4月末から6月半ばまでは、滅私奉孫の日々。 マニラの学校が休みの間、幸か不幸か3人娘は日本の学校に体験入学。 一昨年と異なって短期間だったので「体験」と言う名目となったが、小学校については前回と全く同じで十二分に学校生活を楽しんだ末娘だった。 運動会も体験。ダディの古いYシャツを利用した「私ダケの法被」を着て、一生懸命に踊った「よさこいソーラン」は素晴らしかった! が、中学生となった上2人の場合とちょっと異なった。あくまでも「体験」であり、学校行事には不参加。中間テストも遠足も不参加・・・。 ナニカと半日で帰宅がおおい2人だったのは残念だったが、市役所に問い合わせた際は「中学はタブン・・」と無理だろうとのことだったことを思えば大成功だった? ダディが中学生だったころの担任の先生がチョット偉くなって戻ってらして、父親として挨拶に行った際、「過去のことは禁句」と約束したなんてこともあったっけ・・・・。
で、6月半ば、奉公明けとなるや数日はヤレヤレ・・。そのうちに焦りだす。 大台に乗るのは間近・・・・。 で、ツァーをイロイロ検索。 私のヤスミの日程にあうツァーとなるとナカナカ見つからないが、オーストリアツァーを見っけ! が、お一人さま参加だと「プラスα」がかかるのが悔しいなぁ・・。 ザルツブルグは日帰り、せめて一泊したいなぁ。 で、飛行機とホテルを捜したら意外と簡単に見つかった。 で、オーストリアへの一人旅と相成った次第。 帰国してしばらくして、備忘録と称してダラダラ、旅を思い出して綴り始めた。PCと言うのはたいへん便利であって、書き直し、書き足し・・がいくらでも可能だ。 おまけに写真もふんだんに入れられる。 PCが不具合になった時のことを思い、二部ほど印刷して私だけの紀行本が完成! 他人の下手な紀行文を進呈されるのは迷惑行為であるのは承知なのだが、些か自己顕示欲があるのは事実。 で、この場を顕示する場と試みるコトにした。
7月18日から26日までの我が足跡・・・どこまでアップできるかな?
先ずは7月18日分を・・・
20150718
昨夜9時近くまでクラスがあり、その後夕食・・それから準備という何とも用意周到とは真逆の今回の旅だち。旅慣れた・・・? いいえ、お衣裳に迷っていたのは事実。暑いのか暑くないのか・・。12時半過ぎ、出勤のケンに「行ってらっしゃい」「行ってきます」を相互に言う。これも結構慣れた光景だね。2時すぎ就寝。6時ごろ起きてシャワーを浴びて準備完了。タクシーを呼んでイザ、出発。
成田まではどうしても3時間は掛かる。が、離陸2時間前には余裕をもって到着しチェックイン、検査を無事済ませ、搭乗ゲイトへ。既にオーストリア航空はスタンバイ(?)。 搭乗時間までガイドブックに目を通して予習・・・するも、結局は一夜漬けは身につかん!? 機内に入って機内雑誌を読んでいるとアナウンス、一人搭乗しない人がいるので、その人の荷物を機外へ出すので遅れます・・と。 そういうことがあるんだ! チェックインした後で何があったのだろう・・・・?
私のすぐ隣は空席だったがその隣は韓国女性。Running …してきたとのことでハァハァ言いながら座ったが、すぐにたくさんの化粧品の箱を取り出して開けて別のビニール袋に入れ、「帰国するまで封印」というようなシールを貼って封をしていた。 免税で化粧品を購入。 ファッショナブルな装いにメイクアップの彼女を見てドコぞの美容部員さん?? 否、韓国の高校の中国語の先生とのこと。「綺麗な先生に教えられて生徒さんはハッピーね! 日本ではタブン、ネイルや茶髪はダメよ。」と。オシャレな彼女、機内でも盛んに手足にクリームを塗り、メイクも・・・。 たしかに肌がとてもきれいな女性だった。 今朝は早起きして仁川空港から成田経由でウィーンへ。ウィーンのあとはクロアチア方面へ行くそう。 彼女とは機外へ出た時点でサヨナラをしたが、空港内の電車の駅でまた再会。Sバーンに乗ってRennweg駅で降りるまで一緒だった。
離陸してマズはお飲物は? そのうちにお食事となり、添付のモノを所望。 牛そぼろ、お蕎麦、緑茶、ワイン・・・パンもついているというインターナショナル。 韓国女性、ワサビをみて「これは?」 隣りの国ながら「ワサビ」は知らなかったのが意外だった。
機内では毎度のことながら、自分が地球上のどこに居るかを確認して喜んでいる私。今回は「風に立つライオン」「繕い裁つ人」という邦画をメインに。が、「サウンドオブミュージック」もあったので、予習を兼ねてこれも観た。このとき、この映画はかの地で
は国民的映画なんだろう・・と思っていた。
現地時間午後4時ごろ、着陸態勢に。 窓から見えたオーストリアの大地は美瑛さながら、否、もっと大規模なパッチワーク状。タブン小麦が刈り取られた後。 そして、ドナウ川と思える川が!! ウィーンだ! スーツケースを受け取り入国審査も無事終了。 地下の駅へ…切符を買ってホームでまっていると、白黒柄のドレスの韓国嬢に。 お互いに写真を撮りあって車内へ。
ゴク短時間20分くらいでRennweg駅着。韓国嬢にサヨナラをして電車を降り、ホームが二つの小さな、でも都会の地下鉄の駅。エスカレーターで地上へ出るとバーガーキングやスタンド風お店がゴチャゴチャ。私は右・左どちらへ向かえばよいのか? 地図をみてもイマイチなので、ココで先ず、バーガーキングのお兄さんたちに、オーストリア初の“Excuse me, could you …..?” を発す。分かったつもりでライトへ・・。が、近いハズなのにそれらしきホテルなし。で、引き換えして、駅を通り越してから、温厚そうな紳士に二度目の“Excuse me, could you …?” を発して握りしめていたホテルのバウチャーを見せた。彼は「Hotel: Enziana Hotel Vienna Address: Rennweg 51, A-1030 Vienna, Austria をみて、奇数の地番はこちら側だよ。僕も同じ方向へ行くから一緒に行こう。 スーツケースまで持って下さった。 すぐに「ほら、あそこ。」「ありがとう。 サンキュー。 ダンケ!」
自動ドアが開いて受付へ。 バウチャーを出して…が、一番緊張する時。民族衣装を着たちょっと若くない東洋系の女性、「??? ・・・・ちょっと待って!」 「あ~、あったわ。」 ホッ!! エーデルワイスが描かれた木製のキーホルダーに付いた鍵、カードでない・・番号は306. つまり4階だ。エレベーターを降りて右の端。苦手な鍵も
無事あけることができて、わがウィーンの部屋に! ツインだ! バスタブあり。 が、エアコン、冷蔵庫はナシ・・・予想通りだけど、こんなに暑いとは予想外!
簡単にスーツケースを開けて整理してからイザ、市街へ行かん!
レセプションで暗くなる時間を尋ねると9時過ぎとのこと。 まだ6時、 時間は十分にある。ホテルを出て右折。 駅を通り越して、サッキ歩いたところを通り越して道なりに進む。 ちょっと下り坂。 ベルヴェデーレ宮殿が向い側と理解していたがそれらしきモノは見えず。左へカーブしたまま進むとナニヤラありそう。 大きな噴水とその奥には神殿を思わせる立派な列柱が10本近く並んでいる。 これはドコぞ? 調べると Hochstrahlbrunnen ( high ray fountain って意味?)。 が、コレはめぼしい名所ではなさそう。 おばちゃんや小さな子供づれのママがオシャベリして寛いでいた。 この暑さだもんね。ネットによると、1873年からある広場。 正面から見て泉の裏にある像は1945年に建てられた英雄記念碑とのこと。
地図を見せながら何度目かの“Excuse me, could you …..?” 発動! 「市民公園へ行きたいんですが・・・」 「アソコの二つ目の信号を右に曲がって・・・」 「ありがとう」 二つ目の信号へ行くと、右手にそれらしき緑の一角が見えた。 あれだっ! ほどなく左手に見慣れたお方の見慣れた像が・・・。
ベートーベン様だ。 こんなに簡単に、しかも早くお目にかかれるとは。 台座の上に座り、その下には天使やらナニヤラが侍っておいでだ。アタマのテッペンから足元まで、その下にいる天使やらの写真を撮って次に進む。 ガイド本のとおりの公園だ。 キンピカのシュトラウス像。
旅人か市民かわからないが大勢の人が写真を撮ったり、近くの芝生、否、クローバの中に入って寛いでいる。で、私もサンダルを脱いで・・・・「来たぞう!」の雄叫びは抑えたが寝っ転がって空を仰いだ。 が、大自然の真ん中で寝ころび慣れない私は、ウィーンの空を撮ると、すぐに起き上がって歩き始めた。 そんな私を 「カモがいる!」と見ている3人組が池の近くにいたようだ。
ホンの数分して、若者が「道を教えて下さい」と。 「私に? 私もサッキここに来たばかりよ。」 イタリヤから来たという青年、心細げ? 今度はブルーのシャツに紺のズボンの2人組が近づいてきて「ポリスです。」 ア~よかった! 「パスポートを見せてください。」「財布の中を見せてください」 紙幣を取り出して匂いを嗅いでいる。 ドラッグ捜査? 日本のお金は?」 「ホテルに置いてきました」 再度、「日本のお金は?」 ・・・・置いてきてはいけないの??? 私は「この人、道を尋ねてきたのよ。 教えてあげて。」 おまわりさん、「お前はあっちへ行け」と促し、彼らもほどなく去って行った。 ヤレヤレ・・・。
私は公園の中をまた歩き始めた。 すぐソコに池が。 ナマ演奏をしているレストラン、ビアホール? でもワルツではない。 歩きながら、ちょっと??? と疑い始めた。 あのおまわりさん、本物? なんで、紙幣を取り出してクンクン匂いを嗅ぐの? ・・・かと言って、その場でお財布を開ける度胸はなく、気がかりを胸にしまい込んで元来た道を戻り始めた。 この暑さは例年並みなのか否か・・・。 一段下に川、水路が流れていた。
9時過ぎホテル着。 オソルオソル、財布の中身チェック! 100ユーロ紙幣がなかった!
もう一件、ドジ露呈。 家を出るとき、デジカメの充電コードをワザワザ抜いてきてしまった! 充電器と変圧器は持参したが、コードがないとカメラと充電器と繋がらない! まったく、私はいつもカメラでトラブる。 インスタントカメラを買うっきゃない! 否、安いデジカメを買おう! が、私のカメラにあう充電器があるとベスト! レセプションに行って、カメラ屋さんがドコにあるか尋ねたら、「残念! 明日は日曜日でドコの店も閉まっている。 でも月曜日に○○へ行くとあるよ!」 夜間のMr.レセプションにはその後もイロイロお世話になった。
明日はバッテリーを心配しながらの徘徊となるが、仕方ない。 月曜日のカメラ屋さんを期待しよう。 それにしてもどんなカメラ屋だろうか・・・・? 日本のような量販店があると幸いなんだけど・・。
シャワーを浴び、少ししか開かない窓を少しだけ開けて就寝。 あ~、私はウィーンに来たのだ!!! しあわせ~(^^♪ 24+7時間の長い一日、ありがとう。 (夕食はどうしたっけ・・??? 8月8日記)