あっという間に帰途。
ダラスの空港へ向かう前、マルティーナと新しい街 Uptownをぶらぶら散策。
12年前はなかった、お洒落なマンション、お洒落なお店が立ち並ぶ。
こういう街に住めたらなぁなんて想像してみる。
ジョギングしたり、コーヒーを片手に、犬の散歩をしたりしてさ。
ハイチで私が払っている家賃でも借りられるというから、複雑な気持ちになる。
そりゃそうだ。ハイチの家賃だったら、東京でもニューヨークでもそこそこのところに住める。
何かがおかしいぞ。
もう洋服は・・・と思いながら、マルティーナが好きな Ann Taylor を一緒に覗き、ポリエステルだけれどシルクみたいな素材の白いブラウスをお買い上げ。
半額以下で25ドル!
アメリカは安いー!
もう日本で定価で買うのはやめたい。
マルティーナは昔から、安い買い物が得意だ。
最後にスターバックスに寄って、大衆的だけれど洗練された雰囲気を満喫し、空港へ向かう。
こんな雰囲気でも満足してしまう私は安上がりか、相当疲れてる。後者は無視してカプチーノをすする。
フロリダ州フォートローダデールからポルトープランスまでは約1時間半で着いちゃう。
空港を出ると、すぐに寄ってくる人、人、人。
「マダム、タクシーは要りますか」
そう、この国では私はマダムに変身するんだ。
自分で運べる荷物も運んでもらって、チップを渡す。
サングラスをして、新しいブラウス、新しいショール、新しいピアス、さらさらの髪の毛が風に揺れ・・・といきたいところだけれど、外気は埃っぽくて、朝8時だというのに日光がぎらぎら照りつけ、もう汗かいてきた。
ぐあー 早く車の中に入ってエアコンに当たりたい。
そのままオフィスへ直行。
視界に、ビニールシートでできた家が密集するキャンプが入ってくる。
変わらない現実。
ダラスの高級住宅街とのギャップ。
この人たちの未来は。
道の真ん中で堂々とUターンする大きなトラック。
待っていると、車の前を、どんどん人が横切る。
頭の上に大きなボウルを載せて、小袋に入れた揚げたプランテーンを売っている人が近づいてくる。
時差ぼけで眠すぎて、頭がクラクラする。
何百通と溜まったメールをだらだらとチェックして、同僚と打ち合わせして、早めに帰宅。
シャワーを浴びようとするも、水が出ない。
ふてくされてさっさと7時に寝た。