12/3(土)「日本語ボランティアシンポジューム2011」が名古屋国際センターで開催された。
〈主催:東海日本語ネットワーク(TNN)・名古屋国際センター(NIC)〉
午前中は、第1部 基調講演「海外におけるお民の言語政策・・共通言語構築をめざして」
昼食休憩をはさんで日本語教室ブースでの、また、来場者どうしの交流、情報交換があり、
第2部 (その1) 「ことばを学んで、見えること」と題してパネルディスカッションがあった。
登壇者は4名 韓国語を学ぶ日本人主婦
配偶者の日本留学に伴って2001来年に来日した韓国語学校の講師の女性
工学博士課程の取得を目的に2006年にインドから来日の男性
アフリカ・ベナンから2010年に国際結婚で来日した男性。
*ことばを学んで難しいのは→読みが使い方で異なる漢字(非漢字圏の人)と
敬語の使い方。
日本人が外国語を学ぶ場合 → 発音と文字
*上達法 → ドラマを観る・なるべく日本語で会話する
*楽しく日本語の勉強を続けるには → 日本人と話す・生活する・仕事する
日本の文化を知り、違いを見つけるようにする
*ことばが出来るようになったら → 短期留学をしたい
会議などで通訳をしたい
テレビやラジオ番組に出演したい
日本語で論文を書きたい
自分の気持ちをきちんと言えるようになりたい
韓国語のボランティア教室を作りたい
*日本語教室のよいところは → ボランティアさんが優しく教えてくれる
いろいろな国の人と一緒に日本語を学べる
*日本人、日本社会に望むこと → 文化の違いを認めた上で相互理解を
黒人を見て心配しないで、もっと心を開いて etc.
第2部(その2)「外国人」ではなく、同じ住民として
報告者 3名 かすがいふれあい教室(春日井市)ボランティア
特定非営利活動法人シェイクハンズ(犬山市)
前鈴鹿市教育長
日本語教室は学習者にとってただ言葉を学ぶだけでなく、暮らしに関わる情報を交換したり
お互いに顔の見える関係を結んだりする場でもある。
折からの不況や今春の災害もあり、暮らす地域との結びつきを一層深めていくことが大切。
「外国人」も同じ住民として共に暮らせる地域社会を作るために、日本語教室は何が出来、
これからどんな活動が必要かを考えて行く必要があるとの意見だった。
日本に暮らす外国人の方々の生の声が聞け、また色々な地域の活動や取り組み報告、そして
パネラーから貴重な提言があり有意義だった。