遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

大満足でアール

2016-10-04 23:49:11 | たわごと
今日は日曜日に働いた分の代休を取りました。まあ、手術後3ヶ月の診断で病院いかなあかんかったので、この日に・・・てなわけで、午前中は病院。

午後は温泉。笑 

台風18号、北陸から東北に上陸の恐れ 東シナ海を北上
天気は曇りときどーき晴れ。今日は飛べるんじゃないかと読んでヴァリアント君に飛び道具を積んでいました。でも、獅子吼のスクールのメールニュースを病院の待ち合いで読んだら「アウト!」とのこと・・・まあ、火曜日はゴンドラが休んでるので、怪しい条件で入山するには敷居が高いな。そんで、帰宅して飛び道具を部屋にもどしてお風呂セットを持ち、再出撃。いい湯でした♪
自分用のお土産に堅豆腐の味噌漬けと厚揚げを購入。大満足でアール。

帰りに職場に寄ったら、つい出来心で酵母の形質転換とかをしてしましました。まあ、昨日のうちに植えていた僕があかんのやけども。しょうがないやね。GAL4やGAL80が本当にガラクトース代謝のためだけに働いてるのか疑問に思える発表が先日の学会であったので・・・・おいらも手元にある材料でチェックしておこうと思たのです。科研費のネタには間に合わんけどね。

今朝のワイドショーで昨夜からほとんど眠れてない大隅先生が、「誰もしていない研究をやってるというのはどういう気持ちですか」とアナウンサーに訊かれていました。彼がどう答えたか忘れましたが、基礎の研究者は興味を持ったことを調べているだけで、それを他の人もやってるかどうかなんて二の次なんですよ。どーでもいい。まず自分の好奇心や知的欲求を満足させる。それが第一。それをたまたま他の誰もやっていなかったら「誰もしていない研究をやってる」という状況になる。そんだけのこと。
仮に大隅先生と同時期にオートファジーに気がついて研究している研究者がいたとしても、彼は彼の方法で研究を淡々と続けたと思う。そういう人だ。日本はオタク大国で、そういう素養のある人がいっぱいいるんだよ。伝統的にそういう人を生かしてきたのも日本社会だ。
もちろん日本だけがこういった文化を持っているわけではないんだろうけど、1000年後の日本人に昭和から平成に至る時代は自由で楽しそうだなぁと思われたいです。

「鳥獣戯画」順番入れ替わり…はけの跡で判明
国宝「鳥獣人物戯画」(平安〜鎌倉期、甲乙丙丁の4巻)の甲巻は、制作当時とは絵の順番が入れ替わっていることが修復にあたった京都国立博物館の調査でわかりました。2009年からの修復で、和紙を光で透かして紙の特徴を見る調査をしたところ、現在の23枚目と11枚目は、和紙を作る工程で付いたはけの筋跡がつながり、もともと同じ紙だったことが判明。800年くらい前のまんがに描かれた紙の繊維の向きをつぶさに観察する研究者もいるんだね。

「それが何の役に立つのか」なんて訊いてはいけません。訊いちゃダメ。そんなことを訊かれると思ってたら、栄養飢餓状態の酵母細胞の液胞内で観察されるブラウン運動に心引かれないでしょう。

アジアの留学生を何人もみてきたけど、優秀な人いますよ。努力するし手先も器用だ。でも、彼らの国は科学技術で食える国になかなかならない。偽物ばっか作ってる。役に立たなくてやっても得にならないことに取り組まないから新しいものが生まれない。実は、役に立つ、得になると分かるものは、もう終わっているのだ。勝負がついてしまってる。そこからおこぼれに預かろうとすれば、それの偽物や似た物を作るしかない。日本をそういう国にしたいなら、役に立ってお金になりそうな技術に「選択と集中」すればいい。うちの政府はそうしたいみたいだけどねぇ

山中先生はiPS細胞の技術でどんどん医療や新薬開発に貢献しようとしているけど、大隅先生にはこれからどんどん凡人には面白さが分からない『重箱のすみ』に突っ込んでいってほしい。その「すみ」を大きなスミッコにするのが大隅先生だろう、きっと。

本日のお酒:SUNTORY THE PREMIUM MALT'S 香るエール + 鹿児島芋焼酎 三岳
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« They chose "Self-Eating". | トップ | I was not prepared... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

たわごと」カテゴリの最新記事