脳は、体のほかの部分より10倍以上の酸素を必要とすることをご存じでしたか?
脳の重さは、体重のわずか2%程度に過ぎません。
しかし、酸素の消費量でいえば、脳はなんと体全体の25%を占めています。
脳は人間の体の中でもっとも酸素を必要とする器官なのです。
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脳は酸素が足りなくなるとすぐに機能が低下するという特性があります。
私たちの筋肉には供給された酸素をいったん貯蔵しておく機能がありますが、脳にはそうした機能はありません。
送り込まれた酸素をすぐに使い果たしてしまうため、心臓が止まって酸素を運ぶ血液が止まれば、脳も機能停止となり、意識が失われて仮死状態に至ります。
脳には、約145億個ともいわれる脳細胞があり、これらの一つ一つが、新鮮な酸素の供給を受けることでしっかりと活動できます。
健康に暮らすためにも、仕事や勉強で成果を出すためにも、脳に新鮮な酸素を送り続けることが重要です。
ではどうすれば、酸素供給が円滑にできるのか?
そのカギを握るのが呼吸です。
呼吸をすると空気中の酸素が血液の中に取り入れられ、この血液が脳に酸素を送り込みます。一つ一つの呼吸が深いほど、より多くの新鮮な酸素が血液に取り込まれ、古い血液からの代謝がスムーズに行われます。
これによって脳に十分なエネルギーが与えられ、脳細胞は喜んで仕事をするようになります。
イルチブレインヨガの呼吸法「ヘンゴン」と「脳活性化ヨガ」は、脳活性を目的としたプログラムです。脳に新鮮な血液と気エネルギーを送り込み、ストレスやネガティブな感情、疲労によって働きが鈍った脳に活力を与えます。