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🌏🗾 1世紀近く続く長期観測を止めるという愚策   210519

2021-05-19 18:41:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

一世紀近く続く長期観測を止めるという愚策
    論座  より  210519  山内正敏

 新年度に入ってすぐ、気象庁地磁気観測所(茨城県石岡市柿岡)からショッキングなニュースが届いた。
 1931年から継続してきた大気電場(空中電気)と翌1932年から継続してきた地電流の観測を今年2月末に止めたというものだ。一時的な中断ではなく、完全な停止だ。いずれも日本で唯一の公的観測であり、他地点での替えはない。

 地球科学では100年単位の現象がごろごろあり(たとえば大気汚染や地球温暖化、太陽活動の大周期など)、大気電場も10年以上の単位の変化が見られる。しかも柿岡は「中緯度帯でアジア=オセアニア地域」という、類似の地理条件で長期観測をしている所がほとんどないユニークな地点だ。
 にもかかわらず、既に90年も続いた測定を止めたのである。これが「覆水盆に戻らず」の愚挙であることは素人にも想像できよう。
 長期観測の信頼性は日本の「売り」の一つだった。日本の誇りがまたひとつ失われかけている。今年中に再開させれば、まだデータ欠損レベルの損失ですむ。直ぐに再開するよう、気象庁本部、国土交通省、財務省にお願いしたい。コロナ対策費に比べたら微々たる金なのだ。

⚫︎高い国際的評価を得てきた日本の地球観測  気象庁地磁気観測所の拠点
 地球の多様な場所で観測データを取ろうとするとき、日本の立地は重要だ。それと、欧米に追いつけという意識が相まって、明治期の先人たちは気象をはじめとする各種観測をいち早く始め、観測精度の向上に不断の努力を続けた。それが実って、今や、信頼性・継続性の両方で高い国際評価を得ている。例えば世界の「地磁気活動指標」の標準点の一つが柿岡だ。




 日本で地磁気の定常観測が始まったのは、1883(明治16)年。第1回国際極年観測(1882年~1883年)がきっかけで、観測施設は東京市(当時)の赤坂に置かれたが、市内電車が開通して観測の妨げとなったために柿岡に移転、1913(大正2)年1月に地磁気観測所となった。以来、地磁気だけでなく、大気電場や地電流など、電気・磁気に関する観測や調査を担当している。

 大気電場の観測は、未だに新発見がある内容であり、つい最近も英国の研究者が、大気電場と雲底の高度の相関を発見している。私は現在提案中の金星浮遊観測基地での観測項目の一つにも入れている。

⚫︎観測データから生まれる新発見と、いまだ解けない謎
 柿岡のデータから新発見も生まれた。私は福島由来の放射能の上空通過や再浮揚がモニターできることなど、放射線関係の発見論文を3本発表した(論座拙稿「古い学問を軽視するから雷対策が進まない」)。
 上空放射能の動きは未だに大気電場以外のモニター方法がないし、放射能再浮揚に関しては、チェルノブイリ事故の際の欧州各地の大気電場データも同じ情報を持っていたことが最近判明した。
 要するに、他の種類のデータと組み合わせることによる新発見や、他観測所での新知見を使った検証が可能なのだ。そればかりか、未解明の現象も抱えている。ここ30年以上続く値の低下がそれで、これは北海道(1950-2010観測)でも見られるのに、世界の他の国々では見られていない。その原因を解明する前の観測中止なのである。

 北海道・女満別で観測された地表付近の大気電場の静穏日年平均値。大気核実験が盛んだったころの放射能による電場の減少(電離放射線で電気伝導度が高くなったため)が1950・1960年代に全世界で見られるほか、日本だけは1980年代後半から長期的な原因不明の減少が続いている。
 大気電場と同時に観測を止めた地電流のほうは、宇宙天気予報がらみ(論座拙稿「生活に直結する宇宙天気予報」)と地震がらみで注目を浴びて、大気電場以上に近年の論文数が多い観測対象だ。

 太陽面爆発が過去に欧米大都市で引き起こした大停電は、この地電流が過剰に流れるような条件の時に、同じく地表を覆う送電線でも電流が過剰に流れたのが原因だ。停電に至らない規模まで含めると、ほぼ全ての地磁気嵐で過剰電流が流れている。実際に過剰に流れる場所とタイミングは毎回大きく異なり、未だに予測のつかない分野なのだ。地震がらみのほうは、もっとあやふやで、震源地近くで流れることがあるらしい、ということまでしか分かっていない。

 それほどに重要だから大気電場観測が2010年末に柿岡のみに縮小された後も、地電流観測は柿岡・女満別(北海道)・鹿屋(鹿児島)の3カ所で続けられていた。それが今回は全て中止となったのである。要するに地磁気観測所では、地磁気以外の観測は、たとえ地磁気現象とどんなに関係があっても行なわない、ということなのだ。公的観測機関としてあまりに不甲斐ない。

⚫︎背景にある国立機関のスリム化
 なぜ、こんな愚行が起こったのか? それは40年以上も続く公的機関の効率化と人員削減、いわゆる「スリム化」が今も続いていることに起因する。技官を減らす、技官の仕事を減らす、というのは私が大学生の時代から盛んに言われていたことで、「職員を減らすな」という立て看板を日常的に見たものだ。

 確かに80年代から90年代にかけては、パソコンや通信技術、無人化技術の普及で、人を減らしつつも成果を高めることは可能だった。気象庁管轄でいうと、各県の測候所を廃止して無人観測所に切り替えたが、その結果、アメダスなど観測網が充実していったし、気象衛星や地球観測衛星もこのころから始まって、天気予報の精度向上に役立ったものだ。研究者の雑用や抱える研究以外の責任が増えるというマイナス面はあったものの、確かにスリム化は成功を続けたのである。

 問題はスリム化の「成功物語」が21世紀に「神話」になってしまったことだ。スリム化を可能とした技術革命は90年代でほとんど終わった。それなのに、21世紀も毎年「財政難」を理由に「コスト増に見合う予算増をしない」というスリム化が続いた。安全管理やプライバシー保全など、手間のかかる要求を世の中が求める中においてだ。

 自民党だけでなく民主党も同じ方針を維持した。地磁気観測所が2010年度末に女満別と鹿屋の観測を遠隔化した際に大気電場の観測を2010年12月に止めたのも、民主党政権時代だ。それが今回は地磁気以外の観測全てに及んだ。

 もはやスリム化の可能な限界を超えているのは明らかだ。20世紀の成功体験のために、「スリム化は永劫続けなければならない」という、冷静に考えれば明らかに実行不可能な命題が無批判に蔓延してしまった。

 2009年の仕分けでの「世界2番目で何が悪いの?」という迷台詞の背景もここにある。スリム化を突き詰めたら、一番費用のかかる「先頭」「ユニーク」を捨て、他国に任せられる基礎研究・観測は全部他国に任せ、美味しい所だけを後からつまみ食いするのが、もっとも経済的だろう。

⚫︎コロナ禍でもスリム化が続くのはおかしい
 今回の長期観測中止は、コロナ禍の中で起きた。つまりコロナ不況でも公的部門の人減らしを行なっているということだ。コロナに対する経済対策の予算は膨れているが、その中に「スリム化を一旦中断する」という判断はないようだ。

 不況の際は公的支出の増加で雇用を増したり、公的部門による直接雇用をしたりして、職を失う人をサポートするのが経済学の定番ではなかったのか? コロナ禍では、旅行・飲食・興行関係の従業員の「雇用維持」が問題になっている。もしも一過性のパンデミックならgo toで一時的なカンフルをするのもアリだろう。しかし、もはや一過性で終わらないことは誰の目にも明らかだ。となれば、新たな職種の雇用を探すのが筋で、国の投資も、そういう転職に向けたサポートにシフトすべきだ。

 コロナ禍の今、雇用の足りない職種はいくらでもある。医療・検査関係しかり、オンライン技術しかり、テレワークでの健康管理しかり。これらは、長い目で見ても、これからの日本を支える産業でもあり、投資という意味でも正しいのだ。その中には、もちろん研究・開発・環境部門もある。

 いつまでも「公的部門はスリム化する」という発想にとらわれていては、こういう「投資」は出来まい。公共部門を増やすべき不況時に研究・観測部門を減らすような発想では、他国に比べて弱体化する未来しか想像できない。再び言う、今直ぐにでも今年中断した長期観測を再開して欲しい。
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🚶‍♂️ 日本人は歩き方が世界で最も下手  正しい歩き方とは 202105

2021-05-19 18:32:00 | 🚶 歩く

日本人の「歩き方」は世界で最も下手…体が変わる「正しい歩き方」とは 美しく歩くだけで痛みや不調は消える!
       FRaU編集部   より  210519


 コロナ禍の外出自粛による運動不足もあり、街や公園などでウォーキングをする人々を見かけることが増えた昨今。「歩くことは単に体の健康だけでなく、メンタルにもよい作用をもたらし、欧米では『ウォーキングセラピー』という歩きを取り入れた心理療法もある」と教えてくれたのは、スポーツトレーナーとして培った知識を生かし、身体機能を活性化しながら姿勢矯正し、身のこなしを美しく変える独自メソッドを開発したPROGRESS BODY代表の松尾タカシさん。

 さらに松尾さんから、「日本人の歩き方は国際的な標準と比べると、私の知る限り、実は世界でもっとも下手」と衝撃的な言葉も出てきた。
 日本人は歩き方が下手? 歩き方の国際的な標準? メンタルにもよいウォーキング? それは一体どういうものなのかーー。
 そこで、松尾さんの最新著書『きれいに歩けば長生きできる 世界標準3Dウォークの奇跡』より一部抜粋して解説する。


(【イラスト】日本人は歩き方が下手…正しい歩き方の三原則)

⚫︎歩くスピードは、寿命のバロメーター
 健康診断や人間ドックの問診票に「ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速いですか?」という質問があることにお気づきでしょうか。
 実はいま、歩行スピードと健康寿命や長寿との関連性が世界的に注目されています。 
海外の研究機関の発表によると、65歳の男性においては秒速1.6m (時速5.76km) とかなり速めに歩いている人の平均寿命は95歳以上、秒速0.8mの人は約80歳、秒速0.2mの人は約74歳と、歩行速度によって想定余命が約20年も違ってくるのです
(出典:JAMA305(1):50-8,2011)。

 また別の研究では、がんなどによる死亡リスクについて、歩行習慣により発生率が下がることも報告されています。有酸素運動であるウォーキングは、筋肉など体のエクササイズになるというだけでなく、心肺機能を向上させ、代謝も活発化しダイエットにもつながります。それらが複合的に影響し歩行と長寿との関連性が高まるのです。
 これから解説する全身を効率的に使う「3Dウォーク」で歩けばスピードが上がり、それにともない健康寿命や余命が延びていくのです。


⚫︎歩き方が下手だと“不健康な寿命”が長くなる⁉︎
 正しい歩き方を身につけないまま年齢を重ねると、骨格がゆがみ、足やお尻の筋肉が衰えていきます。「老化は足から」 といわれるように、ちょっとした段差につまずいて転びやすくなったり、ロコモティブシンドローム(運動器の障害のため、歩行など移動機能の低下をきたした状態)などで自分の足で歩くのが難しくなってやがて寝たきりになってしまいます。

 日本人の平均寿命や健康寿命は世界でも最上位の部類に入ります。しかし実は、せっかく長生きしても要介護や寝たきりなど、健康で自立した生活が送れない期間(平均寿命-健康寿命)は9.4年となり、世界的に見てもけっして短くないのです。
 つまり日本人は一見すると長寿だけれども、介護を要するような不健康な期間も長くなってしまうのです。
 健康で不自由しない期間を延ばして、最後まで自分の足で楽しく歩きたい! そのためには、正しい歩き方を身につけるしかないのです。

⚫︎日本人はどうして歩き方が下手なのか
 オムロン ヘルスケア株式会社と株式会社ワコールが共同で行った調査(「外国人男性に聞いた日本人女性の歩き方に関する調査」 )で、外国人男性に日本人女性の残念な部分を尋ねたところ64%が「歩き方が残念」と回答。 さらにハイヒールを履いた歩き方については90%が「不格好」と答えたそうです。
 背筋を伸ばして地面を蹴り,颯爽と歩く欧米人に対して、日本人に多い、猫背でひざを曲げ、足を引きずりながらチョコチョコ歩く姿は、世界基準ではおかしく見えてしまうようです。

 歩き方が下手なことくらい、たいしたことはないと思うかもしれませんが,それは大きな間違い。正しい歩き方を身につけるのと,つけないのとでは,これからの健康や人生に大きく差がついていきます。その国の生活環境や人類学的背景が行動や習慣に与える影響は大きいもの。日本人の歩きが下手なのは、我が国の歴史や文化が深く関係していると考えられます。

 靴を地面にズルズル引きずるように歩く「引きずり歩き」は、日本人特有の歩き方のひとつで、欧米では靴を引きずる音はマナー違反となります。この歩き方の起源は、弥生時代までさかのぼり、当時の遺跡からは、田んぼで足を保護する田下駄という履き物が発見され、田植えや稲刈りでぬかるんだ地面を移動するときは、ひざを曲げて前傾し、足を引きずるように歩くのが適していたと考えられます。 
 江戸時代後期の女性用の下駄には「引きずり下駄」 というものがあり、わざと引きずる音を出すことが粋とされていたそうです。

 そして、欧米では「ピジョン トゥ(ハトの足)」、「ダッキー ウォーク(アヒル歩き)」と呼ばれてしまう、日本人の残念な歩き方の代表格が「内股歩き」です。
 内股歩きには、着物が影響しているという研究があり、室町時代の着物は丈が短く、身幅が広くゆったりしていましたが、江戸時代に幕府が反物の寸法を改定したことで、着物の身幅が狭くなり、大股で歩くことができなくなりました。

 さらに、日本古来の歩行方法として、さまざまな競技のアスリートから注目されている「なんば歩き」もあります。上半身と下半身をひねらず、右手と右足、左手と左足を同時に出し、重心を低くしてすり足で歩く姿が特徴。 
 江戸時代までの日本人は、着物がはだけたり、サムライが脇に差した刀が邪魔にならないように、「なんば歩き」をしていたと考えられています。そして明治以降は、上流階級を中心に本格的に洋装に変わります。
 日本人の歩き方が下手なのは、洋服や靴の歴史がまだ浅く、風土に根差した生活習慣が染みついているからかもしれません。

⚫︎正しい歩き方=3Dウォーキングとは?
 それでは正しい歩き方とは、どんなものでしょうか。 スポーツトレーナーとして、これまで数千人の方々の体を見てきた経験から、日本人の歩き方と欧米人の歩き方の違いを研究し、とにかくシンプルで覚えやすい、正しい歩き方の「3原則」を導き出しました。
 これを身につけることは、大げさではなく一生の財産です。

*原則1 まっすぐに立って歩く
 私たちの体は、背筋を伸ばしてまっすぐに立たないと、正しく歩けない構造です。そして、実はこれができる日本人はほとんどいないのです。その理由として、日本人に多い猫背など前屈み気味の上半身では、骨盤が後傾してひざが伸びず、それに連動してO脚やX脚、外反母趾など下半身に問題が起こります。
 そのためまっすぐに立った姿勢で歩くことができないのです。また地面に対して体を垂直にキープする「抗重力筋群(深層背筋群、大臀筋、腸骨筋、ヒラメ筋など)」と呼ばれる筋肉が衰えることも大きな原因です。

*原則2 重心を左右に移動させて歩く
 2つめの原則は、歩くときに左右の足の重心移動をスムーズにすることです。右足を地面に着地させて重心をのせたら、次は左足を着地させて重心を右足から左足に移動させます。私たちは常にこの動作を繰り返して歩いています。
 ところが、姿勢を支える抗重力筋群が衰えると、片足に重心をしっかりのせて立つことができず、左右の足の重心のキャッチボールがうまくいかなくなります。そうなると関節に負担がかかり、腰痛やひざ痛などの原因になるのです。左右の重心移動がスムーズにできるか確認しましょう。

*原則3 体の回旋を使って歩く
 3つめの原則は、体の回旋を使って歩くことです。回旋とは上半身と下半身(骨盤)をツイストさせる動きのこと。右足が前に出るときは右の骨盤が前に回旋し、同時に胸椎は左が前に出てくる。左足を出すときはその逆の動きと、体の上下のツイスト動作で脚をスイングさせて歩くのです。
 日本人に多いのは、猫背で骨盤が後傾し、ひざを曲げて歩くケース。これではうまくスイングできません。体を回旋させて歩くと、歩幅が大きくなり、推進力がアップして前後への重心移動もスムーズになるのです。

⚫︎“3D”で歩く世界基準と日本的歩行との違い
 日本人の下手な歩き方を、どうすれば確実に改善できるのかを考えたときに、私が基準にしたのが、ドイツのランチョ・ロス・アミーゴ病院の医師による歩行周期です。
 この歩行周期とは「歩く」という一連の動作を、8つの場面に分け、それぞれ筋肉や関節がどのような動きをしているのかをさまざまな角度から観察、分析したものです。現在、世界中の医療従事者や理学療法士、スポーツトレーナーなどが使用しているウォーキングの世界基準です。
 日本的な歩き方をこの基準と比較すると、欧米人は体を立体的(=3D)に使うのに対し、日本人は回旋を使わず平面的(=2D)に歩いていることに気づきました。8つの場面のうち、特に日本的歩行と世界基準の差が大きい4場面を比べてみます。

【1】足が地面に着地する場面 イニシャル コンタクト
 歩行周期は、前に出した足が着地する瞬間からはじまります。このとき世界基準では、骨盤を回旋させ、お尻や脚全体の筋肉を使い大股でひざを伸ばして脚を前に出し、かかとから着地します。
 日本人は骨盤の回旋が少なく、太ももの裏側やふくらはぎの筋肉を上手に使えていないので、歩幅が狭くなりがちに。また骨盤が後傾しているため、重心が後ろに下がり、ひざが伸びないまま着地動作に入ります。この歩き方では、股関節やひざ関節に負担がかかってしまい、腰痛や股関節痛、ひざ痛などにつながります。

【2】反対側の足が地面から離れる場面 ローディング レスポンス
 前足が地面に着地し、逆側の足が地面から離れるまでの下半身に荷重がかかる場面です。世界基準では、着地の衝撃をお尻や脚の筋肉全体で吸収しエネルギーに換え、骨盤の回旋を使ってスムーズに進みます。
 日本人は骨盤の回旋が十分でなく、 股関節を伸ばすお尻の筋肉が弱っているために、前足に体重移動するのにひざを深く曲げなければなりません。そのためひざ関節への負担が大きく、ひざ痛や変形性膝関節症を起こしやすくなり、また太もも前側やふくらはぎの筋肉を酷使するので、 脚が太くなる傾向にあります。

【3】重心を前に移動して片脚立ちになる場面 ミッド スタンス
 ミッド スタンスとは、着地した逆側の足が地面から離れ、重心が前に移動して片脚立ちになるまでを指します。世界基準では、このとき軸脚の股関節、ひざ関節、足首がほぼ一直線に並び、重心がもっとも高い位置に持ち上がります。
 日本人は、ローディング レスポンスで重心を軸脚に十分にのせられないため、そのひざが伸びきらず、体を上に持ち上げられません。それを補うために、腰の位置が低いまま足で地面を搔くように動かすため、余分な力が必要となり、少し歩いただけで疲れてしまいます。

【4】軸脚のかかとかが地面を離れる場面 ターミナル スタンス
 ターミナル スタンスは、簡単にいうと左右の重心移動が行われる場面です。ミッド スタンスで上に持ち上がった重心が一気に下がり、それを支えるために後ろ側の脚のひざ関節が伸びたままかかとが浮き上がり、蹴り出しが起こります。
 世界基準では、軸脚のひざは伸びたまま、重心をゆるやかに前方に移動させることで加速され、スムーズに重心の移動が行われます。日本人はミッド スタンスで重心を十分に持ち上げられず、軸脚のひざを曲げたままなので、軸脚のふくらはぎの筋肉に頼った蹴り出しになっています。

 大切なのは、「正しく美しく歩く」ことだけ。先述した「正しい歩き方の3原則」に沿った、立体的な歩き方=「3Dウォーク」ができるようになれば、どんどん体が軽くなっていきます。何歳からでも遅すぎるということはありません。
 運動が苦手な人や体力に自信のない人、これまで運動習慣がなかった人、誰でも手軽にはじめられる、かんたんで最適な運動がウォーキングです。ぜひ今日からはじめましょう。


⚫︎『 きれいに歩けば長生きできる 世界標準3Dウォークの奇跡』
 ヨーロッパやアフリカ系だけではなく、中国や韓国などアジアの人たちと比べても日本人は悪い歩き方をしている。そのために肩凝り、腰痛、頭痛などの身体の不調が……。
 そんな身体の不調を解消しつつ、たった3つの原則に基づいた“運動として合理的”なウォーキング方法=「世界標準3Dウォーク」を徹底解説。


モデル撮影/浜村達也 モデル/大橋規子 スタイリスト/岡田早苗 ヘアメイク/吉田佳奈子 イラスト/きくちりえ(Softdesign LLP) 文/佐治環
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🚶‍♀️…大手筋商店街…観月橋〜 月 210519^

2021-05-19 16:59:00 | 🚶 歩く
🚙〜🚉
🚶‍♀️…右岸河川敷…隠元橋…左岸堤防道…左岸47km碑…向島川沿農道(鷹場…藤ノ木)…左岸46.2km碑…左岸河川敷…観月橋…近鉄京都線高架沿…大手筋商店街(宝くじ)…⛩御香宮…あいロード桃山…観月橋駅〜🚉☂️(霧雨)>
🚶‍♀️13013歩

☂️☁️:隠元橋&観月橋=22℃:昨日同様洗濯物乾かず。梅雨入り実感。
宝くじ)前回分当りで今回分購入
:御香宮:境内に記名無き摂社複数

💋5/26満月で皆既月食だが最近の天候の傾向では…難しいかも…

夜)🚙〜御香宮前👭〜>
 京阪事故で乗れず帰れずとかで迎えに。
 
🔭なんとか🌓👀八日月:朧月 久々に見れた。



御香宮内摂社

あいロードにて



朧月 21:46



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