね? 仮にトンネル内十数㎞を歩き、無事に地下から出てこれたとしても、そこは南アルプスの谷底で救助の手もない。真冬なら氷点下…。
 
数キロおきに縦坑があり、出てくれば市街地である神奈川・東京の大深度地下より、はるかに危険性が高いはずです。同程度の長さの青函トンネルの場合でも、避難口は平坦地にあり、簡単に車両を横付けできるので参考になりません。

それなのにこの点はまったく審議されていないし、マスコミが取り上げた形跡もありません。

山梨県のほうでは、これを疑問視する声はあがっていないのでしょうか?
返信する
kabochadaisuki さん、実に的確なコメントをありが... (ictkofu)
2013-07-27 14:33:00
kabochadaisuki さん、実に的確なコメントをありがとうございます。
そもそもが、行政も市民も身近な地域しか見ていない、説明会で同じ質問が繰り返される理由もこれだと思っています。
ネティズンが海外の情勢まで確認して国内問題を観ているのとはスタンスが異なるようです。
大深度トンネルが出来ると地価に影響する・・・アホかと言いたい。そんなことは二の次、三の次でしょう。「リニア工事」が欲しい人々と同じです。
http://ameblo.jp/taricas/entry-11579398919.html
ameblo ブロガーさんが、並行在来線との関係を質問されたのは、その意味で的確な質問だと思いました。

1.非常口について、
>3年前の国交省小委員会の資料
私は未だ国土交通省の資料類を綿密に確認できていませんので、これは知りませんでした。
ご指摘のとおり、既出ならその時点で大深度地下地域の自治体は非常口への緊急車両アクセス道路などについても、都市計画との整合性を考えるべきだし、市民は住宅街の真ん中にこれが出来ることを知らねばならない。

2.南アルプスルートという災害リスク
http://blogs.yahoo.co.jp/jigiua8eurao4/11033438.html
非常口想定を知った時に、私もトンネルからの避難について考えました。 kabochadaisuki さんのサイトは未だ全てを拝読していないので、後日にしました。今回のコメントで手がかりが分かりました、ありがとうございます。

> 山梨県のほうでは、これを疑問視する声はあがっていないのでしょうか?
私はそういう批判の意見には気付いていません。批判は口にしないのが地域性なのかも知れません。批判するのはヨソモン、バカモンだけで、ワカモンは鉄道オタク的な感覚だけは豊かなようですが、問題を観る力は低いと思えます。

リニアのババ抜きゲームの中で山梨県はババを引いてしまったと思っています。品川~相模原が確定し工事開始まで待てば良かったのです。しかし、その時は決して来ないと私は思っています。
成田空港などのケースとは問題の規模が違います。
返信する
南アルプス横断トンネルにおける避難の問題につい... (kabochadaisuki)
2013-07-28 13:43:03
南アルプス横断トンネルにおける避難の問題について簡潔に言うと、「トンネルから脱出した時点で大量山岳遭難に変わる」ということです。

仮に大井川源流に出てきたら、救助に行くのは山梨・静岡・長野、どこの消防や警察の管轄になるのか、そんなアホな疑問も湧いてきます。


>海外の情勢まで確認して国内問題を観ている
つい先日、ニュージーランドにおいて、世界自然遺産地域でのトンネル計画が、自然保護上の問題があるとして中止になりました。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130717-00000055-jij_afp-env

かたや南アルプスでも、3県10市町村共同で、ユネスコの生物圏保存地域(エコパーク)あるいは世界自然遺産に登録しようという活動があります。http://park.geocities.jp/jigiua8eurao4/SouthAlps/hozen/ecopark.html
ところが、国際的な自然保護地域に登録しようというのに、その自然を大きく損ねるリニア計画を積極的に推進していることの矛盾について、なんら説明がありません。

ここに南アルプス市の市長の会見がありますが、http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/shisei/syokai/shicyo-heya/press_conference/files/dgz3q1
「リニアに強い期待。南アルプスの自然を後世に伝えるためエコパーク登録は効果的」
と、何の筋も通っていない意味不明な内容。

長野県伊那市の市長
http://www.city.ina.nagano.jp/view.rbz?nd=1429&of=1&ik=1&pnp=16&pnp=43&pnp=700&pnp=1429&cd=12320
の場合は、「核心地域を外れれば問題ないのでは?」程度の認識。

ニュージーランドとはえらい違いですが、この程度の認識で、国際機関(エコパーク登録の実質的な審議はユネスコ国内委員会)に、「わが南アルプスの自然保護体制は充実してますよ。登録してください」と訴えようとしているわけです。市民から見ても明らかに矛盾しているのに、ユネスコ側の目にはどう映るのでしょう。


順調ならエコパーク登録は2014年。リニアの着工予定も2014年。登録と同時に保全地域を破壊しようというのでしょうか? 意味が分かりません。実際、国内委員には審査前から「違和感がある」と言われる有様のようです。
返信する
kabochadaisuki さん、私もニュージーランドの件は... (ictkofu)
2013-07-28 15:02:05
kabochadaisuki さん、私もニュージーランドの件は読んでいました。
あなたの記事を拝読したからです(感謝)・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/jigiua8eurao4/11666009.html
ニュージーランドの「南アルプス」では国立公園内のトンネル工事が中止
それで、この時にソース記事も確認してあります・・・
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2956351/11047241
世界遺産地域へのトンネル建設却下、ニュージーランド 国際ニュース : AFPBB News
どこかでこの関係のニュース動画を見た記憶もあります。

県庁はもとより、南アルプス市や富士川町、早川町など関係自治体の環境担当者はこういうニュースもきちんと確認してフォローしているはずです。
しかし、それが山梨県庁リニア推進課に届くことは無い、縦割り行政はそれを許さないと思います。
国土交通省のリニア委員会に地震や環境の専門家は入っていないという指摘を読んだことがあります。

何事もそうなのですが、このような行政の体たらくの被害者はゼニより大切なものがあることを想っている国民です、それは全国民の2割かも知れませんが。
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